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城戸朱理のブログ

2017年09月10日

ナディッフの吉増剛造イベントへ

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9月8日。

「映画芸術」からアキ・カウリスマキの新作「希望のかなた」のレビュー原稿依頼が来たので、受諾。

ジム・ジャームッシュ「パターソン」のレビューが内外で好評だったとのこと、ありがたい話である。


「詩と思想」座談会のゲラが出たので、車中でチェックすべく、プリントアウトをバッグに突っ込んで、恵比寿に向かう。


ナディッフ・アパートは前身がアール・ヴィヴァンなだけに、美術書が並ぶ刺激的なスペースである。

6時前に到着したら、吉増剛造さんは会場セッティングの最中だった。


若林奮氏から贈られた銅板が新たに見つかったので、また銅板に文字を打ち始めた吉増さん、「風車詩社」という言葉が刻み込まれている。

ホアン・ヤーリー監督のドキュメンタリー「日曜日の散歩者」で描かれた風車詩社は、日本統治下の1930年代に西脇順三郎、瀧口修造らの影響を受けて、台湾で日本語による新たな詩を試みたモダニストのグループ。

吉増さんは「日曜日の散歩者」を3回見たそうだ。


バンビことパンクな彼女は許可をもらってイベントの様子を撮影することに。


開演は、7時。

まずは、鈴木余位さんの映像をバックに、WHITELIGHTの音響設計で、マリリアさんのパフォーマンス。

ときに高原をわたる風のようでもあり、ときには洞窟のなかで響くかのような声が、聴く者を彼方に誘う。

素晴らしいパフォーマンスだった。


続いて、吉増さんが登場、語りながら銅板を叩き始める。


吉増さんと私のトークは、90歳で亡くなったアメリカの詩人、ジョン・アッシュべリのことから。

そして、このイベントのために井上春生監督が編集した10分の「幻を見るひと」特別予告編の上映。

濃密な映像は観客を圧倒したが、井上春生監督、英訳の監修をしてくれた遠藤朋之氏にも前に出てもらって、しばし、「幻を見るひと」のことを語り合う。

さらに永田耕衣や西脇順三郎のことを、吉増さんに振られるままに語りあって、イベントは終わった。


最後に客席から、アメリカの詩人、ジュディ・ハレスキさんにコメントをいただいたのだが、会場には、写真家の今道子さん、カニエ・ナハさん、今年、第一詩集『耳の生存』を刊行した菊石朋さんの姿もあった。


近所の店で打ち上げとなったのだが、誰もが興奮気味で、その興奮を持ち帰るようなイベントだったと思う。


終電で鎌倉に戻ったのだが、タクシー乗り場は長蛇の列。

バンビとクルベル・キャンで、カクテルを飲みつつ小憩し、タクシーを呼んでもらって帰宅した。
posted by 城戸朱理 at 12:56| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする