今日の「毎日新聞」夕刊に月評「詩の近景・詩の遠景」が掲載される。
今回、取り上げた詩集は次の3冊。
嶋岡晨『終点オクシモロン』(洪水企画)
宮岡絵美『鳥の意思、それは静かに』(港の人)
金子鉄夫『ちちこわし』(思潮社)
新しい詩の言葉が動き始めた、そんな気配がある。
興味のある方は、御一読を。
2012年05月21日
きっと罰が当たる?

木曜日は、ここひと月の間に刊行された詩集を読み返し、「毎日新聞」月評で取り上げる作品を選ぶのに専念。
バンビことパンクな彼女の実家で咲いた芍薬を薙刀四段のお母さんが届けてくれたので、
夕方、花束を抱えて出かけ、バンビと合流して、柳美里さん宅に届ける。
それから、クルベル・キャンで食事して帰宅。
金曜日は、午前5時に起床、「毎日新聞」月評を執筆し、7時に何とか書き上げる。
いきなり夏のような暑さになったので、アルマーニの軽いシルクのジャケットをはおって、
東戸塚からタクシーで緑園のフェリス女学院大学へ。
10時半に講義を終え、疲れきって鎌倉に戻ったのは昼すぎ。
寝不足で1時間ほど眠ってしまったが、今朝、メールした原稿のゲラが毎日新聞から届いたので、目覚める。
校了が、金曜日夕方なので、あわてて不足分を加筆し、FAXしたら、もう夕方だった。
土曜日は、午前6時に起床。調べものをしてから着替えて、相模大野からタクシーで女子美術大学へ。
講義は12時半に終了、それから、いったん帰宅し、「公明新聞」の連載エッセイ「言葉の遠近法」を執筆。
今回は、生誕百年になる石川啄木について書いた。
ほぼ書き上げたところで、岩手日報社から日報文芸の応募作が宅急便で届いたが、さすがに、読む気力はない。
気分転換のため散歩に出かけることにした。
先日、長袖のリネンのシャツは購入したが、半袖が入荷していないか、
鶴岡八幡宮近くのMaker's Shirt鎌倉を覗いたら、店頭には並んでいないが、ちょうど今日、入ったというではないか。
全パターンを出してくれたので、2枚を選んで購入した。
これで猛暑対策も万全、と思いたいが、熱帯なみの日本の夏は、やはり、思索や執筆には向かない。
この日も暑かったので、クルベル・キャンに寄り、
「公明新聞」の連載エッセイを書き上げてから、ビールとスコッチ。
買い物をして帰宅し、とうもろこしを茹で、鰹の刺身、浜茹でのズワイガニに野菜を並べて晩酌していたら、
柳美里さん、丈陽くんと渡良瀬遊水地に虫捕りに行ったバンビが、宇都宮餃子を買って帰ってきた。
バンビは、昨日はバンドのリハーサル、そして今日は虫捕りと連日、パタパタ遊んでいるのである。
それに比べると、私は仕事に追われているだけだが、
詩人が、こんなに働いていては、罰が当たるような気がする。
いや、きっと罰が当たる。
改めたいものである。
2012年05月20日
筍と新茶


連休中のホテル缶詰めから脱出した翌日。
私が、まずしたことといえば、石田瑞穂くんが送ってくれた筍を煮ることだった。
皮を剥いて、ぬかと一緒に茹で、そのまま冷ましてアクを抜く。
ホテル暮らしのあとだと、そんな些細で当たり前のことが嬉しかったりする。
というよりは、当たり前のことを当たり前にしていられることが嬉しいのだろうか。
筍は穂先を刺身に、残りをワカメと炊いて、柳美里さんから贈られた山椒の新芽を添えた。
その日は、この春の味覚で晩酌したのは言うまでもない。
さらに、徳間書店の加々見正史編集長から届いたのが、静岡の新茶である。
去年も、その風味に驚いたが、今年も素晴らしい。
問題は、いただいた新茶がなくなって、常用の茶をいれると、美味しく感じないこと。
いわば、今の充足感は、近い将来の不満の元でもあるわけだが、
それでも、この風味のすがすがしさは何物にもかえがたい。
加々見さん、どうもありがとう!
2012年05月19日
クルベル・キャンで




木曜日は夏のような暑さ、最高気温は30℃近くまで上がった。
バンビことパンクな彼女と喉をうるおすべくたどり着いたのは、おなじみのクルベル・キャンである。
何はともあれ、ビールの気分。まずは、ハートランドを頼む。
オーダーしたのは、前菜3種盛り合わせで、この日は、イナダのカルパッチョ、新タマネギのサラダ、ハーブチキンとバブリカのトマト煮だった。
次は、イナダの石窯グリル、バジリコ風味のサラダ添え。
ここで私はラフロイグ10年を少しソーダで割ってもらう。
バカラのアルクールに注がれたスコッチは、光とともに揺らぎ、美しい。
パスタは、バンビのリクエストで、ボンゴレ・ロッソを。
それにしても、5月なのに暑気払いしたくなる気候とは、
いったい地球は、どうなってしまったのだろうか?
2012年05月18日
蕎麦屋で昼酒を





火曜日の昼食は、奈可川で懐石弁当にするか、ひろみで天ぷらにするか、それとも茅木屋で鰻にするか迷ったが、
バンビことパンクな彼女の提案で、手打ち蕎麦のこ寿々(こすず)に行くことにした。
予約客のみの2階での宴会は、何度も経験しているが、
ふだんは観光客で賑わっているので、めったに入れない。
しかし、雨の平日、しかも午後2時を回っていたので、席は空いていた。
連日の外出で疲れがたまり、帰宅しても仕事に手がつけられる状態ではなかったので、
私も覚悟を決め(?)、昼から酒を飲むことにした。
昼酒を飲むなら、蕎麦屋に限る。
まずビールをもらって、わさび芋と出し巻き玉子を頼む。
こ寿々の出し巻きは、関東風に少し甘みがつけてある。これは熱いうちが美味い。
次には鴨焼きをもらい、樽酒にかえる。
樽酒は片口で出てくるが、鴨と冷酒というのも合うものだ。
締めは、せいろだが、バンビは、こ寿々蕎麦を頼む。
これは、揚げ玉や刻み海苔などがトッピングされた冷たい蕎麦。
ちなみに、こ寿々のメニューに、温かい蕎麦はない。
バンビは、さらに名物のわらび餅を頼み、私は蕎麦味噌で冷酒を汲む。
そして店を出たら、
「んふ。
お腹がいっぱいで苦しいよう。
歩けないよう」
・・・
そんなになるまで、食べていたのである。
パンクだといえ、いいのだろうか、これで?
2012年05月17日
雨に洗われた新緑が鮮やかで





なぜか、今年は雨が多い。
晴れたのは2日間だけで、火曜日は、またもや雨になった。
この日は、「カマクラから創る 藤沢周・城戸朱理・柳美里・大道珠貴」展取材のために、
岩手日報東京支社の郷右近勤(ごううこん・つとむ)編集部長が来て下さることになっていたので、11時にタクシーで鎌倉文学館へ。
到着してみたら、すでに富岡幸一郎館長自ら、主任学芸員の小田島一弘氏とともに、
郷右近記者を案内している最中だった。
それにしても、郷右近とは、戦国武将のようなお名前ではないか。
取材終了後は、富岡館長、小田島さんと今後のことを打ち合わせ、
柳美里さんから私宛ての手紙のコピーをいただいた。
前日から展示されている私の返信への、さらに返信なのだが、
なんと便箋13枚という長文の、しかも素晴らしい内容のお手紙である。
柳さんは、私の手紙を受け取った翌日に、早々と13枚を書きあげている。
これは、会期中、せっせと文通するしかないな。
雨の日の鎌倉文学館も、新緑が洗われたようで素晴らしい。
この時季の鎌倉は、1日、1日と緑が深まっていく。
直径8メートルという大ツツジは盛りを過ぎていたが、花が咲き始めたバラ園は、これからが見ごろになる。
鎌倉文学館を辞してからバンビことパンクな彼女と散策。
文具の専門店、TUZURUを覗き、原稿用紙で有名な満寿屋製の封筒を購入。
さらに柳さんへの手紙に同封すべく、福井のセルロイド眼鏡の職人が手作りしているセルロイド製のネコの栞を求めた。
柳家の純白のネコ、ユキオくんにちなんで、白い栞を選んだのは、バンビである。
遅い昼食は、若宮大路の手打ち蕎麦、こ寿々で。
もう仕事ができる状態ではなかったので、わさび芋に出し巻き玉子や鴨焼きをもらって、昼酒を飲むことにした。
ほろ酔いで帰宅したが、雨は一日中、降り続けた。
逗子の寿司屋、いなせで、その2




北海道産のウニは軍艦ではなく、握りで出てくる。
ヤリイカは、ことさら塩が合うようで、バンビが「おかわり物件」と言い出した。
この店の売りは、本まぐろでも最高とされる大間のまぐろを使っていること。
まぐろは赤身と中トロをもらったが、これだけは、少し醤油を垂らす。
バンビの言うおかわり物件、ヤリイカとウニを頼むと、
サービスで出てきたのが、島らっきょうの茎のお浸し。
これは、島らっきょうの風味があって、泡盛によく合う。
黒板のメニューに、読めないネタがあったので、御主人に尋ねてみた。
ひとつは、魚扁に「足」と「八」。
もうひとつは、魚扁に「左」と「目」である。
すると、最初はタコ(足が八本!)、次は平目(左向きに目がくる)だというではないか!
御主人の作った新字だったわけだが、タコとイカも握ってもらった。
「一気に食べちゃったなあ!」
私は泡盛を飲みながら、ゆっくりつまんでいたのだが、
バンビは、ぱくぱくお寿司ばかりを食べていたのである。
締めに、大間のまぐろを鉄火巻きにしてもらって、
お客さんや御主人と話しながら、飲んでいたのだが、
こういう時間を過ごすのは、久しぶりのような気がする。
逗子の寿司屋、いなせで、その1



バンビことパンクな彼女のリクエストで、逗子のいなせへ。
握るかたはしから、寿司が出てくるが、醤油ではなく塩で食するのが、この店の流儀。
なるほど、塩で食べると、魚それぞれの風味がよく分かる。
突き出しは、鱈の白子煮。
握りは、金目鯛と真鯛から握ってもらった。
どちらも皮を湯引きして残してあるので、味が濃い。
シャコもツメ(甘いタレ)ではなく、塩で。
締め鯖は、塩さえなしで、そのままで。
次には甘海老と鳥貝を握ってもらった。
2012年05月16日
久しぶりの晴れ間に
連休から雨が続いている。
日曜日には、ようやく晴れたが、青空を久しぶりに見たような気がした。
月曜日もいい天気だったので、ようやく風邪が抜けたバンビことパンクな彼女が、
パタパタと洗濯や片づけを始めたのだが、私も骨董の整理を始めた。
今年のうちに、残す品を絞り、あとは処分することにしよう。
午後は「アサヒ芸能」連載書評を執筆、夕方に書き終えてメールする。
すると、バンビが、
「逗子の沖縄寿司に行くのはどうかな?」
沖縄寿司とは、神奈川県立近代美術館の主任学芸員にして画家、是枝開氏に教えてもらった寿司いなせのことである。
寿司屋なのだが、泡盛と沖縄料理がメニューにあるので、是枝さんが勝手に沖縄寿司と呼んでいるのだ。
「バンビに、美味しいお寿司を食べさせてあげて!」
・・・
山本餃子の理央ちゃんは、バンビの「〜してあげて!」というのが好きだと言っていたっけ。
しかし、してあげる側からすると、そうも言ってはいられないのである。
だが、いなせも久しく行っていない。
結局、タクシーを呼んで鎌倉駅に出て、逗子に行くことに。
お腹いっぱいなるまで、お寿司を食べ、泡盛を飲んで、バンビは御機嫌である。
そして、タクシーで帰宅するやいなや、「にゃふん」と寝てしまったのだった。
パンクだから仕方がないが、いいのだろうか、これで?
山本餃子の水餃子



山本餃子の水餃子は、本当に美味しい。
ここのところ、バンビことパンクな彼女は、昼を山本餃子で食べて、夜も山本餃子に行っていたりするが、
ニンニクとニラを使っていないので、ランチでも大丈夫なのだとか。
焼き餃子は挽き肉ではなく、豚肉を包丁で叩き、
野菜もいちど茹でてから使っているので、甘みがある。
水餃子は手作りのもちもちした皮と叩いた海老が入ったぷりぷりした餡の食感の二重奏が絶品。
ちなみに水餃子は醤油ではなく、黒酢で食べる。
ビールは、桜鍋の老舗、みのやなど、老舗でしかお目にかからない、「赤星」ことサッポロのラガー。
まず、蒸し鶏と煮玉子をもらって、焼き餃子でビール、水餃子が出たら紹興酒に変える。
餃子以外のおつまみは、100円から200円。
店主の山本理央ちゃんによると、値段設定は、
鎌倉バルやヒグラシ文庫と同じくらいにしているのだそうだが、
丁寧に作られているのに、とにかく安い。
私が寄った日は、ちょうど「横浜ウォーカー」の取材が来ていたが、
女性ひとりでも入れる餃子屋という理央ちゃんのコンセプトは、当たりだと思う。
もっとも、バンビはパンクだから、どんな店でも、ひとりで入ってしまうのだが。


