サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
城戸朱理のブログ: 『村上隆のスーパーフラット・コレクション』(カイカイキキ)

2016年11月12日

『村上隆のスーパーフラット・コレクション』(カイカイキキ)

__1350.jpg



横浜美術館で開催された「村上隆のスーパーフラット・コレクション――蕭白、魯山人からキーファーまで」展のカタログがようやく完成、手元に届いた。


欧米的な既成の美術観や価値観を転換すべく「スーパーフラット」という概念を打ち出した村上隆は、自らも美術品のコレクター、しかも尋常ならざるコレクターであり、北大路魯山人旧蔵の志野呼び継ぎ茶碗を入手したのが、蒐集にのめり込むきっかけであったという。

それにしても、常軌を逸した収集というしかない。

厳選したうえで、横浜美術館に展示された作品だけでも、1300余点を数えたのだから。

村上隆氏は、コレクション収蔵のために、東京近郊に倉庫を6つも借りているというのだから、その総数は、数万点を数えるのではないだろうか。


コレクションは、アンディ・ウォーホール、アンゼルム・キーファー、ジェフ・クーンズ、大竹伸郎、奈良美智ら現代美術から、一休宗純、豊臣秀吉、曽我蕭白、白隠慧鶴などの書画、縄文土器、弥生土器、六古窯の壺、桃山時代の茶碗から北大路魯山人の骨董、はては民具にまで及ぶ。


カタログもまた、450ページの大冊。

これでは、会期に間に合わないのも仕方がないが、カタログを開いているだけでも「スーパーフラット」の意味するところは見えてくる。


旧来のコンテクストからは切り離されて、村上隆というアーティストの脳内で共存し、美術館の空間を同じくする作品群、それは、新しい視覚とコンセプトによって選ばれるとともに、新しい視覚を要求するものなのだろう。
posted by 城戸朱理 at 09:32| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする