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城戸朱理のブログ

2017年01月16日

魯山人で和食を

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1月11日(水)は、試写のため、東京へ。

井上春生監督と立川駅で待ち合わせた。


番組は、昨秋、京都で撮影した「H(アッシュ)」。

名店がひしめく京都にあって、開店の翌年にミシュラン・ガイドで星を獲得した「ごだん宮ざわ」の宮澤政人さんが、岡崎の真澄寺別院・流響院にインスパイアされた秋の料理をあつらえるという企画で、石田瑞穂・みう夫妻もお客さんとして出演する。


和食の場合、器使いまで含めて料理となるが、宮澤さんは、今回の撮影のために北大路魯山人の漆器を手がけた山中漆器の辻石斎のお椀を新調し、本番では、魯山人作割山椒の先付けから始まって、魯山人尽くしの器使いを披露してくれた。

お造りは、藁で焙った締め鯖で、器は、明末の古染付もみじ皿だったが、これは魯山人が写しを作っている。

ただし、写真は私が撮影の前に訪れたときのもので、お造りは締め鯖ではなく、安乗ふぐである。

締め鯖も、いわゆる京都の「きずし」ではなく、軽く締めた鯖を藁で焙ったもので、香りも味も素晴らしかった。


ピークは、穴子と牛蒡の天ぷらを盛った魯山人の絵替わり色絵双魚文皿で、博物館級の名品である。


流響院での石田瑞穂氏の自作詩朗読の場面や、宮澤・石田両氏が、宮澤さん行きつけの骨董屋を訪ねる場面もあって、京都の秋を堪能できるコンテンツになったと思う。

宮澤政人さんが、流響院の四季からイメージした料理を作る番組は、これで春篇、秋篇の2本が完成したが、あと夏篇と冬篇を制作することになっている。


秋から冬にかけての京都の撮影は、あまりの寒さに震えることがある。

なかでも、東直子さんの詩仙堂での早朝ロケや、吉増剛造さんの妙心寺法堂、狩野探幽雲龍図の下での朗読シーンを撮影した早朝ロケのときの、骨の髄まで凍えるような寒さは忘れられないが、昨秋のロケは、早朝ロケがない分、楽だった。


試写で気になった点は、アシスタント・プロデューサーのバンビことパンクな彼女が、整理して、メールで井上監督と私が共有し、ナレーション原稿を修正する。


井上監督は、現在、「H(アッシュ)」から派生したドキュメンタリー映画「詩人・吉増剛造 幻を見るひと。」の編集に入っており、出品する海外の国際映画祭についても相談した。

公開は、映画祭のあとになるので、今年の秋を予定している。


試写と会議のあとは、井上監督と今年度のコンテンツの具体的な打ち合わせをして、この日は終わった。
posted by 城戸朱理 at 12:04| Edge | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする