サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
城戸朱理のブログ

2016年03月19日

「空でつながる」@オリンパスギャラリー東京、トークへ

__0794.jpg__0796.jpg__0795.jpg



今年で4回目となる写真展「空でつながる」は、東日本大震災復興支援のために企画された展覧会。

X-JAPANやGLAYなど、数多くのミュージシャンの写真を手がけてきた菅野秀夫氏の企画によるもので、
菅野秀夫と言えば、X-JAPANのHIDEの写真集が思い浮かぶが、ブルース・スプリングスティーンのジャケ写も手がけている、わが国の音楽写真の第一人者である。

菅野さんは、福島出身。

東日本大震災後の故郷の惨状に居ても立ってもいられず、何か出来ることはないか考えられていたときに、地元の美術館からの依頼で始めたのが「空でつながる」展だったそうだ。

これは、プロ、アマ問わず、空の写真を寄せてもらって、大震災の記憶が風化しないように訴えていくことを主眼としている。


「空でつながる」の参加者は、全員がボランティアなのだが、菅野さんを慕うミュージシャンも参加、今回もTERU(GLAY)、坂崎幸之助(THE ALFEE)、浅倉大介、森友嵐士、大黒摩季といった諸氏に
写真家として、ハービー山口、山岸伸氏ら、さらにバンビことパンクな彼女も出展した。

悩んだあげく、バンビが出品したのは、ニューヨーク、マンハッタンの朝焼けの写真である。


初日のオープニングでは、ビジュアル系バンド、defspairalのTAKA&MASATOが、なんと素顔でライヴを。

GLAYのTERUさんも来場したという。


吉増剛造さんは、本当ならば翌日のトークにいらっしゃる予定だったのだが、ダブルブッキングに気づき、2日目に来てくれた。


吉増さんは、「みんな自由でいいなあ。
水に石を投げたとき、出来る波紋のように、空に波紋が広がっていくんだなあ」と感想を語られ、菅野さんは深い感銘を受けられたそうだ。

さらに「みんなの心の向きや角度が伝わってきたなあ」と吉増さん。

バンビの作品には、「こんな象形文字みたいな雲、見たことないなあ」とおっしゃっていたそうだが、たしかにニューヨークで見た雲は、日本とは、まったく違うものだった。


3日目となる13日には、菅野さんと和合亮一氏と私によるトークが。

和合さんは、自分の写真が展覧会に展示されるという初の経験に興奮気味。

1月から休みがないというハードなスケジュールのなか、自費での参加に感謝する。


和合亮一氏は、新詩集『昨日ヨリ優シクナリタイ』(徳間書店)、『生と死を巡って』、(イーストプレス)が、刊行されたばかり。

『詩の礫』三部作から始まって、大震災後に刊行された著書は、対談集などの共著も含めると、すでに20冊になるという。


トークは、私の司会で、岩手県大槌町の死者と会話するための「風の電話」や東北学院大学の金菱清教授のゼミナールによる『霊性の震災学』などをめぐって、5年目の被災地の現状について語り合ったのだが、ときおり、サングラスの影で涙ぐむ菅野さんが、大震災の衝撃と、いまだ癒えぬ傷を思わせて、印象深かった。

被災地では、大震災で亡くなられた方々の幽霊の目撃談が相次いでいる。

『霊性の震災学』は、そうした目撃談のフィールドワークを含んでいるのだが、その意味するところを明らかにしていくためには、より深い考察が必要だろう。

来年は、南相馬に転居した柳美里さんにトークに来てもらえたら、充実したものになるのではないかと、ふと考えたりした。


会場には、詩人の田野倉康一、渡辺めぐみさんやローライ同盟の石田瑞穂、カニエ・ナハ氏、
島岡輝フェリス大教授、遠藤朋之和光大准教授、井上春生監督にヴァイオリニスト・作曲家のツルノリヒロさん、パートナーでチェリストのAYAKOさん、作曲家の安江優子さん、さらにツイ友の斎藤千尋さんと、友人も集ってくれたのが有難い。

実際、年を重ねるにちれて、こうした機会でもないと、友人に会うのも難しくなったことを痛感する。


恒例の集合写真は、バンビが脚立に登って撮影。


近所の居酒屋での打ち上げには、「ベーアン」ことドラマーの阿部薫氏も飛び入りで参加。

山下達郎やTMN、TRF、及川光博や宇多田ヒカルのドラマを叩いた、あのベーアンである。


トーク前には一水会の木村三浩代表も見えらられたが、電話が入り、急遽、新宿駅前での街宣に向かわれたが、見たかったな。


翌日には、歌人の東直子さん、写真家の今道子さんも来場して下さったそうだが、最終日の16日は、北鎌倉は侘助の菅村睦郎・さやか夫妻に、澁澤龍子さん、さらにオイリュトミスト・ダンサーの鯨井謙太郎(正しくは良扁に邑)氏が来てくれたものだから、バンビが喜んでいた。

さらに、バンビは、セックス・ピストルズの写真を撮った、あのデニス・モリスからお祝いのメールをもらって、大興奮。


「空でつながる」は、大阪のオリンパスギャラリーに巡回するが、ひとりでも多くの人に観てもらいたいと思う。




(撮影=石田瑞穂、mad_bambi)
posted by 城戸朱理 at 13:26| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする