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城戸朱理のブログ

2019年11月13日

ビストロ・オランジュにて

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ツルノリヒロさんとアコースティック・カフェのコンサートの打ち上げで行ったビストロ・オランジュは、みなさんに好評だった。

飲み放題のプランだったのだが、キャロット・ラペ、根セロリのマリネ、フォアグラ入りの田舎風パテ、鶏レバーのムース、藤沢産生ハムといった前菜のあと、カボチャのスープ、真鯛のポアレ、ほろほろに煮込まれた豚肉、そしてデセールというフルコース。

お酒もワイン、スパークリングからキール・ロワイヤルのようなカクテルまで好みのものを選べる。

これで、ひとり5000円だから、居酒屋より安いくらいだ。


ビストロ・オランジュは、私もときどき立ち寄るが、今年の春でシェフとソムリエが辞め、社長自らが昔のように厨房で采配を振るっている。


今回は料理の写真を撮らなかったので、写真は2月11日に行ったときのもの。

バンビことパンクな彼女とスパークリングワインで乾杯してからメニューをじっくり読んで、頼んだのは、根セロリ、赤キャベツ、パテに鶏レバーのムース、生ハム。

さらに鹿肉とフォアグラ、プラムのパテを。

プラムの甘酸っぱさが、肉を引き立てる。


羊肉の挽き肉をタマネギやパブリカ、ニンニクと炒め、ワインで煮込むバスク地方の家庭料理、アショア・ド・ブフは、ご飯が添えられ、クスクスと同じようにアリッサ(唐辛子とニンニクのペースト)が欠かせない。

好みでライムをかけるのだが、ご飯に柑橘類という組み合わせは、日本にはないもののひとつではないだろうか。


そして冬ならではのジビエ、ウズラのグリエ。

これを食べるために、冬になると通うことになる。



鎌倉では大人数で入れる店がほとんどない。

ビストロ・オランジュは、10人以上でも対応してくれる数少ない店であり、逆に1階のカウンターで、ひとりで軽く飲むこともできる。

居酒屋感覚で楽しめる、カジュアルなフレンチだ。
posted by 城戸朱理 at 11:49| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

雨の日の革靴~黒のスエードのストレートチップ

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私の場合、講演や大学の講義で外出する以外は、日々、書斎でデスクに向かって原稿を書いているだけだから、どんな格好をしていても構わないわけだが、外出するときは、最低でもジャケットを持つようにしている。

たとえノータイでも、男性はジャケットを持つべきだと語ったのは白洲次郎だが、別に白洲さんに影響を受けたわけではなく、これは若いときからの私の習慣である。


書斎にこもっているのであれば、一日中、パジャマで過ごしても構わないわけだし、別に誰からも文句は言われないだろう。

しかし、そのまま外出するようになっては見苦しい。

それが許されるのは、田村隆一さんくらいだろう。

鎌倉の割烹・奈可川で聞いたのだが、ある日、田村さんがトレンチコート姿で現れた。
惚れ惚れとするほどスタイリッシュだったが、コートを脱ぐと、なんとパジャマだったそうだ。


だからこそ、逆に自分でルールを作ったのだが、私の場合、居酒屋ならともかく、バーで飲むとき、場に溶け込むために、そうしているところがあって、これは下戸には分からない酒飲みの心持ちかも知れない。


だが、スーツやジャケットを着ているのに、足元はスニーカーというわけにはいかない。

ここで問題がある。


日本は雨が多い。

気象庁の統計によると、東京なら年間で120日ほどは雨が降っている。

ところが革靴、とくにソールまで積み革で出来ているレザーソールの本格靴は水に弱い。

履けないことはないのだが、そのあとのメンテナンスに一週間はかかる。


そんなわけで、革靴クラスタの人間は、雨用の靴を意識することになるのだが、雨用の靴の条件はレザーソールではなく、グリップのいいラバーソールが第一の条件になる。


さらに、これは意外と知られていないのだが、雨用にはスエードなどの起毛靴がもっとも向いており、イギリスだとスエード靴をレインシューズにするのが常識なのだとか。

もちろん、スエード靴はそのままではなく、防水スプレーをかけてから履く必要があるが、ここでも問題がある。

日本は、霧雨ばかりのロンドンと違って、どしゃ降りの日も少なくない。

日本の豪雨となると、スエード靴では対応できないのだ。

あくまでも、弱雨から、ごく普通のふり方のときにはスエード靴ということになる。

スエード靴の手入れは、防水&保革スプレーとブラッシングだけなので、スムースレザーよりもメンテナンスが簡単なのもいい。



長いこと雨用のスエード靴を探していたのだが、私がイメージしていたのは黒のスエードでラバーソールのストレートチップ。

これが、なかなか見つからない。

5月にハワイに行く前に、ロイヤル・ハワイアンセンターにある紳士靴の名店レザーソウルのHPをチェックしていたら、
ストレートチップではなくダブルモンクストラップだが、黒のスエード、ラバーソールのジョン・ロブの靴があった。

これはいいと思ったものの、いざハワイに行ったら、私のサイズだけ品切れ。


その後、6月に選考委員長をつとめる岩手日報随筆賞の選考会のために盛岡に行ったとき、大通りの菅原靴店に立ち寄ったら、なんとイメージ通りのスエード靴があった。

菅原靴店は、私が生まれる前からある盛岡の老舗だが、イタリアに渡り、PRADAに勤めた2代目が帰国して家業を継いでから面目を一新し、東京以北では唯一、ジョン・ロブと並ぶ英国靴の最高峰、エドワード・グリーンの取扱店になるとともに、クラシコ・イタリアの洋服も扱うようになった。


その菅原靴店で見つけたのが、Berwick1707の黒のスエードのストレートチップである。

バーウィックは、スペイン南東部の靴の街、アルマンサで1991年に創業したメーカーで、堅牢なグッドイヤーウェルト製法の本格靴にもかかわらず、値段は国産のグッドイヤー製の靴と大差ないため、コストパフォーマンスがきわめて高いインポート靴として知られている。

菅原靴店でも私のサイズはなかったが、帰宅してから、発注して取り寄せた。


ストレートチップのようなオーソドックスなデザインでも、黒のスエードでラバーソールと限定すると、意外と見つからないものである。
posted by 城戸朱理 at 09:01| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アコースティック・カフェ、コンサート@歐林洞

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11月10日、日曜日。

私が原稿を書き上げ、バンビことパンクな彼女も各種の連絡など事務仕事を終えたのは夕方のこと。

それから、ツルノリヒロさん率いるアコースティック・カフェのコンサート会場、歐林洞にタクシーで向かった。


歐林洞は、鎌倉から北鎌倉に向かう鎌倉街道沿いにある高級洋菓子店。

その2階がギャラリーサロンになっていて、コンサートが定期的に催されている。


作曲家・ヴァイオリニストのツルノリヒロさんは私にとって30年来の旧友だが、韓国でブレイクし、10年ほと前から韓国諸都市をめぐるツアーを毎年、4、5回はしている。

その経緯というのが傑作で、ツルさんが1990年にCBSソニーからリリースしたファーストアルバム「月を作った男」に収録されている「ラスト・カーニバル」が、ツルさんが知らないうちに、ある韓国のドラマの主題曲として使われ、爆発的にヒットしたらしい。

ツルさんが知らないうちに、というところが肝心なのは言うまでもない。

そんなわけで、韓国に招かれコンサートをすることになったのだが、それに先立ってラジオ局が取材で来日、ツルさんは「あなたの曲が韓国で受けたのは、なぜだと思いますか」といった質問を受けるはめに。

そもそも、自分の曲が韓国で流行っていることを知らなかったのだから、答えようがないではないか。


何はともあれ、それをきっかけにしてツルさんの韓国ツアーは本格化し、数千人が入るコンサートホールが満員となり、「ラスト・カーニバル」を演奏するとスタンディング・オベーションが起こるのは、私もソウルで目撃した。


アコースティック・カフェはツルさんのヴァイオリンに、AYAKOさんのチェロ、平沼有梨さんのピアノという編成。

ツルさんのオリジナルだけではなく、フォーレやエリック・サティ、サイモン&ガーファンクルにアストル・ピアソラのタンゴまで、ツルさん一流の編曲で、生音のコンサートを堪能した。

大ホールでしかアコースティック・カフェを聴けない韓国のファンが知ったら、羨むこと間違いなしのコンサートである。


コンサートのあとは、1階でケーキに紅茶とワインがふるまわれる。

CDを購入した人のためにサイン会もあるのだが、バンビは韓国版のCDを買って、サインをもらっていた。

世界10か国に展開する「リツコ・シラハマ」のデザイナー、白浜利司子さんを紹介され、御主人とともに打ち上げ会場のビストロ・オランジュへ。

遠来のファンの方も多く、フルコースを楽しみながらワイングラスを傾け、バンビは白浜さんと盛り上がり、なんとも楽しいパーティーだった。
posted by 城戸朱理 at 00:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする