サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
城戸朱理のブログ: 大徳寺・瑞峯院の枯山水

2016年01月30日

大徳寺・瑞峯院の枯山水

__1506.jpg__1505.jpg__1504.jpg



妙心寺の撮影を終えて、紫野の大徳寺に向かう。

創立は正中2年(1325年)、開山は大燈国師、中興が一休宗純。

仏殿、法堂などの大伽藍のほかに24か寺もの塔頭が建ち並ぶ大寺であり、侘び茶の祖、村田珠光が一休禅師に参禅して印可を受けたため、茶の湯とも縁が深い。

茶碗の首座とされる井戸茶碗のうちでも名高い銘「喜左衛門」は、大徳寺の狐篷庵に納められているが、この国宝の名碗を見て、柳宗悦が起筆した「喜左衛門井戸を見る」は、私が機会があるたびに読み直す名文である。

一方、小林秀雄は、同じ茶碗を見て、「比類ない彫刻美が曲者」としながらも、李氏朝鮮の下手(げて)な雑器であることを強調しているのが面白い。


吉増剛造さんは、高校生のときに、大燈国師と一休宗純の書に衝撃を受けたそうで、その意味では大徳寺は、今回のロケにふさわしい場所と言えそうだ。


大徳寺の塔頭のうち、公開されているのは、わずか四寺だけ。

そのうちのひとつ、瑞峯院が訪問先になる。

われわれが到着すると、住職がまず茶を点ててくれた。

瑞峯院で作ったという大徳寺納豆は、門前の土産物屋のそれとは違って妙味、大いに感じ入る。


撮影は、枯れ山水「独坐庭」で。

石庭には朝がたに降っていた雪がわずかに残り、滅多に見れない眺めとなっていた。

重森三玲による独坐庭は、蓬莱山の半島と小島に打ち寄せる荒波を砂紋で表したものとされるが、連なる石組は、龍の背のようにも見える。


吉増剛造さんと、京都に龍と龍脈を探す旅も終わりに近づいた。
posted by 城戸朱理 at 08:19| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする