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城戸朱理のブログ

2016年12月04日

冬のごだん宮ざわで、その4

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もう食べられないと思っても、ごだん宮ざわの土鍋で炊き上げた御飯が出ると、やはり食べてしまう。

自家製の漬物も、白味噌で炊いたじゃこも美味しい。


テレコムスタッフの平田潤子ディレクターは、ごだん宮ざわで食事をしたとき、料理でお腹がいっぱいなのに、やはり御飯が美味しくて三膳食べてしまい、椅子から立つことが出来なかったそうだが、気持ちは分かる(笑)。


水菓子は、林檎飴に林檎のシャーベット。

尾形乾山の土器皿で、最中が出て、お薄をいただく。

宮澤さんが点ててくれる抹茶は、実に美味しい。

おかわりを頼む御婦人もいるそうだが、やはり、それは失礼というものだろう。
posted by 城戸朱理 at 13:22| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

冬のごだん宮ざわで、その3

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おしのぎは、南京赤絵の角皿で、定番、自家製カラスミの飯蒸し。

何度、食べても素晴らしいが、カラスミは仕込んだばかりの新カラスミだけに、新たな感動がある。


さらに贅沢な蒸しアワビは、李朝初期の見事な刷毛目小碗で。

小服の寸法だが、白泥をたっぷり含んだ刷毛目の勢いも、伝世の味わいもよく、アワビを食べてから、盃として使わせてもらった。


また、初見の塗り椀が出たが、これは北大路魯山人の漆器を手がけた山中漆器の四代辻石斎の作。

料理は、これまた贅沢に松葉蟹と京菊菜である。

結局、燗を追加し、この日は、ひとりで五合を飲んだ。
posted by 城戸朱理 at 13:11| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

冬のごだん宮ざわで、その1

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糸屋ホテルにチェックインして、宅急便で送り出したトランクの荷物を解き、入浴してから、夕方まで原稿執筆。


それから、今回の撮影でお世話になる「ごだん宮ざわ」に手土産を持っていった。

手土産に選んだのは、鎌倉、こ寿々(こすず)のわらび餅である。


さて、ごだん宮ざわ。

お軸は、季節にふさわしく本阿弥光悦の消息で、口切りの茶事への礼状だった。


店主の宮澤政人さんからの一献は、宮城の献。

料理は、加藤清允の白磁皿に盛られた北寄貝と茄子の先付けから始まる。

続いて、初見の根来椀が。

江戸時代のものだろうが、小振りでフォルムが美しい。

聞けば、北大路魯山人の星岡茶寮で支配人をつとめ、井伏鱒二の『珍品堂主人』のモデルにもなった秦秀雄旧蔵の品だという。

そして、肝心の料理は、揚げた生麩とすっぽんである。

こっくりと濃厚で、そのくせ柔らかく、すっぽんは、やはりこのうえなく美味しい。


お造りは、安乗ふぐ(志摩の天然とらふぐ)で、細かく刻んだ白菜の芯と和えられており、食感が楽しかった。

紅葉皿は魯山人作と思ったら、口縁に虫食いがある。

「魯山人が写しを作ってますよね」と宮澤さん。

魯山人が写した明末清初の古染付の本歌だった。
posted by 城戸朱理 at 12:59| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

冬のごだん宮ざわで、その2

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焼物は、ごだん宮ざわでは珍しい牛肉が出た。

いちぼの山椒醤油で、ピューレした下仁田ネギがかけられている。

宮澤さんは、宮崎牛の処女牛が手に入ったときだけ、牛肉を献立に入れるのだとか。

火入れは、限りなくレアに近いミディアム・レア。

刺激的な山椒醤油と柔らかい香りの下仁田ネギが、牛肉の旨みをさらに引き立てる。

器は、尾形乾山の松絵角皿だが、自分の器に牛肉が盛りつけられる日が来るとは乾山も想像したことがなかったに違いない。


次の焼物は、焼き銀杏胡麻豆腐。

器に土佐醤油を刷毛で塗ってから、銀杏を練り込んだ焼き胡麻豆腐を盛り、煮帆立があしらわれている。

さらに銀杏の餡も。

ほのかな苦みが、濃厚な胡麻豆腐によく合っていた。


北大路魯山人の備前割山椒で出されたのは、柿なますで、甘海老、岡ひじき、みかん、菊が入っている。

甘海老は柑橘類に合うし、岡ひじきの食感、菊の苦みと多彩な口福のひと品。


さらに魯山人の木の葉皿で、金目鯛と半生のこのこの天ぷらが。

金目鯛の美味しさは言うまでもないが、このこの天ぷらは、これだけで、いくらでも飲んでいられそうで、参った。
posted by 城戸朱理 at 12:59| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月03日

明日、開催! かまくら学府・第31回定例会「鎌倉ゆかりの人々〜田村隆一、川端康成、西田琴、堀多恵)」



明日、12月4日は、文芸評論家・鎌倉文学館館長、富岡幸一郎氏を会長とする「かまくら学府」の第31回定例会が開催される。

詳細は下記の通り。



かまくら学府第31回定例会

「鎌倉ゆかりの人々〜田村隆一(詩人)、川端康成(作家)、西田琴(教育者・西田幾多郎夫人)、堀多恵子(随筆家・堀辰雄夫人)など」

時間/14:00〜17:00

会場/二楽荘(JR鎌倉駅東口から徒歩3分)

会費/7000円(食事・飲み物付き)


【出演】

太田愛人(随筆家・日本エッセイストクラブ常任理事・元牧師)
城戸朱理(詩人)
富岡幸一郎(文芸評論家・関東学院大学教授)


対談後は、川端康成、大佛次郎ら鎌倉文士が通った中華料理店「二楽荘」で食事をしながら、交流の時間も。


問い合わせ/銀の鈴社(担当・西野大介)
TEL 0467-61-1930


鎌倉文士や文学など、幅広い内容をジャンルが異なる3人が語り合う異色のトーク・イベント。

ぜひ、御参加を!
posted by 城戸朱理 at 17:49| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月02日

新幹線の車中で

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11月28日は、京都に向かった。

今年、5回目の京都だが、ホテルは常宿の糸屋ホテル、行きつけの店もあるし、バンビことパンクな彼女に言わせると「旅にいくというよりは、京都に帰るという感じだね!」ということらしい。

たしかに、ここ数年、年間ひと月以上を京都で過ごしているが、私にとっては、やはり訪れるところであり、特別な街である。


今回は、品川から東海道新幹線に乗ったのだが、駅構内に小さな三省堂書店のブースがあるので、車中の読書のために新刊3冊を購入。

そのうちの一冊が、伊集院静選・日本ペンクラブ編『うなぎと日本人』(角川文庫)だったせいもあって、車中の昼食に小田原は東華軒の「うな重」を買ってしまった。


本当は、吉増剛造さんが、お気に入りの「深川飯」を買うつもりだったのだが。

ちなみに、吉増さんは東京駅なら、アサリの炊き込み御飯に煮穴子が乗った「深川飯」、横浜駅なら崎陽軒の「焼売弁当」が定番なのだとか。


鰻は、焼き上がりをいただくのが一番だが、『うなぎと日本人』を読みながら食べる鰻重は、冷めていても趣きがあるものだった。
posted by 城戸朱理 at 08:00| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月01日

ルイ・ヴィトンの小さなバッグ

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まだ残暑が厳しかったころのこと。

ルイ・ヴィトンからの秋冬物の新作案内のメールで、気になるブーツがあったものだから、東京に出たついでに銀座のルイ・ヴィトンを覗いてみた。

購入するつもりでいたのだが、現物を見てみたらイメージとは微妙に違う。

結局、見送ることにして、バンビことパンクな彼女を探したら、モノグラムの小さなポシェットを熱心に見ていた。


「ルイ・ヴィトン展のときもそうだったんだけど、ヴィトンの女性スタッフは、みんなこのポシェットを下げてて、いいなあと思ったんだよ!」


店内を見渡してみると、たしかに女性のショップスタッフは、みんな黒のお洒落なユニフォームに、モノグラムのポシェットを斜めがけにしている。

ポシェットには、計算機やペン、メジャーなどがセットされているらしい。


バンビも、写真撮影のために、メモリーカードやメモ帳、iPhoneを入れるための小さなバッグをいつも持っているから、ルイ・ヴィトンのポシェットが気になったのだろう。


今年の6月に「海へ、空へ、彼方へ――旅するルイ・ヴィトン」展を見にいったとき、バンビは、展示されていた船旅用のトランクを作るためのさまざまな木工用の工具やフランス人職人の実演を見て、ルイ・ヴィトンの職人技に支えられた実用性に魅了されたらしく、帰宅してから手持ちのルイ・ヴィトンを全部並べて、よく使っていた。

私も、トランク大小にトートバッグ、ブリーフケースと、一時期、ヴィトンを愛用したが、気づくとバンビも普段使いできるヴィトンを沢山持っている。


「ヴィトンは、濡れても平気だから、天気を気にせず使えるのがいいね!」


バンビは、写真の機材を始めとして、バックアップを取るためのPCなど、いつも大量の荷物を持ち歩いているから、バッグも実用性で考えるらしい。

もちろん、バンビにとって、バッグよりカメラとレンズのほうが大事なのは言うまでもない。


「んふ」


「んふふふふん」
!!!

欲しいのである。

ものすごく欲しいのである。


たしかに便利そうなので、ひと足早い誕生日プレゼントに買ってあげることにした。


このポシェット、ヌメ革のストラップで斜めがけもできるし、チェーンにかえて、パーティーバッグに使うこともできる。


ちなみに、ヌメ革は雨に降られると、すぐ水染みになるので、使用前に2週間ほど日光に当てて皮膜を作るか、専用のクリームを塗って皮膜を作る必要がある。

わが家では、皮革メンテナンスのクリーム類は、靴の手入れのために完備してあるので、クリームで保護することにした。


それ以来、バンビが、どこかに出かけるときには、必ずこのポシェットを持っているが、こうした小さなバッグは、腰のあたりに大きなポケットがあるようなものだから、使い勝手がいいのだろう。
posted by 城戸朱理 at 23:04| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月30日

大こけし???

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バンビことパンクな彼女が、美容室ユアーズに予約を入れている。

いやな予感がしたので、こけし頭にしないように注意したら――


「わからないよ〜。
また、こけしになるかも知れないよ〜」
・・・・・・

そして、「にゃふふふ」と怪しい笑いを残すと、パタパタ出かけてしまった。

困ったものである。


しばらくして、LINEで連絡が。


「ハーフこけしになったよ!」

ハーフこけしって、どんな髪型なんだ!?

「サイドはアシメなんだけど、前髪だけはこけし風にぱっつんと切ってもらったんだよ!」
・・・・・・

要するに、アイドル風のこけし頭ということか?

よく分からないが、パンクだから仕方がない。


そして、Amazon Videoで「大魔神」シリーズを見て、興奮したバンビが、またまた奇妙なことを考え始めたのである。


「大こけしという映画があったら、面白いね!」

大こけし?

「そ。
巨大なこけし様が、変身して悪者を踏み潰す映画だよ!」

ちっとも怖くない。

「あれ、こけしは足がないから、悪者を踏み潰せないかな?」
・・・

「ぴょんぴょん跳べばいいのかな?」

それでは、滑稽なだけである。

「んふ。
んふふふふん」
・・・・・・


バンビは悩み始めたが、こんな企画が実現するはずはない。

悩むだけ無駄である。


パンクだから仕方がないが、いいのだろうか、これで?
posted by 城戸朱理 at 07:08| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月29日

大魔神!!!

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ゴジラ・ブームのせいもあって、バンビことパンクな彼女が、Amazon videoのプライム会員になった。

定額で、映画やテレビドラマ、アニメが見放題というプランである。

どんな映画があるのかチェックしていたら、「大魔神」三部作を発見。

東宝が、ゴジラ、ラドン、モスラの三大怪獣を送り出したのに対抗して、大映(現KADOKAWA)は. ガメラをシリーズ化したが、大映といえば、大魔神も忘れがたい。


特撮時代劇である大魔神は、1966年に「大魔神」(安田公義監督)「大魔神怒る」(三隅研次監督)「大魔神逆襲」(森一生監督)の三作が制作された。

音楽は、初期ゴジラ・シリーズと同じく伊福部昭で、これがまた雰囲気を盛り上げる。


私は「大魔神」封切り時には7歳で、いずれもロードショーで観た記憶がある。

巨大な武人の埴輪が、憤怒の形相の大魔神に変身するシーンは怖かったが、興奮したものだった。


バンビと一緒に視聴したのだが、バンビも、大魔神が変身するシーンと、さらには、虐げられた村人の祈りによって覚醒した大魔神が、いざ目覚めると悪人も善人も見境なく踏み潰してしまうパンクぶりが気に入ったらしい。

パンクだから仕方がないが、困ったものである。


もっとシリーズ化して欲しかったが、当時にしては巨額の1億という制作費を投じ、大ヒットしたものの、一作目、二作目ともに興行収入も1億。

つまり、制作費がかかりすぎていることになるのだが、それだけに今、観ても実にリアルで、迫力がある。


ちなみに、『値段の風俗史』(朝日新聞社)によると、1966年の巡査の初任給が4万600円、タクシーの初乗りが130円、映画館入場料が700円だから、当時の1億円は、今ならば4〜5億円という感じだろうか。

しかし、三作目は、赤字となり、シナリオまで完成していた四作目の企画は没になった。

幻となった四作目のシナリオは、なんと筒井康隆によるもので、2001年に徳間書店から書籍化されている。

このシナリオ、さすが筒井康隆だけに、前三作を踏襲しつつも、江戸時代初期、慶長のころの因幡国・白石藩を舞台に、仇討ちや商人の不正なども盛り込み、より時代劇寄りの新機軸を打ち出している。

「シン・ゴジラ」のようなヒット作になる可能性もあるわけだから、KADOKAWAで映画化してくれないだろうか。
posted by 城戸朱理 at 09:22| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月28日

「ローライ同盟新聞」第1号

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吉増剛造名誉会長の提案で「ローライ同盟新聞」を制作することになり、同盟幹事の小野田桂子が編集を担当。

第1号が刊行されたのは、竹橋の東京国立近代美術館で「声ノマ 全身詩人、吉増剛造」展が始まる1日前の6月6日で、展覧会初日、7日の内覧会のときに、会員に配布された。


題字は、吉増さんによるもので、同盟会長の城戸朱理による「ローライ同盟宣言」から始まって、石田瑞穂「ローライ同盟発足会」、菊井崇史「ローライ同盟一回感想」、カニエ・ナハ「ROLLEI&CIGARETTE」など会員の原稿と、井原靖章氏が二眼レフで撮影した写真が掲載されている。

この新聞は、原稿を切り貼りし、罫線などは手書きという、あえて昔ながらの方法で、小野田幹事が版下を作成、mad bambi pressを発行元に、50部だけが制作された。


つまり、ローライ同盟の会員10人に5部ずつ配ったら、なくなってしまうという代物で、めったにお目にかかれない不思議な新聞である。

こんな印刷物を「新聞」と呼べるかどうかは別にして、それもまた、いかにもローライ同盟らしい(?)。


12月には、第2回の撮影会が予定されているので、「ローライ同盟新聞」第2号も年明けには発行される予定である。
posted by 城戸朱理 at 00:40| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする