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城戸朱理のブログ

2016年11月17日

神保町のランチョン・ビアホールで

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歴程祭の翌日、12日は、お茶の水インをチェックアウトしてから、神保町のランチョン・ビアホールで昼食を取ることにした。


ランチョンは、明治42年(1909)の創業。

当事は、洋食屋じたいが珍しかったため、「洋食屋」と呼ばれていたらしいが、名前がないのは不便だというので、東京音楽学校(現東京藝大)の学生が、「ランチョン」と名付けたという。


かつては、ランチョンのビールを愛した作家・評論家の吉田健一が、毎週、木曜日に担当編集者とともに過ごしたことで有名だが、
1990年代までは、入澤康夫、渋沢孝輔、飯島耕一ら、詩人やフランス文学者がよく集った店でもあった。

最近は、よく利用する文学者が、野村喜和夫さんだけになってしまったのが、少し淋しい。


ランチョンで、小宮山書店や田村書店を始めとする神田の古書店を見下ろしながら、ビールを飲みつつ、買ったばかりの古書を開くのは、私にとっても至福の時間である。


ランチョンの名物といえば、吉田健一のオーダーで生まれたビーフパイに、牛肉のカツレツやアイスバイン。


まずは、生ビールを頼み、アイスバインを。

バンビことパンクな彼女は、白ワイン。

食事は、バンビが牡蠣フライ、私がランチを頼んだのだが、この日のランチは、海老グラタンにハンバーグだった。

例によって、バンビとシェアしたのだが、大粒の牡蠣フライも、グラタンもハンバーグも、いかにも日本の洋食という味で、懐かしくも美味しい。


ランチョンの生ビールは、市販されていない業務用のアサヒのラガー。

四代目が注ぐビールは、こんもりと白い泡の帽子をかぶったようで、名人芸の域と言ってよい。


この日は、午後3時から、中野のテルプシコールで、鯨井謙太郎(正しくは良扁に邑)の初ソロ公演「灰のオホカミ」があったので、昼食のあとは、古本屋を何軒か覗いてから、中野に向かった。
posted by 城戸朱理 at 13:23| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする