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城戸朱理のブログ: バルチック艦隊の効用?

2009年11月05日

バルチック艦隊の効用?

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じきに初の個展となる写真展、
「CLIMAX 極まる森」が開催される野口玲くんと
御成の季節料理まきへ行ったのは、火曜日のこと。

寒波襲来で鎌倉も冷え込み、
レザーのロングコートを着ていたほどである。

こんな日は、やはり熱燗だろう。


突き出しはイクラの醤油漬けと鯛の潮汁、
あおりいかの刺身と締め鯖をもらって
飲む燗酒が、しみじみと体に沁み渡る。

潮汁を当てに飲む酒もいいものである。

さらに蛸の柔らか煮を頼んで、
手酌で飲みつつ、語り合ったことといえば、
イスラム圏と日本人のことだった。


野口玲くんは、機会があるたびに、
写真を撮りながら、世界を旅しているのだが、
トルコの港町でのこと。


「ベンチに座って、海を見ていたら、
隣に座っていたお爺さんが、
おまえは日本人かって聞くので、
そうだって答えたら、頬にキスされて、
日本は凄い、よくバルチック艦隊を破ったって言うんですよ」


バルチック艦隊?

日露戦争のときの話ではないか?


「あのあたりは、黒海をはさんでロシアですから、
歴史的にロシアに圧迫されていたんで、
自分たちとさして変わらぬ小さな日本が、
ロシアと戦争して勝ったというのが嬉しいんでしょうね」


東アジアからは、なかなか見えてこない情勢である。


でも、中沢けいさんも、
トルコで「日本人か?」と聞かれ、
「そうだ」と答えたら、
「日本は凄い。ロシア、中国、アメリカという
世界の超大国三つと戦争して、
一勝一敗一引き分けだ」と言われたと聞いたことがある。


一国で、ロシア、中国、アメリカと戦うなんて無謀なことをやったのは、
たしかに世界で日本だけである。

それどころか、幕末の薩英戦争なんぞ、
薩摩藩単独でイギリスと戦争したのだから信じられない。


「だから、イスラム圏に行くと、
日本人はモテモテですよ」


モテモテと言っても、オヤジにもてるだけらしいが、
日本人には、なかなか理解できないのがイスラム諸国である。


しかし、バルチック艦隊の話をしながら、飲んでいるのは、
日本で自分たちだけのような気がしないでもない。
posted by 城戸朱理 at 08:51| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする