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城戸朱理のブログ

2018年04月30日

城戸朱理講演を再録、「出光美術館 館報182号」

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昨年2月に出光美術館で開館50周年記念展「古唐津ーー大いなるやきものの時代」に合わせて、私が講演させていただいた「古唐津と私」が再録された「出光美術館 館報182号」が刊行された。


この古唐津展は、出光興産の創業者、出光佐三が収集した古唐津三百余点を展示するもので、実に壮観だったが、普通なら陶磁学者や陶芸家が講演する水曜講演会に呼んでいただけたのは嬉しかった。


表紙は古唐津の奥高麗茶碗、銘「さざれ岩」。

朽ち葉色の静かな、それでいて揺るぎない姿は、奥深い魅力をたたえて、やはり、素晴らしい。


窯跡の発掘調査や科学的分析にも従事する陶磁学者や、実際に土と炎に対峙する陶芸家に比べるならば、私のような愛好家は、日々、眺めては使うという一点で陶磁器と向かい合うことになる。

そこから何が見えてくるのか。

語りつくすことは出来なかったが、この講演のおかげで気づいたこともあった。


館報182号には、私の講演のほかに、兼築信行早稲田大学教授による「和歌懐紙と披講」と出光佐三記念美術館学芸員の田中伝氏による「門司出光ギャラリー〜知られざる出光美術館前史」が収録されている。
posted by 城戸朱理 at 10:26| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月29日

変な買い物、その1〜漢字のTシャツ

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欧米人は、なぜか漢字好きが多い。

画数の多い不思議な形に東洋へのエキゾティズムを感じるのだろうか。


フランスで庵野秀明監督「新世紀エヴァンゲリオン」が受けた理由のひとつに、スタイリッシュな漢字の処理があったそうだ。



先月、京都で脚に「お母さん」とタトゥーを入れたドイツ人を見かけた。

意味が分かって入れているのだろうが、日本人の感覚には馴染まない。


ハワイのアラモアナ・ビーチの駐車場では、首に「畜生」というタトゥーを入れた青年がいたが、こちらは、そんな卑下しなくてもと同情してしまった。


もっとも、日本人も、とんでもない英語をプリントしたTシャツを着ていることがあるので、異文化の理解とは、誤解のうえに成り立っているのかも知れない。



バンビことパンクな彼女はカナダ在住の友人からプレゼントされた傑作なプリントTシャツを持っている。

漢字で「定休日」とプリントされたヤツで、これを着ていると、誰もが「この人は今日、休みなんだ」と思わず納得してしまうという優れ物(?)である。


一方、私が部屋着にしているTシャツは「召喚」とプリントされている。

私が第一詩集『召喚』を刊行したとき記念に作ったもの、ではなくて、盛岡のアメカジと古着を扱う店の店頭にディスプレイされていたのだ。


つまり、偶然の一致なのだが、買わないわけにはいかない。

いや、別に買わなくてもいいのだが、ついふらふらと買ってしまったのだ。


困ったものである。
posted by 城戸朱理 at 12:53| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月27日

当たり前のもの

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ここしばらく、古備前の徳利と斑唐津の盃で晩酌している。


桃山の古備前徳利と古唐津の盃は、古陶好きの酒徒、垂涎の取り合わせだが、これは戦前あたりから、やかましく言われるようになったものらしい。

だが、江戸時代にも「備前徳利、お酒が旨い」と里謡に囃されていたくらいだから、備前の徳利が酒を旨くすることは広く知られていたのだろう。


若いときは、熱に浮かされたように出会いを念じたものだが、いざ入手して使い始めても、渇きが癒えることはない。

病気のようなものだが、年を経て、気づいたら接し方がまるで変わっていた。



桃山時代の古備前徳利は火襷が見事で、箱には古山子(小山冨士夫)の極めがある。

盃は、岸岳の山瀬窯で焼かれた斑唐津。



備前の徳利は、酒の雑味を除き、冬は燗酒をひと肌に保つし、夏に冷酒を満たすと肌に結露して、深山の巖肌を見るようだ。

そして、巖間の清水にも似た清冽な酒を受けるとしたら唐津しか考えられない。

そんなことを思ったりしたのだが、最近は、備前の徳利と唐津の盃と見るだけで十分で、イギリスの鉄製の鍋敷きに湯豆腐の土鍋が来るのを待ちながら、酒を注ぎ、酒を酌む。

器に何かを思い巡らすことはない。

酒器も自分も当たり前のものとして、つまりは「自然(じねん)」として、ここにある。


さらに年を重ねると、備前でも唐津でもなく、徳利と盃にしか見えなくなるのかも知れない。

それは器物との関わりが、熟し切ったときなのだろうか。


時が満つると、変化するものが確かにあるようだ。
posted by 城戸朱理 at 20:09| 骨董・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月26日

他人の悪口ばかり言っている人と出会ったら



どうしたことか、口を開くと、他人の悪口ばかり言う人がいる。

これが、話の途中で、そうした話が出るというのならともかく、30分、一時間と悪口が続くと、もはや病的で、聞いているだけでも胸が悪くなる。


人間の感情や本能を司る古い大脳皮質は、文章の主語を理解できないので、悪口や批判ばかりを口にしていると、脳は自分のことを悪く言われているように錯覚し、海馬が萎縮するため、
悪口や批判ばかり口にしている人は、そうでない人に比べると、認知症になる比率が圧倒的に高いそうだ。


自分で自分を傷つけているようなものだが、聞いているほうも不快このうえない。


そうしたことは、個人の性癖のようなものかと思っていたら、精神医学では病例とされるケースもあることを知った。



それが、自己愛性人格障害である。

これは幼少期に何らかの欠落感、家庭なりジェンダーなりに、人間として何かが欠けているという劣等感を抱いた人間が陥るものらしく、コンプレックスの裏返しとして、自分は特別な存在だと思い込もうとする。


ところが、その優越感には、何の根拠もない。

そこで自己愛性人格障害は、他者の悪口を執拗にいい続けることで、相対的に自己評価を高めようとする。

心理学では、他者の悪口ばかり言う人は、自分に自信がなく、誰かを貶めることで自己を保とうとしているとされているが、自己愛性人格障害は、コンプレックスの裏返しであるにもかかわらず、
自分が正しく、才能があると思い込んでいるものだから、過去の記憶も自分に都合がいいように改竄し、自己正当化のためなら平気で嘘をつく傾向があるという。

劣等感から他者からの評価に敏感で、嫉妬深く、他人が自分に従うべきだという特権意識から、他人を自分の意のままにコントロールしようとするが、他者への共感は薄い。


もちろん、こんな人間が好感を持たれるはずはなく、迷惑なだけだが、本人自身が自分の異常性に気づくことはないというのだから始末におえない。


自己愛性人格障害は、自信に満ち、尊大で、一見、魅力的に見えるケースが多いという。

すべてはコンプレックスから始まっているのに、特別でも何でもない人間が、自分は特別だと思い込む悲劇。

問題なのは、誰にとって悲劇かということだ。


自己愛性人格障害にとって、その行動はすべて自分のため、自分の利益のためであり、他人はその実現のための道具にすぎない。

迷惑を被るのは、たまたま自己愛性人格障害と出会ってしまった人である。


自己愛性人格障害は、特定のターゲットを決め、悪口雑言を言い続ける傾向があるという。


正論めいたことを口にするわりには、もっぱら誰かの悪口ばかり言っている人と出会ったら、自己愛性人格障害を疑う必要がある。


そして、そうした人とは関わりを持たないのが、正解だろう。
posted by 城戸朱理 at 11:50| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月25日

いつものマッド・バンビと天茶

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トランクを宅急便で送り出し、ワシントンホテルをチェックアウトして、何が食べたいか、バンビことパンクな彼女に尋ねたら、「つな八で天茶!」という答えが帰ってきた。

京都で発熱して以来、ずっと食欲もなくなっていたが、ようやく、いつものバンビに戻ったらしい。


茶漬けというのは面白いもので、吸い地が、煎茶か、ほうじ茶か、出汁かで、まったく味わいが変わる。

私は鯛茶漬けなら煎茶、鰻茶漬けならほうじ茶が好み。

天茶の場合、煎茶を使う店と出汁を使う店があるが、つな八は出汁を張る。


私は天ぷら定食、バンビは天茶を頼み、黄身揚げを追加した。

バンビは分厚いかき揚げを半分ほど塩で食べてから、茶漬けにしている。


当たり前の日々が、ようやく戻ってきたような気分になった。
posted by 城戸朱理 at 09:17| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月24日

吉増剛造さんのドキュメンタリー映画「幻を見るひと」、ギリシアの国際映画祭に正式招待!

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吉増剛造さんが京都の四季を旅するドキュメンタリー映画「幻を見るひと」(井上春生監督)は、アイルランドのダブリンで3月に開催されたシルクロード国際映画祭に正式招待され、ワールドプレミアを迎えたが、
5月のニューヨーク・インディペンデント国際映画祭に続いて、8月にギリシアのクレタ島で開催されるレラペトラ国際ドキュメンタリー映画祭への正式招待が決まった。


シルクロード国際映画祭の場合、1000本を超える応募のなかから8本が招待作品に選ばれたが、映画祭はいずれも狭き門であり、それだけに、井上監督の映像美と、詩人としての吉増さんの姿が、海外でもインパクトをもって受け止められたということなのだと思う。


この映画に結実する企画を担った者としては、喜びを禁じえないが、実のところ、エーゲ海の劇場で、吉増さんの日本語の詩が響きわたる日が来ることになるとは、思ってもみなかった。


「幻を見るひと」は、今秋の日本公開を目指して準備中である。
posted by 城戸朱理 at 09:54| Edge | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

オイスターバーで

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打ち合わせをすべて終え、午後は偶然、開催されていた古本市を覗いたり、バンビことパンクな彼女を、パンクの聖地、ヴィヴィアン・ウェストウッドに連れていったりと歩き回る。


夜は、バンビと相談してオイスターバーに行くことにした。

牡蠣は各種ミネラルを含む完全食品。

無いのはカロリーと脂肪で、カロリー・脂肪過多の外食が続いたときには、理想の食材である。

しかも、ワインにも日本酒にも合う。


GOSHIKIは、日本各地の牡蠣を扱う店。



まずは、スパークリングワインをボトルでもらって乾杯し、前菜は、鶏レバーのクロスティーニとパルマ産の生ハム。


焼き牡蠣は、日本オイスター協会主催、2012年の第一回「かき日本一決定戦」で優勝した長崎は小長井の華連と、岩手の米崎の二種。

華連は、クリーミィーかつ濃厚で、バンビが目を丸くしていた。

たしかに美味しい牡蠣で、アメリカで食べたクマモトに似ている。


牡蠣は海況や養殖法によって味わいが変わるが、シーフード・プラッターは、福岡の豊前一粒、広島の情の雫、長崎の小長井と三種類の牡蠣が盛り合わせになっていて、その違いを楽しんだ。



牡蠣はローマ時代から養殖されていたそうだが、これだけワインに合う食材もないのではないだろうか。
posted by 城戸朱理 at 09:48| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月23日

打ち合わせのランチ

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17日は中央公論新社との打ち合わせ。

午後に八王子の大学で授業があるという横手拓治編集長とホテルのロビーで待ち合わせた。

ワシントンホテル2階のカフェ・ド・パリで打ち合わせをしようと思っていたのだが、惹かれるメニューではなかったので、バンビことパンクな彼女の意見を容れて、再びビストロさいとうへ。


全員がランチメニューのなかから、オムライスを選ぶ。

ランチメニューは、グリーンサラダとコーヒー、小さなデザート付き。


ビストロさいとうのオムライスは、ケチャップライスの上にオムレツを乗せたスタイル。

バターが香るオムレツに切れ目を入れると、半熟のオムレツが広がって、ケチャップライスを包み込む。


甘さを控えた大人向きのケチャップライスと、とろとろの玉子に濃厚なドミグラスソースがからみ、バンビが「毎日でも食べたいくらいだね!」と言うほどの完成度。


打ち合わせが無事に終わったせいもあって、食後のコーヒーが、ひときわ美味しく感じられた。
posted by 城戸朱理 at 09:51| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月22日

ビストロさいとうで、その2

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ゆっくり飲みながら話そうということになって、ジャンボマッシュルームのバターソテーと自家製鶏ハムをもらい、ワインをおかわりする。

3人いると、あれこれ頼めるので、楽しい。

しかも、それが気心の知れた旧友となのだから、いい時間である。


最後にビーフカツレツをもらったのだが、濃厚なドミグラスソースは、御飯にも合いそうだ。
posted by 城戸朱理 at 12:56| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ビストロさいとうで、その1

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昼食のあとはISETANを覗き、普段は余裕がなくて買いに行けない日用品を買ったりしてから、ホテルの部屋に戻って小憩した。


夕食は、設楽実氏とビストロさいとうで待ち合わせる。

結局、打ち合わせの延長のような夕食になったが、それでもビストロさいとうの料理は美味しい。


スパークリングワインをもらって、海老とアボカドのディップにニース風サラダを頼む。

茹で玉子・ジャガイモ・ツナ・ブラックオリーブと、いかにも実質があるサラダが来たあたりで、設楽くんも到着。


乾杯して、ジャンボマッシュルームがたっぷり入ったオムレツは、トリュフが香り立ち、絶品。


帆立のフイユテ、クリームソースが新メニューであったので、これを頼む。

フイユテは、折り畳んで層状にすることで、添えられたパイのこと。


クリームソースにからめた帆立とパイも、たっぷり敷かれたほうれん草や蕪も、とても美味しかった。
posted by 城戸朱理 at 12:43| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

和牛100%のハンバーグ

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16日は、『現代詩文庫 和合亮一詩集』の解説ゲラを校正して編集部に戻し、昼食に出かけることにした。


京都ロケの最中に発熱したバンビことパンクな彼女は、鎌倉に戻ってからも咳が抜けず、ずっと横になっていたものだから、食欲もない。

一日一食食べるかどうかという日々が続いたが、ようやく回復してきたらしく、お昼にハンバーグを食べたいと言い出した。


そこで、和牛A4黒毛和牛100%のパティをレアで焼き上げるウィッシュボーンへ。


私は、この店の基本のオニオンソース、ハンバーグ200gを、バンビは迷ったあげくトマトソースのチーズがけ、150gを選んだ。

トッピングは目玉焼きかソーセージ。

バンビに尋ねたら、「んふ、両方!」という答えが。


まずは、ピリッと辛いコーンサラダとスープが出る。

待つこと、しばし。

運ばれてきた私のハンバーグを見て、バンビが「丸くでぷくっとしてるね! お家でも、こんなハンバーグが焼けるかな?」と喜んでいる。

バンビのハンバーグは、たっぷりのトマトソースに沈んでいて、様子が分からないが、同じような形態である。



「ぺろっと食べちゃたなあ!
とっても美味しかったね!」



バンビの食欲が二週間ぶりに回復したので、私もほっとした。
posted by 城戸朱理 at 12:11| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鰻の串焼きの「うなくし」で、その2

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鰻の串焼きは、背の部分のくりからから始めて、ニラを巻いたヒレ。

ヒレはもっとも鰻らしさが凝縮しており、強いニラの風味と相性がいい。


肝焼きと半月状のレバーだけを刺した串は、日本酒よりもビールに合う。

短冊はワサビ醤油で。


鰻の串焼きは、塩焼きもあれば、タレ、そしてワサビ醤油と部位によって食べ方が違うが、鰻本来の味を聞き分けられるのが楽しい。


最後に、御飯を半分にしてもらって鰻丼をひとつ頼んだ。
posted by 城戸朱理 at 11:01| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鰻の串焼きの「うなくし」で、その1

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フォレスト・イン昭和館でランチのあと、昭島駅で雑貨や文具を買い物して、部屋に戻ったのは、4時過ぎ。


打ち合わせの内容を整理し、企画書を書く。


夕食は鰻のさまざまな部位を串焼きで出してくれる「うなくし」に行くことにした。

去年、高貝弘也、広瀬大志、田野倉康一氏ら旧友と宴会をした店である。


まずはビールで乾杯し、突きだしは、玉コンニャクとイカの煮物。

鰻以外の肴もなかなかに多彩なので、ホタルイカと春キャベツの黄身酢がけを頼んでみたところ、これが見事だった。

バンビことパンクな彼女と相談し、鰻の串焼きのほかに、焼き空豆、新タマネギのスライス、自家製豆乳豆腐あかもくのっけ、数の子と大和芋のふわふわ揚げを頼む。

大豆の甘みが凝縮した豆乳豆腐が絶品。


私は福島の永寶屋純米、バンビは甘夏サワーを頼んだ。
posted by 城戸朱理 at 10:39| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

森のなかのホテルで

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4月15日、2時間半に及ぶ打ち合わせが終わってから、Edgeを立ち上げたプロデューサーである設楽実氏が、ドライブがてら昭島のフォレスト・イン昭和館に連れていってくれた。

その名の通り、森の中にあるかのようなホテルで、チャペルがある中庭が美しい。

バンビことパンクな彼女も、「素敵なホテルだね!」と喜んでいた。



ランチに入ったのは、中庭が見える中華料理の花林。

ランチメニューから好みのものを選び、酢豚を追加して3人で取り分けることにした。


まずは、点心。

春巻きと大根餅にザーサイである。

自家製のザーサイが実に爽やかだった。


私が選んだのは、鶏肉のバーベキューソース炒め。

主菜に御飯とスープが付くのだが、いずれも洗練されている。


話題は打ち合わせの延長で、CS放送の番組編成のことになったが、気持ちのいい昼食だった。
posted by 城戸朱理 at 10:04| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月21日

ホテルの備品について

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日本のホテルなら、お湯を沸かす電気ポットは必ずあるが、海外のホテルだと、ポットがないことも珍しくない。

そこで海外に行くときは、どの国でも使える電気ポットを持参するようにしているのだが、逆に海外、とりわけ欧米のホテルでは部屋ごとにあるのに、日本ではあまりお目にかからないのが、アイロンとアイロン台である。


日本では洋服ブラシ、靴べら、近年では消臭剤が常備されているが、海外では消臭剤は見かけたことがない。


ちなみにアメリカのホテルだと、備品を勝手に持ち帰る宿泊客があまりに多いので、出来るだけ何も置かないようにしているところもあるそうだ。


日本のホテルは、1、2泊であれば不自由を感じることはないが、一週間以上の滞在となると、靴のメンテナンスに問題が生じる。

行く場所によっては、埃まみれになることもあるし、雨に降られて濡らしてしまうこともあるからだ。


そこで、最近は最小限のメンテナンスの道具を持つことにしている。

埃をはらう馬毛のブラシとモウブレイのアニリン・カーフクリーム、それに靴磨き用の布である。

基本的にはブラッシングとから拭きだけで充分だが、必要に応じてクリームを使う。


今回はスーツに合わせるルイ・ヴィトンのストレートチップ、ほかにはPRADAのローファーとスニーカーを持参した。

ローファーはジャケット用、スニーカーは室内用である。


話は違うが、こうしたヨーロッパのメゾンの靴は、デザインの面白さはあるものの、価格とのバランスを考えると、割高感があるのは否めない。


若い人が革靴を買う場合は、まず専業メーカーの靴を買うのをおすすめする。

イギリスやイタリアでは職人技が息づく良質な靴が作られているが、幸いにも日本には、堅牢なグッドイヤー製法の靴を作り続けているREGALのようなメーカーがある。

日本のビジネスマンの足元を支えてきたメーカーだが、グッドイヤーの靴を、当たり前のように大量に供給しているメーカーは世界でも例がないのではないだろうか。
posted by 城戸朱理 at 22:13| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月20日

お小遣いの行方?

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芝不器男俳句新人賞の選考委員の謝礼を現金でいただいたので、ホテルの部屋で改めていたところ、後ろに異様な気配を感じた。

バンビことパンクな彼女が、お小遣いがもらえるかも知れないと思って、「はーはー」興奮していたのである。

仕方がないので、2万円だけあげることにした。



「んふ!
お小遣いがもらえるかなあと期待していたら、ホントにもらえたよ!」



バンビは大喜びで、パタパタと出かけたのだが、さっそく雑貨屋で奇妙なものを買い込んできたではないか。


何なんだ、このロボットみたいなヤツは?


「これは電池を入れるとLEDで光るロボットなんだよ!」
・・・

「ひとつあげようか?」
・・・・・・

その前に置いてあるウサギと猿は?

「ゼンマイで動く動物のオモチャだよ!
不気味に可愛いから連れて帰ってきたんだよ!」
・・・

「あと、不気味なセルロイドの人形もたくさん買ったんだよ!」
・・・・・・


何に使う気かは分からないが、何やら使途不明、かつ不気味なオモチャばかり買い込んできたのである。


パンクだから仕方がないが、いいのだろうか、これで?
posted by 城戸朱理 at 16:52| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

打ち合わせのためのホテル泊まり



芝不器男俳句新人賞公開選考会と打ち上げのあと、翌日からの打ち合わせのため、ホテルに4泊することになった。

中央線に乗っていたら、バンビことパンクな彼女が、エズラ・パウンドの研究者で東京女子大学准教授のアンドルー・エリック・ハウゥエン先生が吊革につかまっているのを見つけた。

声をかけたところ、グラディス夫人と一緒だったのでご挨拶する。

先日の学会での私の基調講演が好評だったとアンドルー先生。



「だから、来年の学会にも、また城戸さんをお呼びしようと考えているんです」



それは嬉しい話だが、それまでに、私も懸案の仕事を進めておかなければ。


立川駅でハウウェン夫妻と別れ、ワシントンホテルにチェックインした。

吉増剛造さんから打ち合わせの日程の件でホテルにファックスが入っていたのを受け取って、部屋で、しばし、くつろぐ。


15日は10時から、12時半まで、打ち合わせが続いた。

アメリカで刊行する翻訳の件と、CS放送の今年度のコンテンツについてである。

今年は、まだ番組企画がはっきりと決まっていないため、私が再度、企画書を作ることになった。


金曜日に大学の授業、土曜日に俳句の公開選考会、そして翻訳と番組の打ち合わせと、違う案件に対応し続けたため、ホテルで小憩したものの、夕食時には放心状態になっていた。


翌日は、『現代詩文庫 和合亮一詩集』解説のゲラを校正して編集部に戻し、夜は打ち合わせがてら夕食。


18日は、中央公論新社の横手拓治編集長とホテルのロビーで待ち合わせて、昼食を取りつつ打ち合わせ。


打ち合わせが続く。
posted by 城戸朱理 at 16:50| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月19日

西村我尼吾さんの選考方法



2002年に第1回が開催された芝不器男俳句新人賞は、それまでの50歳まで青年、還暦で新人という俳壇のありように風穴を開け、20代、30代の若き俳人の登竜門となった。


芝不器男俳句新人賞の創設と、その後の運営に尽力されてきた西村我尼吾参与は、今回から選考委員に加わられたが、公開選考会で、度肝を抜かれたのは、我尼吾さんの選考方法だった。


公開選考会の前々日にはインドの首脳と会談して帰国されたばかりとおっしゃっていたが、ASEANの国際経済研究所AREAの事務総長として多忙な毎日を送られているにもかかわらず、応募作、全1万4千句すべてを、技術点・芸術点・構成など5点満点で採点し、応募者140人の合計得点を計算されていたのである。


その結果、予選通過作は260点が分岐点になったのが判明。


一位は芝不器男俳句新人賞を受賞された生駒大祐さん、二位は城戸朱理奨励賞を受賞された表健太郎さんで、ともに280点超。

ちなみに我尼吾さんによると、私が選んだ予選通過作の10人は、いずれも270点を超えていたそうだ。

対馬康子さんや中村和弘さんが「俳味」を大切にされるのに対して、齋藤愼爾さんや私が「実験性」を重視するといったように、選考委員によって傾向はあるものの、西村我尼吾委員の採点によって、目に見える形で計量化されると、主観を超えた客観性があるのかも知れないと思わざるをえない。



今回の応募者140人に関しては、全員の評を西村我尼吾さんが公式ホームページにアップされることになっているが、得点も明記してもらうと、次回の応募の目安となるのではないだろうか。


我尼吾さんは、予選通過作すべてにキャッチフレーズまで用意していた。


1番、「放浪の野生児」
14番、「デジャ・ヴュの色の魔術師」
28番、「異界を拓く者」
34番、「抽象の槍を光らせる」
45番、「俳句交響詩」
81番、「残像の旅人」
95番、「自縛の騎士」
100番、「小津安二郎的世界」


このキャッチフレーズは大いに客席を沸かせたが、我尼吾さんの、あふれんばかりの俳句愛に圧倒された一夜だった。
posted by 城戸朱理 at 14:27| 仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月18日

第5回芝不器男俳句新人賞公開選考会

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第5回芝不器男俳句新人賞公開選考会は、図書館やカフェが入った荒川区のゆいの森あらかわで開催された。


第4回まで選考にあたられた大石悦子、坪内稔典両委員が辞任されたので、かわりに現代俳句協会会長の中村和弘さん、参与として芝不器男俳句新人賞の運営に尽力されてきた西村我尼吾さんが新たに選考委員として参加する公開選考会である。


これまでの選考会は、坪内稔典さんと齋藤愼爾さんのバトルが名物だったが、はたして、どうなるのか。

また、第一回の城戸朱理奨励賞を受賞した関悦史さんがシニアフェローとして、第二回の対馬康子奨励賞を受賞した佐藤文香さんがフェローとして参加、関さんは予選通過作のみならず、全応募作品から関悦史特別賞を選ぶことに。


実行委員会会長の川田誠一さんの開会挨拶、筑紫磐井さんのコーディネーターで選考会は始まった。

今回は選考委員の票が割れており、難航が予想されたが、いつものことである。


芝不器男俳句新人賞は、応募者の氏名・年齢・性別すべてを伏せて、作品のみで選考が進められるため、選考委員はとんでもない労力を要求されるが、それに見合う力作揃い。

今回、私が予選通過作として選んだのは、1、2、20、21、23、26、38、51、56、78の10人。

このうち、1は西村委員、23は対馬委員、38は齋藤委員、51は中村委員の票が入っていたが、それ以外は私ひとりの推薦となった。

予定の75分をはるかに超過して、各選考委員が自分が推す作品の推薦理由を語り、休息を挟んで、最終討議に入る。

予選通過作のうち、中村・対馬・西村委員と唯一、3人の票が入っていた58番が圧倒的で、受賞は動かないと思われたので、あえて異を唱えてみたが、順当に58番の芝不器男俳句新人賞の受賞となった。

また、応募作、百句のうち全98句に「教祖」という言葉を織り込んだ44も話題になった。



受賞者は下記の通り。




芝不器男俳句新人賞・生駒大祐

城戸朱理奨励賞・表健太郎

齋藤愼爾奨励賞・菅原慎矢

対馬康子奨励賞・堀下翔

中村和弘奨励賞・松本てふこ

西村我尼吾奨励賞・佐々木貴子

関悦史特別賞・田中惣一郎



なんと私の奨励賞は前回と同じく表健太郎さんに。


受賞者には、賞状・賞金とともに、世界的なガラス作家、ノグチミエコさんによる美しいガラスのオブジェがトロフィーとして授与される。


授賞式は、6月16日。



公開選考会のあとは町屋のイタリアン「ラディーチェ」で打ち上げ。

若い俳人たちが集い、盛況だった。
posted by 城戸朱理 at 09:36| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

外出続きの日々



4月12日はフェリス女学院大学の島村輝教授と久しぶりにクルベル・キャンで飲んだ。

国文学会のあれこれから大学の現状まで、さまざまなことを話し合ったのだが、あちこちに綻びが生じ、崩壊に向かっているようにしか思えない日本の現状が、かなしい。



13日はフェリス女学院大学、今年最初の授業。

昨年に引き続き、受講する学生が何人もいたが、初回だけにオリエンテーションなので、全員に自己紹介してもらった。


それにしても、この一年の女性のファッション
のトレンドの変化は目覚ましいものがある。


「アンナチュラル」の石原さとみを思い出してもらえば分かるが、コートもスカートも丈が長くなり、ボリューミーな服が主流になった。



そして、14日はいよいよ芝不器男俳句新人賞公開選考会である。

この日は女子美術大学大学院のオリエンテーションだったのだが、休講にしてもらい、会場の荒川区のゆいの森あらかわに向かった。

公開選考会については別にアップしたい。


公開選考会が終わってから、打ち合わせのため、東京のホテルに四泊することになる。
posted by 城戸朱理 at 08:53| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする