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城戸朱理のブログ: 十四代中里太郎右衛門窯で求めたもの

2015年11月29日

十四代中里太郎右衛門窯で求めたもの

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唐津の中里太郎右衛門窯で求めたのは絵唐津の湯呑みと斑唐津の片口である。


湯呑みは、酸化炎焼成によって灰釉が枇杷色を帯び、いい肌をしている。

古唐津の絵付けに倣った松絵も達者なものだ。


中鉢サイズの片口は、失透性の藁灰釉による斑唐津。

斑唐津は、白唐津とも言われるが、たんなる白ではなく、むらむらとした雲のような表情を持つ。

古唐津の片口のサイズがいいものは、あえて口を欠いて金継ぎし、茶の湯の茶碗に取り上げられてきた。

これを酢注ぎ手と呼ぶが、片口は片口のままのほうが使い勝手がよいのは言うまでもない。


この片口は、かんかんに焼き締められて、たわんだ楕円になっており、その姿の良さに魅せられた。

今のところ、徳利がわりに使っているが、何でも酒器に見立ててしまうのは酒徒の悪癖というものだろう。

いずれは、まっとうに食器として使おうと思っている。


旅先で器を求めると、何年もたってから、食卓の器を見て、旅の記憶が粟立つように甦ることがある。

新作だろうと古陶だろうと、気に入ったものがあったとき、旅先で器をひとつ、ふたつと求めてみるのは、だからこそ愉しいのだろう。
posted by 城戸朱理 at 08:31| 骨董・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする