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城戸朱理のブログ

2016年04月18日

義援金と支援金



熊本地震で、居ても立ってもいられない気持ちの人は多いだろうが、遠隔地にいると、出来ることは寄付しかない。

義援金を送ろうと思っている人が少なくないと思うが、注意してもらいたいことがある。

被災地では、物流が断たれ、スーパーやコンビニから商品がなくなって、食料や水、衣類や毛布にトイレットペーパー、紙オムツ、生理用品などの生活必需品が決定的に不足している。

支援団体が、こうした物資を被災地に届けるために使われるお金が支援金であり、それに対して、義援金は、最終的に集まったお金を、被災者の生活再建のために分配するものなので、使われ方がまったく違う。


被災された方々が、今まさに必要としているのは、食料や水を始めとする生活必需品なので、早急に必要なのは支援金、長い目で見たときに欠かせないのが義援金ということになる。

もちろん、どちらも大切なのは言うまでもないが、使われ方が違うのに気をつけてもらいたい。


支援金は、ソフトバンクやYahoo!が募集しており、携帯からでも申し込める。

私は今日のうちに、とりあえず、支援金と支援物資を手配しようと思っている。
posted by 城戸朱理 at 07:30| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

地震国、日本



詳細が分かるにつれて、熊本地震の被害の大きさに、言葉を失う日々が続いている。

4月14日の前震が、M6.5、震度7。
4月16日の本震がM7.3、震度6。

その後も震度5〜6強の余震が続いているのだから、熊本の被災された方々、そして九州にお住まいの方々は、気持ちが休まるときがないだろう。

余震が収まり、医療や支援物資が早く届くことを祈るのみである。


思えば、1995年の阪神淡路大震災(M7.3、震度7)以来、日本列島は揺れ続けている。

2004年の新潟県中越地震(M6.8、震度6強)、
2008年の岩手・宮城内陸地震(M6.8、震度6強)。


そして、2011年には、東日本大震災が発生した。

観測史上最大、M9.0、震度7。

それまでの地震が、活断層の横ズレが原因だったのに対して、東日本大震災は、プレート境界で発生する海溝型地震であり、巨大津波が押し寄せ、福島第一原発の過酷事故も伴ったため、世界銀行によると、自然災害による経済損失では史上1位と発表された。


思い返すなら、阪神淡路大震災が起こったとき、私は野村喜和夫氏と「現代詩手帖」の戦後50年記念企画だった「討議 戦後詩」を連載している最中で、
本当ならば討議の準備をしなければならないのに、大震災発生からしばらくは、テレビに釘付けになってしまった。

大震災と言えば、東京の危険ばかりが報道されていただけに、神戸が大震災で甚大な被害を被ったことは予想もしなかったし、それだけに衝撃も大きかった。

友人の日本画家、故・瓜南直子は、阪神淡路大震災の惨状をテレビを見続けるうちに、このままでは鬱病になると思って、ケーブルを引き抜き、それ以来、テレビを見なくなったと語っていたのを思い出す。

たしかに、テレビで被災地の映像を見続けるだけで、鬱状態になりかねないほどの衝撃だった。


東日本大震災が発生したときは、街ひとつが津波にさらわれ炎上する陸前高田の映像を見て、神戸のように炎上する都市をまた見ることがあるとは思っていなかっただけに、呆然とした。


さらに、阪神淡路大震災と東日本大震災が発生したときでは、大きな状況の変化があった。

それは、スマートフォンとSNSの普及である。

阪神淡路大震災のときは、情報をテレビと新聞の報道に頼るしかなかったが、それから16年後の東日本大震災は、スマホで撮影した写真や動画が拡散され、ツイッターで現地の状況が投稿されるなど、被災地の状況が、より細かに拡散されたため、生々しいものがあった。

とりあえず、盛岡の両親の無事を確認できるまで、震えが収まらなかったが、岩手のみならず、福島や宮城で暮らしていた親戚も被災し、避難生活を送ることになったので、余震に怯えながら、何にも手がつけられない日々続いたのは、いまだ記憶に新しい。


それから、5年。

復興庁の発表によると、今年の2月の段階で、東日本大震災の避難者は、いまだに17万4471人を数えるという。


そして、東日本大震災の爪痕が癒えないなか、熊本地震が発生してしまった。

しかも熊本は、政府の地震調査会が、北海道や山陰と並んで、もっとも大地震発生の確率が低いと予想していたエリアであり、阪神淡路大震災と同じような衝撃があった。


熊本県には布田川断層と日奈川断層、ふたつの活断層があるが、立命館大学の高橋学教授は、熊本地震が、新潟県中越地震や岩手宮城内陸地震と同じ内陸直下型の地震であり、
長野、新潟、愛知、和歌山、四国を貫き九州に至る断層の集中帯のうえにある阿蘇山のふもとを走る布田川断層が震源と考えられることから、今後、各地で直下型地震が発生する危険があることを警告している。

さらに、それが海溝型の南海トラフ地震を誘発する危険もあるというのだから、日本で暮らすかぎり、地震災害には終わりがないということを、改めて痛感せざるをえない。


東日本大震災は1000年に一度と言われた。

しかし、熊本の活断層が動くのは、7000年周期だというから、今、日本列島は7千年から1万年ぶりの地殻変動期に入ったのかも知れない。


これからも、日本のどこかで地震は起こる。

必ず、起こる。

それだけは確かだ。
posted by 城戸朱理 at 07:28| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする