サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
城戸朱理のブログ: フリーマーケットで買った絵本

2008年11月04日

フリーマーケットで買った絵本

081102_1241~0001.jpg


私の住まいから近い自動車販売店を会場にして、
年に何度か、フリマをやっている。

出店しているのは、主婦の方々なので、
並んでいるのは、婦人服やらバッグがメインなのだが、
子供服や頂き物の箱に入ったままの
未使用のグラスや食器類なども並ぶ。

別に欲しいものもないが、
フリマというのは、他人の家のなかを覗くような
不思議な感覚があって、奇妙な気分になるものだ。

日曜日にフリマをやっていたので、
覗いてみたら、子供服やディズニーのビデオと一緒に、
絵本が並んでいるブースがあった。

しかも、ひと目でそれと分かる
井上洋介の絵本があるではないか。

百円だったので、
さっそく求めたのだが、
それが、写真の『おどりのすきなとら』(太平洋出版社)である。

作・松谷みよ子、絵・井上洋介で、1999年刊行の初版。

物語は朝鮮が舞台で、悲しくもユーモラスなもの。

絵は期待通りに、自在で素晴らしく、
李朝の民画を思わせる虎がたくさん出てくる。


私の愛読書に清時代に生きた蒲松齢の志異があるが、
怪異談4百余話を集成する志異を
名訳の誉れ高い柴田天馬訳、
角川文庫の分厚い4冊本で
初めて読んだのは15歳のときだった。

その角川文庫は、今でも大切にしているが、
この挿し絵が、やはり、井上洋介によるもので、
私にとっての「東洋」とは、
井上洋介が描く世界の
イメージなのかも知れないと思うことがある。

『おどりのすきなとら』も、まさに、そんな東洋の世界。

一冊の絵本から、歴史のひとこまが、
映像をともなって、浮かび上がってくるような気がする。
posted by 城戸朱理 at 08:17| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする