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城戸朱理のブログ: 小津安二郎邸の名残り

2017年02月13日

小津安二郎邸の名残り

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北鎌倉の侘助。

店主の菅村睦郎さんは、私の高校の先輩だが、壁には和紙、天井には革が貼られ、時間の経過をたたえた古色が店内の空気を鈍色に染めているかのようだ。

睦郎さんは、去年、裏手に庭を作り、それに合わせて、物置になっていた店奥の一画を個室風に作り変えたのだが、そこに置かれているテーブルが、実は、今は取り壊されてしまった小津安二郎邸の台所の床材を使ったもの。

小津邸取り壊しのとき、侘助の常連の植木屋さんが手伝ったのだが、廃材として捨てられた木材から譲り受けた一枚板の台所の床材にスチールの脚を付けたのだという。


生涯、独身だった小津安二郎は、北鎌倉の家に母親と暮らしていた。

「無」という一文字が刻まれたお墓は円覚寺にあるが、いまだに小津監督の命日、12月12日には、日本中から墓参りに来る若いファンが絶えない。
posted by 城戸朱理 at 08:48| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする