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城戸朱理のブログ: ヌメ革の経年変化

2016年06月28日

ヌメ革の経年変化

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ヌメ革は、植物成分のタンニンで鞣し、染色や塗装がなされていない皮革である。

タンニン鞣しの加工法の結果、繊維がびっしりと詰まった状態になるため、ほかの革より強靭で、使い込むにつれて飴色に変化していく。


ヌメ革は、ルイ・ヴィトンのモノグラム・キャンバスのバッグなどに使われているが、バッグならば、ドイツのBREEが名高い。

また、10万という高価格にもかかわらず、発売日に完売が続いている土屋鞄製造所の大人ランドセルもヌメ革のモデルがある。


ただし、使い始めは雨などで水染みが出来やすいので、革自体に染み込んだ油脂分を浮き上がらせるため、使う前に2週間ほど日光に当てて日焼けさせるなり、クリームで保護膜を作る必要がある。


革自体の油脂分と手の皮脂分によって保護膜が出来ると、ヌメ革は水濡れにも強くなるが、経年変化が楽しめるという点でも、革らしい革と言えるだろう。


ちなみに最後の写真が20年以上、使ったルイ・ヴィトンのワンストラップの大型リュック、「ランドネGM」のヌメ革。

旅行に、普段の買物にと使い倒したので、底はすり切れ、ヌメ革は飴色を通り越して、ただ汚いだけの焦げ茶色になってしまったが、それだけ愛用したわけだから、鞄も本望だろう(?)。

それでも、白洲次郎が愛用した「スティーマーバッグ」の域に到達するには、あと20年はかかりそうだ。


最初の写真は、もう10年以上、使っているヌメ革のメモカバーと、2年前に購入したペンケース。

私は、フランスのRHODIAのメモを愛用していて、どこに行くときでも必ず携帯するが、ヌメ革のメモカバーは、銀座の伊東屋がRHODIA用に作ったオリジナル。

やはり、頑丈このうえない。

ペンケースは、銀座の画材屋、月光荘のオリジナルで、万年筆用に使っている。


誕生日プレゼントにもらった「海へ、空へ、彼方へ――旅するルイ・ヴィトン」展限定のパスケースもヌメ革だが、これが飴色に変わるには、10年以上かかることだろう。
posted by 城戸朱理 at 14:14| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする