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城戸朱理のブログ: ごだん宮ざわで、その1

2015年09月27日

ごだん宮ざわで、その1

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貴船での撮影が終わって、ホテルに戻ったのだが、夕食前に2時間ほど休憩する余裕があった。


ところが、吉増剛造さんは、部屋で休むのではなく、なんと新作に挑戦。

書いたばかりの原稿用紙を持って、ロビーに現れた。

東直子さんが、京都滞在中に30首を超える新作を書かれたのを知って、刺激を受けたのだとか。


1時間をかけた作品は、吉増さんが、「これは詩になるかも知れないね」と語るほど、濁点を飛び石にするような、不思議な響きに満ちていた。


東さんは、宮澤政人さんの料理から詠んだ歌を清書して宮澤さんに贈ったが、吉増さんも、新作をコピーして宮澤さんに贈ることに。

ちなみに、この新作には「ごだん宮ざわ」や「われらが麗しのバンビ」(!)も書き込まれていて、自筆原稿は吉増さんが、バンビことパンクな彼女にプレゼントしてしまったのだった!?

いいのだろうか、それで?


この日の先付は、赤しその芽が添えられた鰻と冬瓜。

冬瓜から透けて見える鰻は、まるで和菓子のようだ。


素晴らしい日月椀で供されたのは、スズキと椎茸、それに水菜のお椀。

スズキは美味しい魚だが、宮澤さんの手にかかると、いよいよ美味い。

出汁の表面に浮かぶ脂を見ると、スズキがどれだけ脂が乗った魚なのかが分かるが、宮澤さんのおかげで魚の本当の美味しさを教えてもらっている気がする。


お造りは、ぐじ。

もっとも珍重される赤甘鯛ではなく、白甘鯛だったが、包丁の冴えと素材の新鮮さが相まって、これまた素晴らしい。

甘鯛はうろこと皮も味わい深いが、お造りには、揚げた皮が添えられ、合わせ酢でいただくようになっていた。

ルネ・ラリックのクリスタル皿が、夏のお造りによく似合う。
posted by 城戸朱理 at 18:32| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする