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城戸朱理のブログ: 書斎の連休

2016年05月08日

書斎の連休



私の場合、自分のなかで絡まってしまった言葉とストレスをほどくために、晩酌が習慣になっている。

しかし、夕飯時に酒を飲み始めたら、本は読めるものの原稿は書けない。

だから、連休中は、原稿が書き終わるまで酒絶ちをして、出来るだけ執筆の時間を取ることにした。


5月2日(月曜日)は、『現代詩文庫 広瀬大志詩集』の解説を執筆。

指定の枚数は400字詰め原稿用紙で9枚なので、詩篇を引用する余裕がほとんどないため、苦労したが、午後9時に書き上げることができた。

広瀬大志論を書くに当たって、折口信夫を参照したので、そのつながりから、夜は宮家準『霊山と日本人』(講談社学術文庫)を読んで過ごす。


翌日は、書き上げた原稿を思潮社編集部に送り、8時から『現代詩文庫 田野倉康一詩集』解説を書き始めた。

こちらは19枚なので、引用もあるていど自由に出来るものだから、逆に順調に進み、午後3時前に所定の枚数で脱稿、編集部にFAX。

小憩して、洗濯物を収納し、部屋の片付けをする。


大志くんも田野倉くんも学生時代からの詩友だけに、作品は熟読しているし、準備もしていたので、思ったより早く書き上げることが出来たものだから、余勢をかって『海外詩文庫 エリオット詩集』解説の執筆に突入した。

この日は、7枚まで。

午後8時に執筆を止めたが、飲まないと、1日が実に長い。

就寝前の読書は、宮田登『江戸の小さな神々』(青土社)。

「越後のミケランジェロ」と呼ばれ、数々の仏像も残した幕末の彫物師、石川雲蝶が気になるので、江戸期の民間信仰関係の民俗学や宗教学の本は、目につくたびに購入するようにしているが、これは先日、藤沢の古書店、太虚堂で見つけたもの。


断酒3日目の5月4日(水曜日)。

深夜からの雨が朝まで続いたが、9時には青空が広がった。

起床してコーヒーをいれ、エリオット論の続きを執筆する。


あれこれ見つからない資料があって、執筆よりも資料探しに時間を取られたような気がするが、午後3時に所定の16枚で書き終えることができた。

解説を書き終えてから、先週、買ったクレイグ・レイン『T.S.エリオット――イメージ、テキスト、コンテキスト』(彩流社)を読む。


エリオット関係の資料はなかなか出てこないのに、長らく行方不明だった俳句の習作ノートが出てきた。

どうして、探し物というヤツは、探しているときには見つからないのに、必要のないときに出てくるのだろう?


『現代詩文庫』と『海外詩文庫』3冊の解説は連休中に書き上げ、連休明けに思潮社に送るつもりでいたのだが、前から準備していたせいもあって、3日間で計44枚を書き切ることが出来たものだから、気分がいい。

けれども、せっかくなので3日目も断酒することにしようと思ったら、バンビことパンクな彼女が、
「原稿が終わったから、乾杯だよ!」と御成通りの高崎屋に予約して買ってきた「宗玄」純米無濾過生原酒を出してくれたので、断酒は2日で終わってしまったのだった。
posted by 城戸朱理 at 15:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする