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城戸朱理のブログ: 三木昌子さんの送別会

2009年08月10日

三木昌子さんの送別会



思潮社の三木昌子さんが渡米のため退社することになり、土曜日は送別会があった。


三木さんは、思潮社に入りたくて、大学も早稲田にしたという人だから、編集の仕事は天職と言ってもいい。

退職は残念だが、3年か5年後に帰国したら、
また仕事に復帰してくれることだろう。




送別会の会場は、新宿の浪漫房。

私は、三木さん本人から送別会があることを聞いて、幹事の杉本徹さんに連絡し、参加させてもらうことにした。


集まったのは、フランス堂の山岡さん親子に
思潮社の藤井一乃さん、三木さんにかわって、
思潮社に入る新しい編集者ふたりに、詩人、俳人と、よく分からない顔合わせで、三木さんの交友の幅の広さをうかがわせるものだった。



杉本徹さんは、自分も新人と力説するが、私が「洗濯船」をやっていたころ、杉本さんは「三田詩人」の同人だった。


すると、杉本さん、「あれは前世です」。


これには松尾真由美さん始め、みんなが爆笑したが、1980年代が前世ならば、杉本さんは早くても1990年生まれ、今、19歳ということになるが、19歳で、あのちょい悪な雰囲気は出せないだろう。


「TORTA」の山田亮太・河野聡子両氏も参加したのだが、山田亮太発案、河野聡子制作で三木さんのために、中尾太一、安川奈緒氏ら若い詩人たちに呼びかけて、限定7部の詩集を作ったらしい。

これが三木さんが行くテキサスの砂漠をイメージして、サンドペーパーを表紙にしたものなのだとか。


「TORTA」も手作り感満載の詩誌だが、河野さんの「たとえ、100部でも、物であれば残るかも知れない」という発言は、たいへん興味深いものがあった。


ネットが当たり前になった時代だからこそ、逆にこうした発想が生まれるのだろうが、たしかに、本や雑誌という「物」であれば、たとえ、小部数の限定本でも探せば必ず見つかるもので、つまりは、どこかに残っているものなのである。


だからこそ、雑誌や本といった形にすることに
意義があるわけだが、それこそ、90年代なかばまでは当たり前だったこうしたことが、再び若い世代によって意識化されているということは、

逆にネット社会も成熟し、ネットで何ができるかではなくて、何ができないかを考える時代になったのだと言うことができると思う。




6時から始まった送別会だが、散会したときは、すでに0時近く、鎌倉行きの終電には、もう間に合わない。

タクシーで帰ると2万5千円から3万円はかかるので、ホテル・ヴィラフォンテーヌ九段下に投宿。

いつもならば、神保町のヴィラフォンテーヌに泊まるのだが、神保町が満室だったのである。

しかし、九段下も神田古書店街まで、徒歩数分。


日曜日は神田の古本屋は、ほとんど休みだが、
やはり、古書店街の近くに泊まるのは、気持ちが落ち着くところがある。



翌日曜日は、ホテルで朝食を取ってから、休日の古書店街を歩いたのだが、すずらん通りの天ぷら「はち巻き」が、店を開けているのを発見。

ここのところ、いつも閉まっていたので、閉店したのかと思っていたのだが、江戸川乱歩や高見順が通った店が、いまだに健在なのは、やはり嬉しいことである。


今度、友人を誘って飲みに行くことにしよう。


posted by 城戸朱理 at 17:37| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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