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城戸朱理のブログ

2017年04月26日

鎌倉の筍

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今は亡き日本画家・瓜南直子さんは、初夏になると鎌倉に自生している野草を摘んで、お浸しや天ぷらなどの摘み草料理を作ってくれたものだった。


太平洋戦争で視力を失い、生涯、定職に就かず短歌を詠み続けた放浪の歌人・山崎方代の随筆集『青じその花』を読むと、
方代さん、春には鎌倉の野山で山菜を摘み、秋には茸を集め、海岸を歩いては、ウニに舌鼓を打ち、海藻を拾うといった調子で、まるで縄文人のような狩猟と採集の日々を送っていたことが分かる。

方代さんは、春の山菜摘みのとき、倒木に接骨木(にわとこ)の枝をぎしぎしとなすりつけておくと、秋にキクラゲが採れると書いていたが、本当だろうか?


バンビことパンクな彼女のお父さんは、若いころ、鉄砲の免許を取り、北鎌倉の台峯で野鳥を撃っていただけあって、自然薯掘りの名人だったが、鎌倉で暮らしていると、海と山の恵みが、身近にあるのを感じる。


そろそろ、筍を掘りに行こうと思っていたら、朝掘りの筍をいただいた。

鎌倉では、筍は買うものではなく、掘りに行くか、掘りたてをもらうものだったりする。

皮を剥いて、糠ひとつかみと鷹の爪を入れて、すぐに茹でる。

筍は、掘ってから時間がたつほどエグみが増してくるので、掘ったら、すぐ茹でたほうが美味しい。


かくして、その夜は、穂先を刺身に、なかほどを若筍煮に、根元を刻んで、出汁・酒・醤油で筍御飯を炊き、筍尽くしの夕食に。

筍の刺身と湯豆腐、鮭の粕漬けで晩酌を始めたのだが、バンビも筍の刺身や筍御飯が美味しいので、びっくりしていた。


後日、私も筍掘りに出かけたのだが(出かけるといっても、自宅から徒歩数分である)、もう大きくなりすぎて、次に出てくるのを待つしかない状態だった。
posted by 城戸朱理 at 08:24| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする