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城戸朱理のブログ: 和合亮一氏、岩手県大槌町の「風の電話」へ

2016年11月02日

和合亮一氏、岩手県大槌町の「風の電話」へ

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岩手県の大槌町の海を見下ろす岡に「風の電話」がある。

電話ボックスのなかにあるのは、回線がどこにも繋がっていない電話機とノート。

これは、ガーデニング・デザイナーのSさんが、亡くなった従兄弟に想いを届けるために設置したものなのだが、東日本大震災のあと開放され、亡くなって会えなくなった親しい人に想いを伝えようと、訪れる被災者があとを絶たない。


かねてから、「風の電話」に行きたいと言っていた和合亮一氏が、大槌町を訪れ、Sさんの話を聞く「友心」のコンテンツの撮影は、柳美里さんの只見ロケに続いて行われた。

私は、福島市でスタッフと合流、翌朝、和合氏の自宅を訪ね、さらに水田が広がる福島県の最南端でのロケのあと、岩手県大槌町に向かった。

車で5時間の強行軍である。


和合くんの書斎も、初めて拝見したが、見事なまでに本がない。

本は実家の書庫に置いているのだとか。

大震災のあと、「詩の礫」を書いて発信したというPCも見せてもらったが、和合くんは余震のたびにPCを抱えて庭に出て、「詩の礫」を書いていたのだという。


「風の電話」でのロケのあとは、船越湾で朗読シーンを撮影した。

ちなみに、井上ひさしの小説『吉里吉里人』の舞台、吉里吉里は、大槌町の地名である。


この番組は、すでに完成しているが、「風の電話」のボックスのなかで、思わず涙ぐんだ和合くんの姿が、印象的だった。


大震災の傷は、いまだに癒されてはいない。

それは、生き残った者が、死ぬまで抱えていくしかないものなのだろう。

微力でも、私も、そのことを伝えていきたいと思っている。
posted by 城戸朱理 at 07:47| Edge | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする