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城戸朱理のブログ

2016年03月30日

第64回京都大アンティークフェアーへ

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西日本最大級の骨董祭、京都大アンティークフェアーが、ちょうど開催されていたので、午前中に覗いてみることにした。

会場は、伏見の京都府総合見本市会場・パルスプラザの大展示場。

400もの業者が出店するので、駆け足で回っても3時間はかかる。

店舗を構える業者の出店がほとんどで、そこは露店の骨董市とは異なるところだろう。

何となく見覚えがある品揃えのブースがあったので、店名を確認してみたら、東京は青山の有名店だったりするのが面白い。


茶道具から仏像、着物から西洋アンティークまで、信じられないほどの量の古物が並ぶ様は、圧巻だ。


私は、一度だけ行ったことがあるので、今回は2回目。

前回は、ちょうどいいサイズで伝世品の初期伊万里盃に惹かれながらも逸したので、今回は状態のいい初期伊万里の盃を見つけたいと思っていたのだが、見当たらなかった。

桃山の美濃や桃山から江戸初期の唐津の酒器となると、物によっては数百万の高値を呼ぶが、時代は、それほど違わないのに、初期伊万里となると、手が出ないわけではない。

狙いはいいのだが、10点ほど見かけた初期伊万里盃は、いずれも発掘品を呼び継ぎしたものばかりで、状態のいいものはなかった。


室町の懸仏を何点も並べている店もあれば、発掘品を金継ぎした古唐津を数十点も並べている店から、北大路魯山人や加藤唐九郎など作家物を扱う店もある。


歩き回って、普段使いできる手軽なものを選んだ。


ホテルに戻ると、さっそく洗い浄め、使っていたのだが、最初に手にしたのが、瀬戸の吹墨の、ごくごく小さい小鉢である。

吹墨の本歌は中国の古染付で、初期伊万里にもあるが、明治の瀬戸の吹墨は、コバルトのブルーの発色が軽やかで、およそ骨董という重みがなく、モダンな印象がある。

カフェオレカップを掌サイズにした軟白磁の小ボウルは、フランスのジアン製で、1940年代の品。

こうした小器は、使い勝手がよく、食卓で重宝する。


伊万里の色絵唐子草花文徳利は、取っ手付きのところが面白い。

江戸後期のものだが、伊万里で独酌に使える徳利は、めったにない。

色絵は華やかすぎて独酌には向かないが、御主人に勉強しますよと声をかけられ、話し込んでいるうちに、祭時には、こんな徳利も楽しいかも知れないと思って買うことにした。

ホテルの無機的な部屋だと、こんなふうに花のある徳利が好ましかったりする。


今回、いちばん嬉しかった買い物は、最後のスリップウェアの鉢である。

18世紀終わりか19世紀初頭の英国製で、実に頑健な出で立ち。

スリップウェアは、スリップ(エンゴーベ)と呼ばれる泥漿状の化粧土で装飾した陶器で、紀元前から世界各地で焼かれてきた。

日本では、バーナード・リーチと浜田庄司によるイギリスでの収集に始まって、柳宗悦の民芸運動にも大きな影響を与えたことが知られている。


オーブンにも使えるし、直火にもかけられる頑丈な器なので、日々の暮らしこなかで、どう生かすかが楽しみだ。
posted by 城戸朱理 at 09:50| 骨董・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする