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城戸朱理のブログ: 『現代詩100周年』(TOLTA)、その2

2015年10月29日

『現代詩100周年』(TOLTA)、その2

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TOLTAによる『現代詩100周年』の特徴のひとつは寄稿者の人選にある。

寄稿者の顔ぶれは、谷川俊太郎、北川透といった大家から、長尾早苗、あるいは和合大地といった「現代詩手帖」投稿欄の常連的な書き手にまで及んでいる。

これは、商業出版のジャーナリズムには決してなしえない人選だろう。


つまり、『現代詩100周年』は、TOLTAのメンバー、河野聡子、山田亮太、佐次田哲、関口文子が、年齢やキャリアを考慮することなく、今日、アクチャリティを認めた詩人に依頼することによって成立しており、そこにこそ、現代性を映す稀有な衝突や交響が起こっているのではないだろうか。

もちろん、寄稿者は100人近いだけに、依頼を受けながら、何らかの事情で参加しなかった人もいることだろう。


だが、私自身に関して言えば、河野聡子さんから、山村暮鳥『聖三稜玻璃』を現代詩の起点として、その100年目に編むアンソロジーという依頼をいただいたときに、すぐに寄稿を決意した。

こうした「大きな」問題提起に、どうして応えずにいられるだろうか。


その意味では、『現代詩100周年』は、依頼に応えるかどうかが、すでにアクチャリティを問われるような出来事だったと言えるかも知れない。

こうした仕掛け自体も、TOLTAならではという気がする。


これだけの内容となると編集作業も大変だったろうが、2015年の現代詩と今日の言語のカタログとも言うべき労作である。


『現代詩100周年』は頒価2000円。

問い合わせは、下記、TOLTA(河野聡子)アドレスまで。


okokotosan@yahoo.co.jp
posted by 城戸朱理 at 06:52| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする