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城戸朱理のブログ

2016年01月13日

笠井叡邸での新年会

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「太宰治を踊る」が終わり、冷やかな冬の外気で興奮をさましていたら、思いがけずも、笠井久子さんに御自宅に誘っていただいた。

そこで、井上春生監督とバンビことパンクな彼女とお邪魔することに。


笠井叡邸には、澁澤龍彦邸にも通じる気配が漂っていた。

居間の書架には泉鏡花全集、澁澤龍彦全集が並び、稲垣足穂の色紙が飾られている。

吉岡実『パウル・クレーの食卓』『サフラン摘み』の表紙を飾った片山健の油彩も飾ってあったが、これは久子さんが求められたそうだ。


新年最初の公演だけに、この日は笠井家が勢揃い。

長男の笠井爾示(ちかし)さんは、アイドルや女優のグラビアで活躍する写真家、三男の笠井瑞丈(みつたけ)さんは、コンテンポラリー・ダンサーで、Edgeにも出演していただいたことがある。

次男のオイリュトミスト、笠井禮示(れいじ)さんは、会場にはいらっしゃったのだが、御自宅には姿を見せなかった。


井上春生監督も、北川景子の映画初主演作「チェリーパイ」や「JR SKI SKI」のCMなどでブレイク中の平祐奈の映画初主演作「案山子とラケット」を手がけてきたので、笠井爾示さんと、異様に深いアイドル話(?)が繰り広げられる。

舞台監督の定方まことさんを始めとして、総勢10数人。

これだけの人数分の椅子があることに感心していたら、笠井叡さんが次々とワインを開けて下さった。


「何かつまみない?」という爾示さんのひと言に、「なんか作ろうか」と笠井叡さん。


一時間以上も激しく踊ったばかりだから、みんな遠慮したのだが、笠井さんは軽やかにキッチンへ。

手早くウィンナーソーセージを炒め、スモークサーモンを並べ、さらにスパゲッティを茹で始める。

スパゲッティは、荒みじんのニンニクをオリーブオイルで炒めてから、黒豚と鷹の爪を加えて炒め、イタリアで買ってきたというトマトピューレを加えてパスタと和えたもので、辛さが効いたアラビアータ風。

実に手早いうえに美味しかったが、笠井さんは料理も得意らしい。

それにしても、笠井さんの手料理をご馳走になるとは思ってもみなかった。


バンビは、笠井叡さんが料理するところまで激写していたが、写真で見ると、調理しているところさえ、踊っているように見える。

これが、舞踏家の身体というものなのか。


瑞丈さんは、今年、3回、公演のためにフィンランドに行くことになっているそうなので、フィンランドのことや、森山大道の写真と太宰治「ヴィヨンの妻」のことを語り合ったり、話題もさまざま。

かくして、思いがけない新年会となったのだが、濃密な時間を過ごすことになった。
posted by 城戸朱理 at 21:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする