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城戸朱理のブログ

2017年03月16日

宮澤賢治の手帳

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賢治の詩のうちでも、もっとも広く知られているのは「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」だが、これは詩として発表されたものではなく、
賢治の没後に発見された手帳のメモであり、賢治自身が自ら、こうありたいという姿を綴ったものである。

「雨ニモマケズ」が記されているのは、賢治が、闘病中の1931年に使っていた黒い手帳の51ページから59ページにかけてで、11月3日の日付を持つ。

筆跡から見ても、一気に書き上げたのは間違いないが、賢治自身、この走り書きのメモが、後世、自分の代表作のひとつになるとは思っていなかっただろう。

また「雨ニモマケズ」の後には「南無無辺行菩薩/南無上行菩薩/南無多宝菩薩/南無妙法蓮華経/南無釈迦牟尼仏/南無浄行菩薩/南無安立行菩薩」と「法華経」を中心に諸仏を列記したページもあり、法華経に深く帰依した賢治の姿が浮かび上がってくる。


この手帳は、研究者に「雨ニモマケズ手帳」と呼ばれているが、光原社で、その復刻が売られていたので、求めてみた。


鞄に入れておくと、ごく普通の手帳にしか見えないが、なかに記されている言葉を思うと、何の変哲もない手帳が、精神性を帯びるかのようで、心地よい緊張がある。

「雨ニモマケズ手帳」は、およそ三分の二が白紙のままなので、私も手帳として使うつもりだが、自分が、どんな言葉を書きつけることになるのかは、分からない。
posted by 城戸朱理 at 10:40| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

吉田屋のこぼれイクラサーモンハラス焼き弁当

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3月12日(日)は、バンビことパンクな彼女が、新宿のオリンパスギャラリーで開催されている東日本大震災復興支援写真展「空でつながる」に出品作家として在廊するため、ひと足早く帰途に着いた。

私は、中村屋のアワビステーキやワイン漬けのイクラ、アワビの肝のバターライス、佐助豚など、お土産を買ってから、盛岡駅へ。


みどりの窓口で、新幹線を早い便に変更し、昼食に駅弁を選んだ。

八戸の吉田屋の「こぼれイクラサーモンハラス焼き弁当」である。

吉田屋は創業明治25年、東北の駅弁の老舗だが、東日本では珍しく、鯖と紅鮭の押し寿司の「八戸小唄弁当」が名物で、両親が好きだったのを思い出す。

関西とは違って、押し寿司自体が珍しかったからだろう。

吉野から手作りの柿の葉寿司を両親に送ったときも喜ばれたが、押し寿司には江戸前の握りとは違って、本来の寿司が持っていた練れた味わいがある。


「こぼれイクラサーモンハラス焼き弁当」は、国産のサーモンのハラスに三陸産イクラを散らしたお弁当で、シンプルだが、素材を生かした駅弁だった。
posted by 城戸朱理 at 10:39| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする