サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
城戸朱理のブログ

2017年08月01日

宮澤賢治と大沢温泉

IMG_7499.jpgIMG_7522.jpgIMG_7496.jpgIMG_74810001.jpg



大沢温泉の自炊部・湯治屋では、部屋には扇風機だけ。

クーラーが入っているのは帳場の隣の待ち合いだけである。


戦前の雰囲気をたたえる待ち合いには、宮澤賢治が、浄土真宗の熱心な信徒だった父親に連れられて、花巻仏教会の講習会に来たときの写真が掛けられている。

賢治は、子供のころ、仏教講習会に連れられ、何度も大沢温泉を訪れたそうで、自炊部・湯治屋に泊まったこともあるのだろう。

曲がり橋の上で撮った少年時代の集合写真も残されている。


また、学生時代には、悪ふざけをして、湯を汲み上げる水車を止めてしまい、大騒ぎになったという愉快な逸話も。


後年、花巻農学校の教師をしていたときは、生徒を連れて来たこともあるそうだ。


岩手なら、温泉はいたるところにあるので、宮澤賢治にとっては、大沢温泉も日常のなかにあったのだろう。
posted by 城戸朱理 at 07:05| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

自炊部・湯治屋の共同炊事場

IMG_7624.jpgIMG_7625.jpgIMG_7626.jpg



今回の大沢温泉滞在では、夕食3回を共同炊事場で準備した。

豊泉豪さんが泊まった夜は、佐助豚のしゃぶしゃぶがメイン。

しゃぶしゃぶ用に白菜を刻み、フルーツはメロンとさくらんぼ。

とうもろこしを茹で、佐助豚のソーセージをボイルし、佐助豚のコンフィを温め、シャンパンを開けた。

高橋昭八郎さんの思い出などを語り合いつつ飲んだ。


自炊部・湯治屋の共同炊事場は、鍋に土鍋、フライパンや食器が完備され、電子レンジやトースターもある。

ガスは、10円を入れると7〜8分使える仕組みになっているが、なんともレトロで面白い。


バンビことパンクな彼女が、包丁やまな板、ゲランドの塩を始めとする調味料まで持ち込んでいたので、調理は手早く済んだ。


面白かったのは、共同炊事場で調理をしていた方々である。

自炊しているのは、男性ばかり。

山男の比率が高く、持ち込んだ食材で、手早く5、6品の料理を作っている人も。

鰹とタコを引いて、プロとしか思えない見事なお造りを仕立てている人もいれば、自分で栽培した無農薬野菜や糠床まで持ち込んでいる人もいた。

女性はひとりしか見かけなかったが、冷房病で苦しみ、毎年、夏には2、3ヵ月を大沢温泉の湯治屋で過ごしているのだという。

共同炊事場にいると、互いに名前も知らないまま、なぜか話が弾み、顔見知りになってしまうようだが、これも自炊部ならではと感じ入った。
posted by 城戸朱理 at 07:04| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする