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城戸朱理のブログ: 和合大地個人誌「赤蒸気」

2014年08月28日

和合大地個人誌「赤蒸気」

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和合大地の個人誌「赤蒸気」創刊号が刊行された。

1998生まれ(!)、高校一年での個人誌の刊行は異例と言っていい。

大地くんは、和合亮一氏の御子息。

親子二代で、詩に取り組んでいることになる。


創刊号では、和合大地が2篇、ゲストとして広島の春野涼音(1999年生まれ!)が3篇を寄稿している。

題字は、福島在住の書家、石上香艸によるもの。

本文18ページ、表紙を入れても20ページのシンプルな冊子だが、そこに籠められたエネルギーは、尋常ではない。


ここでは、和合大地「SCREW」の後半を紹介しておこう。



網戸から新たに生まれる昆虫には悲哀は分かるまい。ブラウン管が類焼したような焼け跡。
この「ような」を「やうな」と変換するきみの、美しい手首の、滴る人影の、凄惨さに憧
れた、鳥の首を眺める。並べる。灰を積もらせる。

ゆっくりと一転二転三転前転後転逆回転していく雨の軒先で詩行を廃棄する。



書くことを意識化したうえで、詩篇に織り込み、さらに最終行で詩の定立じたいを問う展開は、瞠目せざるをえない。

春野涼音による作品も、異様なまでの完成度で、圧倒された。


彼らの年齢のとき、自分が何をしていたかを考えると蒼くなるが、詩は年齢ではないことを改めて確認することに。

今後の展開に期待したい。
posted by 城戸朱理 at 07:34| 詩誌・詩集評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする