サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
城戸朱理のブログ: 紫野 和久傳のお弁当

2015年09月27日

紫野 和久傳のお弁当

__1123.jpg__1118.jpg



すべての撮影を終えた翌日、8月23日は帰るだけだったので、私とバンビことパンクな彼女は、朝食のあと錦市場へ。

一夜干しの甘鯛や若狭の浜焼き鯖、鮎の塩焼き、水茄子の漬物など、帰宅してからの食材を購入する。


昼に吉増剛造さんと京都駅に向かい、私はISETANの老舗弁当売り場に予約しておいたお弁当を受け取りに行ったのだが、
バンビによると、新幹線を待つわずかな時間にも、吉増さんは「詩の傍らで」を書きたいとおっしゃり、カフェで、制作にいそしんでいたらしい。



車中のお弁当に用意したのは、紫野和久傳の二段弁当。

酢と醤油で下味をつけた御飯に鯛の薄造りを敷き詰めた鯛の黒寿司が目につくお弁当である。

出汁巻玉子の風味もよいし、焼き物も美味しい。



本当ならば、土日限定で予約できる瓢亭のお弁当にしたかったのだが、室町時代から続く老舗は、夏場だけお弁当を作らないのだとか。

吉兆やつる屋も、夏期のお弁当はお休みだったし、春には吉増さんに、たん熊北店のお弁当を用意したので、今回は和久傳にすることにしたのだった。


「こんなお弁当を食べたら、10日くらいもう何も食べなくていいねえ」と吉増さん。


たしかに、鯛の黒寿司で飲む日本酒は、実に美味かった。


そして、吉増さんは車中でも原稿用紙を広げて、「詩の傍らで」を書き続けていたのである。


今や、吉増さんにとって「詩の傍らで」を書くことは、世界と自己の均衡を保つために、欠かせない営為になったのかも知れない。
posted by 城戸朱理 at 21:27| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする