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城戸朱理のブログ

2016年01月04日

新年の酒器

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新年を迎える酒器を選んだ。

徳利も盃も、李朝のものである。


李朝の白磁は、色合いが、初期には雪白、前期には灰白、中期には乳白、後期には青白と変化する。

この区分は日本の骨董業界特有のもので、官窯が移転した年を区切りにしているが、韓国の骨董屋だと、180年前とか、250年前とか具体的に何年前の作かを言われるのが普通だったりするのだが。


写真の白磁徳利は中期(1624〜1751)の官窯だった金沙里窯の作。

李朝中期の白磁は、光を吸い込むような柔らかい白だが、この徳利は、高台のあたりに青い窯変を見せて、ひときわ清々しい。


梅花染付け盃は、李朝後期(1751〜1850)の官窯だった分院里窯の手で、日本ならば伊万里を始めとして珍しくもない呉須の染付けは、李朝にあっては稀少なものになる。

これは天然の山呉須の産出が乏しかったためだが、それだけに余白が多く、私には好ましい。

しかも、染付けが梅花というあたりも、新春にふさわしいではないか。


お盆も李朝、松材の高台盆である。


李朝の酒器は、これまで、ずいぶんと求めたが、最近は気持ちが添わないものも増えてきた。

李朝は、どんなものでも、それなりの面白さがあるが、青山二郎が語ったように、優品は百万にひとつということが腑に落ちるようになったということだろうか。

そろそろ、整理して、手元に残すものを厳選すべき時期なのだと思う。
posted by 城戸朱理 at 10:37| 骨董・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お雑煮

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喪中だから、おせちは用意しなかったが、年末に届いた蟹が冷凍庫にあるし、数の子とイクラだけ買って、京都で求めた瓢亭のじゃこえのきと柿傳の山椒昆布を酒の肴に、正月を迎えることにした。


お屠蘇は、唐津の天平窯で求めた色絵盃で。

あとは、井上春生監督が御歳暮に送ってくれた京都・吉兆の「宝彩寄」を開ける。

まるで、パティシエの手になるケーキのように美しいが、味は和食の粋のような料理が詰め合わせになっている。

内容は、次の6種類だった。


鮑と野菜のすり身寄せ
イクラ・帆立貝柱・サーモン寄せ
ずわいがにとブロッコリー寄せ
数の子と長芋寄せ
海老ととうもろこしの椎茸寄せ
栗きんとんとフォアグラ寄せ


バンビことパンクな彼女と相談して、淡白な味のものから濃い味のものへと食べ進んだのだが、食材の取り合わせが絶妙で、味わい深く、バンビは大喜びだった。


今年のお雑煮はバンビが担当。

焼いた角餅に、炒り煮にした鶏肉、小松菜、金時人参に出汁を張った東京雑煮である。


お雑煮を前にすると、いかにも年が明けたという気分になるが、こうした区切りがなければ、人生は日常の連続だけで、平坦なものになることだろう。

今年は季節ごとの催事も大切にしたいものだと思った。
posted by 城戸朱理 at 10:35| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

あけましておめでとうございます



みなさま、どんな新年を迎えられましたか。

私は昨年、2月に母を亡くしたので喪中のため、年賀状も用意せず、おせちとも無縁の静かな新年を迎えました。


思えば、昨年も正月らしからぬ正月で、バンビことパンクな彼女は、一昨年末から新年まで写真展の準備のパネル貼りに追われ、
一方で、1月17日のワタリウム美術館でのポエトリー・イベントの準備に忙殺されていたような気がします。

去年の元旦には天使館の鯨井謙太郎(正しくは良扁に邑)、野口泉両氏が江の島に初詣に来たので、クルベル・キャンへ。

2日は、早くも東京のホテル泊まりという新年でした。

11日は、岩手県北上市の日本現代詩歌文学館で柳美里さんとのトークがあったので、10日から花巻の大沢温泉泊まり。

そこから、海外が台湾・ハワイ・ベルリン・ニューヨークと4回、国内が京都6回を始めとして11回、海外、国内を合わせて15回という出張続きの日々が続きました。


それを考えるならば、今年は静かな新年を迎えることができたように思います。

しかし、大晦日から元旦にかけては、未遂とはいえニューヨークとミュンヘンで、さらにはアフガニスタンでのテロのニュースが続きました。

20世紀は汎世界的な戦争の時代でしたが、21世紀はテロの100年戦争の時代となるのかも知れません。


少なくとも自分は、身辺から憎しみの言葉をそぎ落とし、なるべく人とも会わず、執筆に専念する一年にしたいと思いを新たにしています。


みなさまにとって、穏やかで健やかな年でありますように。
posted by 城戸朱理 at 10:34| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする