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城戸朱理のブログ

2016年04月25日

鰻の茅木屋で

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14日に熊本で震度7の前震が起こってから、被災地の様子を注視しているうちに、東日本大震災の記憶が甦り、食欲がまったく失せてしまった。

朝食はふだんから取らないが、昼食も食べずに、夜になってから、ようやく、わずかに何かを口にするだけの日が続く。


気を取り直して、日中に食事をしたのは、20日のことだった。


桜の植え替えと改修が終わった段葛を初めて歩いたのだが、桜がまだ若木なので、落ち着かない。

段葛は、源頼朝が妻、北条政子の安産を祈願して作った鶴岡八幡宮の参道であり、盛り土された道の下には、鎌倉時代の遺構があるのだが、それにしては、何やら重みのない段葛になってしまった。


遅い昼食を取るために入ったのは、若宮大路の茅木屋である。

入口には、「当店は鰻屋です。しらす丼はありません」という張り紙が。

鎌倉といえば、生しらすが名産ということになっているが、鎌倉の住民は、しらす丼を食べることはない。

生しらすは、飲み屋の突き出しで出るくらいだろう。


茅木屋は、小津安二郎監督が通った店で、歌人の尾崎左永子先生は、二階で段葛を見下ろしながら、毎年、花見の宴をされているそうだ。


突き出しは、山菜とこんにゃくの煮物が定番。

バンビことパンクな彼女のリクエストで板わさ、それに肝煮と白焼きを頼んで、ビール。

鰻重と肝吸いが出たところで、日本酒にかえる。


御飯は半分ほど残してしまったが、疲れた身体の滋養になってくれたのではないだろうか。
posted by 城戸朱理 at 09:08| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする