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城戸朱理のブログ

2015年10月26日

福島の友人と鰻のつるやへ

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10月22日は、福島の友人、タイセイさんが鎌倉にやって来た。

なんと始発で福島を発ち、鎌倉の寺を回ったらしいのだが、実質的には山歩き。

お昼は勝烈庵へ。

カツレツでビールを3杯も飲んだというのだから、よほど喉が渇いていたのだろう。


宿は、バンビことパンクな彼女が、タイセイさんのためにホテル・ニューカマクラを予約。

夕食は、川端康成や小林秀雄、立原正秋ら鎌倉文士や田中絹代ら、映画人がひいきにした由比ヶ浜通りのつるやに御案内することにした。


タイセイさんは、東日本大震災の津波に呑み込まれたお兄さん夫婦の3人の子供を、わが子として育てている。

お兄さんは、子供たちを高台まで避難させたあと、脚の悪い奥さんを助けに戻って、津波にさらわれたと聞いた。

タイセイさんにとって、子供たちにとって、大震災は、終わるということがない現在進行形の出来事なのだと思う。


先週、タイセイさんは一家で京都旅行に行ったばかり。

タイセイさんが帰る日に、ちょうど入れ違いで、私も京都に行ったので、ビールを飲みながら、京都のことをあれこれ語り合う。

タイセイさんからの嬉しいお土産は、福島の銘酒、大七の純米大吟醸・箕輪門。

私は、ニューヨーク土産のMOMAパーマネントカレンダーとチョコレートを手渡した。


バンビが合流したところで、白焼きが出る。

タイセイさんは「柔らかい!」と感嘆。

鰻重はいちばん大きいものを頼んでおいた。

鎌倉彫の蓋を開け、「これは美味い! 匂いだけで分かります」とタイセイさんは興奮気味。


今年はニューヨーク在住の修子さん、吉増剛造さん、そしてタイセイさんと、来客があるたびに、つるやに来ているのは、なぜだろう?


タイセイさんは、奥さんと相談して選んだという誕生日プレゼントをバンビに持ってきてくれた。

何かというと、メタル製のカメレオン!

色鮮やかで、背中が開いて、宝石入れになるという珍品である。

「にゃふ〜ん!」

なんともバンビ好みの品で、盛り上がった。


つるやは、たしかにいい店だが、鰻以外に、玉子丼や親子丼、どじょうの玉子とじの舞子丼といったメニューもある。

しかし、頼むのは、いつも、白焼きと鰻重に肝吸い。

せっかく、鎌倉で暮らしているのだから、散歩の途中で、ふらりと寄って、鰻以外のメニューも試してみたいものだ。
posted by 城戸朱理 at 05:44| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

京都から鎌倉へ

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京都、流響院吟行の案内を終え、鎌倉に戻ったのは、20日(火曜日)。

帰宅してみると、京都で書き上げてメールした「週刊現代」書評のゲラが届いていた。

ニューヨーク渡航前も、今回の流響院吟行関係の連絡に忙殺されたが、吟行が終わるや否や、今度は11月末からのロケのための連絡が行き交うようになる。

とりあえず、宿は押さえたし、あとはロケ地を井上春生監督と詰めなければならない。


21日は、まず「週刊現代」編集部にゲラを戻し、宅急便で京都から送り出したトランクの到着を待って、荷物をほどき、整理を始める。

クリーニングに出すものを出してから、洗濯機を回していると、半日はかかるが、そこまで終わってこそ、旅の終わりというものだろう。

柳美里さんから宅急便で、バンビことパンクな彼女に誕生日プレゼントが届いたのも、この日だった。


夕方から、京都でメモを取りながら考えていた詩篇を書き上げ、「抒情文芸」編集部にFAXしたのだが、これは『水都』の一篇になる。


京都は夏を思わせる陽気だったが、鎌倉は秋が深まって、朝夕はかなり冷え込むようになった。

翌日は、衣替えを始めたのだが、なかばで止めて、「毎日新聞」月評のため、最近、刊行された詩集を読み直した。

途中、鹿児島の高岡修さんから「文化の国体」とも呼ばれる第30回国民文化祭の件で、3回、電話が入る。

いよいよ国民文化祭も近づいてきたが、私も出演するので、高岡さんや山下久代さんと再会できるのが楽しみだ。


夕方、福島から遊びに来てくれたタイセイさんをホテル・ニューカマクラまで迎えに行き、まずは、近所の古書店・游古洞を一緒に覗いた。

その名にふさわしく、游古洞は、古書と骨董の洞窟のような店だが、鎌倉らしい本が見つかる。

看板下の「死にたくなったら古本やにおいで」という木版画を前に思わず立ち止まってしまうのは、いつものこと。


今回は、萩原朔太郎『氷島』初版があったのだが、あまりの安値に驚愕、すでに持っているのだが、申し訳ない気分になって(?)購入した。

『氷島』といえば、この30年以上、12万円前後という古書値が当たり前だったのだが。


それから、歩いて由比ヶ浜通りの鰻のつるやへ。

遅れて、バンビことパンクな彼女も合流。

つるやのあとは、クルベル・キャンに席を移し、11時過ぎまで語り合った。


翌日は、担当の出張のため、締切が早まった「毎日新聞」の詩の月評を執筆する。

本当ならば、午前中のうちに書き上げて、タイセイさんとお昼を一緒に食べようと思っていたのだが、書き終えてメールしたのは、12時過ぎで、疲れはて、結局、行けなかったのが、残念。

思潮社の藤井一乃さんから、FAXがあり、「現代詩手帖」年鑑収録作品は、「山国異聞」(「文藝春秋」3月号)という確認と、1月号の詩とエッセイの締切の連絡。


そして、夜はバンビが首を長くして、楽しみにしていた鎌倉きってのフレンチ、ミッシェル・ナカジマの開店10周年記念特別メニューのディナーに行った。
posted by 城戸朱理 at 05:41| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする