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城戸朱理のブログ

2016年11月03日

現代詩文庫『田野倉康一詩集』『広瀬大志詩集』刊行記念「出航アンソロジー」

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広瀬大志くんが資料を提供し、思潮社がイベントのために制作してくれたのが、写真の「出航アンソロジー」。

これは、「洗濯船」創刊号に掲載された田野倉康一「漂流」、高貝弘也「THE AISLE」、城戸朱理「港」、「洗濯船」第2号に掲載された広瀬大志「水階」と田野倉康一による創刊号の「あとがき」を原版より収載したもので、懐かしいだけではなく、各自の資質の違いを改めて確認することが出来た。

私は、当日まで、このアンソロジーが作られていることを知らなかったので、神田白十字で、高木総編集長から、この小冊子を手渡されたときには驚いたが。


イベントは、若い詩人たちにとって、大いに刺激になったようで、同世代で同人誌を作ろうという気運が盛り上がったとのこと。

今は、誰でもネットで手軽に発信できる時代である。

同人誌を作ろうという若者も減っているだけに、嬉しい話だった。
posted by 城戸朱理 at 10:30| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

田野倉康一・広瀬大志「現代詩文庫」刊行記念イベント

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10月29日は、田野倉康一、広瀬大志両君の現代詩文庫刊行記念のトーク&朗読会。

このイベントは、最初、亀岡大助「現代詩手帖」前編集長が企画したものだが、「現代詩文庫」の刊行を機に実現することになった。

当日、出演者は正午に、戦前から続く名曲喫茶、神田白十字に集合。

そういえば、西脇順三郎が『ヨーロッパ文学』を刊行したときの出版記念会の写真が残されているが、会場は新宿白十字だった。


1時半に、会場となる神田古書センター7Fの「ほんのまち」に移動。

会場後方には、田野倉康一、広瀬大両君が、若き日に参加した同人誌「洗濯船」や「EONTA」、そして初期詩集の展示も。

高貝弘也くんも第一詩集『中二階』と第二詩集『深沼』を、私も第一詩集『召喚』を並べる。

また、このイベントのため、田野倉康一・広瀬大志・高貝弘也・城戸朱理の初期作品を集めた小冊子「出航アンソロジー」を思潮社が制作してくれた。


イベントは盛会で、客席にはカニエ・ナハ、小林坩堝、そらしといろさんら、若い世代が目立ったのが特徴だろうか。


セッション第一部「1 2010s→80s」は、杉本真維子、伊藤浩子、高塚謙太郎、暁方ミセイ、石田瑞穂氏が登壇。

石田瑞穂氏の名司会で、田野倉康一と広瀬大志の詩の新たな読解の可能性を提示する刺激的なものになった。

高塚謙太郎氏による広瀬詩のサイバーパンク性の指摘など、意表を突かれるものが。


セッション第二部「 80s→2010s」は、私が司会。

田野倉康一、広瀬大志、高貝弘也氏と、まずは、それぞれの原風景から語り始め、詩的出発のころ、そして、今、考えていることまでを語り合った。


休憩をはさんで、野村喜和夫、榎本櫻湖、田野倉康一、広瀬大志の四氏の朗読が始まる。

しかも、野村、榎本両氏も自作ではなく、田野倉・広瀬作品を朗読。

榎本櫻湖は、田野倉・広瀬・高貝・城戸詩集を『中二階』と『深沼』の2冊を除いて、すべて持っていることをアピール。

展示してある『中二階』と『深沼』を、ぜひ譲って下さいと高貝くんに訴えていたが、前者は130部、後者が100部の限定だから、やはり入手は難しいのだろう。

イベントは、広瀬大志「激しい黒」の朗読で終わった。


打ち上げは、6時からランチョン・ビアホールで。

嬉しかったのは、いまだ読み解かれざる大作『プトレマイオスの生』の著者、國米隆弘くんと再会できたことである。

新詩集を準備中と聞いたが、期待が募る。


参加者も会場も熱気が凄かったので、イベントを制作してくれた思潮社の高木総編集長も遠藤みどりさんも興奮気味だったが、高揚感のある一日になった。
posted by 城戸朱理 at 10:28| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする