サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
城戸朱理のブログ

2015年11月08日

湯豆腐

__1591.jpg



旅が多いと、どうしても外食続きになる。

年間で100日近くをホテルで過ごす日々が何年も続いているだけに、自宅にいるときの食事は、至ってシンプルだ。


常備菜は、タラコと塩鮭、豆腐と油揚げに納豆も冷蔵庫に欠かしたことはない。


秋冬の晩酌は、湯豆腐。

毎晩、湯豆腐で酒杯を傾けているものだから、バンビことパンクな彼女に「そんなにお豆腐ばかり食べてると、お豆腐の妖怪になっちゃうよ!」と言われたほどである。

ときどきは、刺身も引くが、基本的には湯豆腐があればそれでいい。


豆腐は、京都のものか、大山豆腐。

昆布だけは、おごって羅臼昆布を使う。

醤油は、銚子のはつかり。


湯通しした鱈を加えることもあるが、アサリや白菜と豆腐を出汁で煮て小鍋立てにすることも。

ときどきは、出汁で壬生菜と油揚げを煮る京都の家庭料理、壬生菜鍋に豆腐を加えることもある。


ある日のこと。

松茸を買ったので、出汁で松茸と鶏胸肉を煮て、湯豆腐を作った。

珍しく、松茸好きのバンビが手を出さないなと思っていたら、翌日になって――


「大きな椎茸だと思ったんだよ〜。
松茸だなんて知らなかったよ〜」

バンビは椎茸だと思って、手を出さなかったのが判明。

匂いで分かりそうなものだが。

「松茸だなんて教えてくれなかったよ〜。
んふ、
んふふふふん」


笑いをこらえるのに苦労した。
posted by 城戸朱理 at 07:30| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鹿児島に行く前に



鹿児島に行く前にやらなければならないことが山積し、この数日は、息をつく暇もないほど、あわただしかった。

11月5日は、6時に起床して、まずは、瓶・缶・プラスチックの資源ゴミをまとめて出し、食器を洗って収納。

洗濯機を回すかたわらで、洗濯物を取り込む。

家事が一段落してから「抒情文芸」の詩のゲラをチェックし、「日報文芸」の投稿作品を再読して入選作を絞り込み、選評を執筆。

2回分の選評を書き終えたのは12時を回ったころで、それから、入選作を宅急便で手配し、柳美里さんに葉書を書いた。


急ぎの原稿が終わったので、書斎を掃除してから、2時過ぎに鎌倉中央郵便局で弁護士に指示された手続きをし、3時から若宮大路のユアーズで髪を切ってもらう。

散髪のあとのヘッドスパだけは、和む時間だった。

4時半に、タクシーで、いったん家に戻り、荷物を持ってバスで藤沢へ。

藤沢の世界堂に額装を頼んであった絵を受け取り、さらに京都で購入したターナーのエッチング2点の額装を頼む。

食材を買って、タクシーで帰宅したのは6時過ぎ。


帰ってきたバンビことパンクな彼女と夕食の準備をしたのだが、私は入浴してから、松茸入りの湯豆腐を作り、ようやく、ひと息ついた。

久保田潤さんの油彩の小品を眺めながらの晩酌である。

バンビは帰宅してからも、校正の仕事に余念がない。


就寝前のひとときだけは、読書の時間。

バンビは、「書道藝術」(中央公論)の「本阿弥光悦」の巻を、私は同じ叢書の「空海」を眺める。

たとえ、忙しくても、やるべきことをやっていれば、終わらないことはない。

そして、この秋は、いい展覧会を観る機会に恵まれたので、創作に背中を押されているように感じる。

こうした心持ちは、私にとって、何より貴重なものだ。
posted by 城戸朱理 at 07:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする