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城戸朱理のブログ

2016年10月16日

ごだん宮ざわで、その3

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そして、お客さんひと組ごとに、土鍋で炊きあげられる御飯が出る。

漬物と白味噌で炊いたじゃこのほかに、御主人の宮澤政人さんが、カラスミを切ってくれた。


水菓子のあとは、尾形乾山の土器皿に盛られた最中。

乾山の土器皿は8月に寄ったときに、宮澤さんが先週、入手したばかりと言って出してくれたが、私も根津美術館蔵の乾山土器皿と同手のものを五客組みで所持している。

使う機会がないので、死蔵しているようなものだが、私も使ってみよう。


やはり、乾山の松絵茶碗で出されたお抹茶が、なんとも美味しかった。


この日のお軸は、本阿弥光悦の消息。

宮澤さんから、お軸についてのお話をうかがってから、ホテルに戻ったのだが、今回も博物館にあるような器を惜し気もなく使った、素晴らしい料理だった。
posted by 城戸朱理 at 16:09| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ごだん宮ざわで、その2

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名物の焼き胡麻豆腐は、ピューレした枝豆とさっと煮た帆立があしらわれ、胡麻と枝豆の風味の調和が見事だった。

しかも、器に土佐醤油を刷毛で塗るという趣向も素晴らしい。


北海道産新蕎麦に自家製カラスミをたっぷりとすりおろした定番の手打ち蕎麦は、明末清初の古染付で。

この古染付は初見だが、食べ終わると稚拙な海老の絵付けが現れる。

海老を見たことがない陶工が絵付けをしたのだろうか。

なんとも微笑ましい。


北大路魯山人の木の葉皿で供された揚げ物は、子持ち鮎と原木舞茸の天ぷら。

まるで、稚鮎のような、ごくごく小さい子持ち鮎にも驚いたが、舞う茸の香りと旨みが凝縮したような原木舞茸にも唸った。


箸休めのイクラはおろし和えで、重厚な江戸ガラスの受皿が好ましい。


とどめは、名残りの鱧と松茸の小鍋立てで、バンビが「今まで食べていた松茸は、松茸じゃないよ!」と驚嘆するほどのひと品。

名残りの鱧と走りの松茸の出会いは、京都でひときわ喜ばれる取り合わせだが、この小鍋立てとの出会いは、運が良かったというしかない。
posted by 城戸朱理 at 16:02| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ごだん宮ざわで、その1

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京都に到着して、そのまま三井ガーデンホテル京都新町別邸に向かい、ロビーで打ち合わせ。

それから、京都の常宿、糸屋ホテルにチェックインした。


京都行きが決まって、すぐ「ごだん宮ざわ」に予約を入れたのだが、早い時間はすでに満席だったので、予約が取れたのは、20時。

少し余裕があったので、ゆっくり入浴してから、ごだん宮ざわに向かった。


いつものように煎米茶のあと、群馬の浅間山を一献。

先付けは、蛤の玉締めだった。

出汁の餡がかかった茶碗蒸しで、しみじみと美味しい。


和食の花のお椀は、北寄貝と冬瓜のすり流し。

北寄貝のたとえようもない甘さにバンビことパンクな彼女が、感嘆の声をあげる。


北大路魯山人作、備前の割り山椒に盛り付けられたお造りは、鰆。

酢で締めてから、藁で焙ったという鰆は、香り高く、酒を呼ぶ。

燗酒を頼んだのだが、今回はぐい呑みを持参しなかったので、お店の酒器のうちから、李朝の三島手の盃を使わせてもらうことにした。

15世紀の作だろうか。


焼物は、かますの幽庵焼き。

器は、尾形乾山の松絵角皿。

バンビは、やはり乾山の若竹図角皿だった。

ごだん宮ざわの焼物は、火入れが絶妙で、いつも黙りこんでしまう。
posted by 城戸朱理 at 15:59| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

いきなり、京都!?

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この2年ほど、京都には年に6回は行っているが、バンビことパンクな彼女と相談し、たまにはプライベートで旅をしようということになって、
8月に、3泊4日の短い夏休みを京都で過ごしたのだが、またもや仕事で、急遽、京都に行くことになった。


旧友、設楽実氏からの要請で、世界宗教者会議にオブザーバーとして出席することになったのである。

バンビも記録写真を依頼されたので、10月14日に、あわただしく京都に向かった。


品川駅から新幹線に乗ることにしたので、昼食のお弁当をバンビと物色し、人形町今半の和牛弁当か、老舗洋食屋・つばめグリルのお弁当か、迷ったあげくに、つばめグリルのお弁当を選んだ。


買ったのは、ハンブルグステーキ弁当ふたつ、それにハンブルグステーキを1個。

ちなみにタタール人が、そぎ落とした牛肉に香辛料を混ぜた生肉のタルタルステーキを、ハンブルグで焼くようになったのが、ハンバーグの起源だと言われている。

つばめグリルでは、それを踏まえて、ハンバーグをハンブルグステーキと呼んでいるらしい。

これが、当たりだった。


「んふ!
ドミグラスソースもハンバーグもホントに美味しいね!」

バンビは、大喜び。

「ハンバーグは、城戸さんが作ってくれるのに似てるね!
ということは、城戸さんのハンバーグは、お店で出せるレベルだということなんだなあ!」

・・・

「また、作ってあげたいね!」

やはり、こうなるのである。


だが、ハンバーグはともかく、ドミグラスソースは真似出来ない。

つばめグリルは、1930年の創業。

添加物や化学調味料を使用せず、手作りの洋食を提供する老舗だが、やはり長く続いてきた理由があるものだと納得してしまった。
posted by 城戸朱理 at 14:21| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シナリオ、完成!



井上春生監督が、柳美里さんの『自殺の国』の映画化を企画、柳さんの了解をいただき、私がシナリオを書くことになった。

さまざまな事情から、結局、『自殺の国』と『山手線内回り』の2作を原作とすることにして、構成を考えるのにかなりの時間を費やしたが、10月9日、ついに執筆を始めた。

今回は、久しぶりに万年筆で手書き。

原稿用紙を広げ、構成案を前に、モンブランのマイスターシュテュック149で、シナリオを書き進めていく。

翌日も午前中は執筆。


午後は試写のため、青山のテレコムスタッフへ。

「越後のミケランジェロ」とも呼ばれる幕末の彫工、石川雲蝶の遺作を、作家、藤沢周氏が訪ねるドキュメンタリーである。

伊藤憲ディレクターにしては、珍しくも中弛みしているように感じ、寺島高幸プロデューサーとどこを修正してもらうかを考えたが、藤沢さんの力もあって、雲蝶という異才の魅力を十全に伝えるコンテンツになったと思う。

試写のあとは、来年度の企画会議。

試写と会議を終えてからは、真っ直ぐ鎌倉に戻った。


翌朝は、シナリオの執筆を続け、昼に第一稿を完成させた。


映画は柳さんの2作を原作としているだけに、タイトルは、これから決めることになるが、
セリフの8割は、柳さんの著作の記述で構成し、映像化したときの効果を考え、私の創作を若干加えたものとなった。

井上春生監督と相談しながら、さらに修正を加えていくことになるが、来年にはクランクインを予定している。
posted by 城戸朱理 at 13:35| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月04日

緩やかに、少しずつ



この10年ほど、年間のホテル泊まりが80〜100泊に達する日々が続いていたが、それも、ようやく終わったようだ。

気持ちに余裕が出来たら、逆にブログの更新が滞ってしまったが、緩やかに再開したいと思っている。


ここしばらくは、毎日出版文化賞と朝日新聞社の朝日賞の推薦状を回答したり、『現代詩文庫 渡辺玄英詩集』の解説をまとめ、さらに『海外詩文庫 エリオット詩集』のゲラを戻したりしていた。

『現代詩文庫 渡辺玄英詩集』解説は、担当の出本喬巳氏から連絡があって、これまで私が玄英さんの詩集を論じた二つの論考を再構成して加筆することに。

もう少し時間的な余裕があれば、新たな論考を書き下ろすことができたのだが。

残念。

『海外詩文庫 エリオット詩集』は、すべての作業を終えたので、あとは刊行を待つだけとなった。


そして、9月28日(水)は、和合亮一氏が死者と会話するための「風の電話」を、岩手県大槌町に訪ねたドキュメンタリー番組試写のため東京へ。

さらに、10月1日には、現代詩文庫『山口眞理子詩集』刊行を祝う会が銀座であったのだが、思潮社の小田久郎会長が急遽、出版記念会当日に配る小冊子を作ることを決めたため、東京行きの車中で、その原稿を書き始めた。

試写のあとは、井上春生監督と今後の打ち合わせをして、翌朝、ホテルで山口眞理子さんに寄せる小文を書き上げ、思潮社の高木真史編集長にメールしたのだが、一日で冊子を完成させたのは、お見事というしかない。

山口眞理子さんの出版記念会のことは、別にアップしたい。


出版記念会のあとは、打ち合わせのため鎌倉に戻らず、東京で2泊。

昨日、ワシントンホテルをチェックアウトし、原宿の表参道画廊の久保田潤さんの個展「草に眠る」を観てから、鎌倉に戻ったところである。


明日から、夏の出来事も交えて、少しずつ記事をアップしていきたい。
posted by 城戸朱理 at 15:54| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする