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城戸朱理のブログ: ごだん宮ざわで、その3

2015年09月27日

ごだん宮ざわで、その3

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料理を食べ終えるころを見計らって、土鍋で炊きあげられる御飯。

料理に満足したあとでなければ、この御飯だけでもいいと思えるほどだ。


カラスミをサービスしてくれたが、すぐ食べてしまうのが、井上春生監督。

最後まで残して、酒を酌むのが私である。


水菓子は、爽やかな青梅の蜜煮。

最中のあとの抹茶は、尾形乾山の茶碗でいただいた。


瀬戸内寂聴は、湯豆腐順正の創業者で趣味人だった上田堪庵のところで、尾形乾山の銹絵染付葦鶴文茶碗を見せられ、「これで御飯が食べたいな」とつぶやいたことを書いている。

その随筆の最後の段落は次のようなものだ。

「いつの日か、乾山の茶碗に玄米飯をもり、乾山の鉢に寂庵の畠の大根や蕪を煮つけてたっぷり盛り、
ひとり毎日食べたら、極楽に行くであろうか、地獄へ堕ちるだろうか」

作家がそんな気持ちになるのも無理はない。

だが、ごたん宮ざわでは、瀬戸内寂聴の夢が現実になってしまうのだから、恐ろしさと喜びがせめぎあうような気持ちになる。
posted by 城戸朱理 at 18:33| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする