サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
城戸朱理のブログ: 日本近代文学館での「声のライブラリー」

2015年11月24日

日本近代文学館での「声のライブラリー」

__1117.jpg__1116.jpg



福岡から戻った翌日は、鹿児島から送りだしたトランクを解き、荷物を片付けたり洗濯に終われた。

その翌日、14日は、パリの同時多発テロのニュースで目覚める。

ベイルートでもテロが発生したことを知って慄然としたが、世界が誰もが望まぬ方に転がり始めたような不吉な予感に苛まれた。


気持ちを鎮め、犠牲者の冥福を祈ってから、着替えて東京に向かう。

ISは、日本もテロの標的と宣言しているので、いずれ、日本でもテロが起こる日が来るのかも知れない。

ISがYouTubeに投稿した動画では、浅草寺が爆破される場面があるそうだが――

今や見慣れた景色さえ、別のものに見えるようになった。


雨のなか、駒場公園内の日本近代文学館に到着したのは、午後1時。

朝から何も食べていなかったので、文学館のカフェで昼食を取るつもりだったのだが、混んでいたので、結局、朝食・昼食抜きで朗読に臨むことになった。


2時からの「声のライブラリー」で、私は『千の名前』『地球創成説』『幻の母』『世界-海』『漂流物』から全部で6篇を朗読。

西部邁先生の朗読の後、作家、佐藤洋二郎さんの司会で、西部先生とトークをした。

西部先生は、体調が優れないと言いつつも、語り出すと止まらない。


トークが終わってから、サイン会があったのだが、『漂流物』を買って下さった方を見たら、なんと西部智子さんだった。

私も西部先生の『蜃気楼の中へ』(中公文庫)を買って、列に並ぶ。

私の顔を見て驚いた西部先生、「お! どなたですか」。


5時から空いている店を探し、バンビことパンクな彼女が、渋谷のワイン居酒屋VINに予約を入れる。

渡辺めぐみさんも誘って、タクシーに分乗してVINに移動したのだが、西部先生は若者の街、渋谷がお嫌いなので御機嫌斜め。

しかし、VINの料理がお気に召したらしく、再び、勢いを取り戻す。

佐藤洋二郎さんが、日本の離島を訪ねたり、日本各地の神社を訪ねたりしているのは聞いていたが、ふらりと電車に乗って、各駅ごとに降り、呑み屋で一杯ずつ飲み歩く趣味があるとは知らなかった。

なんとも楽しそうではないか。


翌15日は、静岡大学での講演会のために静岡行きで、またもや荷物をパッキングしていた。

これだけ、あわただしいと鬱病になる暇もない。

6年前に鬱病で苦しんでいたときは、やはり鬱だった柳美里さんと、精神科医のことや抗鬱剤のことなど、あれこれ情報交換をしたものだが、どうやら、柳さんも私も、鬱からは抜け出ることが出来たようだ。

私が抗鬱剤を処方してもらったのは、5カ月だけだったが、その間は、仕事がほとんど出来なかったのを思い出す。
posted by 城戸朱理 at 07:51| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする