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城戸朱理のブログ

2016年11月26日

厳冬に備えて

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11月24日、東京では初雪が。

目覚めると、鎌倉もしんしんと雪が降っていた。

東京で、11月に初雪が降ったのは、54年ぶりのことだという。

この日の鎌倉は、最低気温が2℃、最高気温でも、わずか7℃。

今年の冬は、厳冬という長期予報が出ているが、そうなりそうな気配である。


私は北国生まれだけに、厳冬と聞くだけで身構えてしまうところがある。


北国で厳冬期に猛烈な吹雪になると、視界は1mもなくなり、暴風雪ともなると、自宅のそばまでたどり着きながら、凍死した例も過去にはあるほどだから、防寒を意識してしまうのは、北国生まれの人間の本能のようなものかも知れない。

そのせいか、冬物の衣料となると、まずコートに目がいく。


とりわけ、昔ならば外套と呼んだような厚手のウールコートが好きなのだが、これは、やはり重いウールコートを好んだ父の姿が、刷り込まれているからかも知れない。


もちろん、関東で北海道のような暴風雪になることはないだろうが、今年は厳冬に備えて、イタリアはコロンボ社のキャメル地のチェスターコートを出した。

キャメルヘアーは、繊維が中空構造になっており、ウールの5倍の保温力を持つので、厳冬に向いているのだ。


もう一着は、ジョルジオ・アルマーニ、ブラックレーベルのムートンコートを。

どちらもダブルで、前合わせが深いだけに保温力も高い。


さらに、いきなり冷え込んだので、フィルソン社のダブル・マッキーノ・クルーザーまで出したのだが、これは、24オンスというヘビーウェイトの未脱脂ヴァージンウールを二重に使った、アラスカの厳寒にも耐えられる究極のアウトドアコートである。

赤と黒のバッファロー・プレイドは、ハンターの誤射を避けるためで、いかにもアウトドアという感じがするのが好ましい。

これに合わせるブーツは、「キング・オブ・ブーツ」と呼ばれるホワイツのセミドレスか、分厚いビブラム100をソールに搭載したレッドウィング最強のロガー・ブーツしか考えられない。

もっとも、そんなコーディネートをすると、アメリカの木こりのようになってしまうのだが。


さらに、UNIQLOのヒートテックを補充して、ひと安心。

しかし、よくよく考えるとおかしな話である。

ヒートテックが発売される前は、真冬でも長袖のTシャツはもちろん、タイツをはくこともなかった。

例外はスキータイツだが、これはスキーをするときしか使わない。

ところが、いったんヒートテックを着るようになってからは、ヒートテックなしだと寒く感じるようになってしまった。


身体がそれだけヒートテックを着た状態に慣れてしまって、寒さへの耐性がなくなってしまったのだろう。


エアコンに頼りすぎると自律神経の働きが弱くなることが知られているが、程度の差はあるにしても、同じようなことがヒートテックでも起こるのかも知れない。


人類の文明というものは、つねに快適さを目指してイノベーションを重ねてきたわけだが、私たちは、そのかわりに何を失ったのか、ふと、考えてしまった。


しかし、考えたところで、寒いのが苦手なのは変わらないのだが。
posted by 城戸朱理 at 12:50| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする