
この日の井上春生監督の出で立ちは、フランスのル・マンで買った赤のブルゾンと台湾ロケのときに買ったフランスはパラディウムの赤のスニーカー。
日本人離れした風貌と相まって、とにかく目立つ。
「監督、日本人に見えないなあ」と水原紫苑さんは笑う。
たしかに、イタリア人と言っても通りそうだ。
バンビことパンクな彼女は「このチームは男のほうが派手で目立つね!」と面白がっている。
私は、ごく当たり前にネイビーのジャケットだったのだが、イエローのビタミンカラーのトレンチコートを羽織っていたからだ。
アルマーニのものだが、光沢のあるナイロンだから、余計に目立つ。
ロケのときは、井上監督とカメラの安田さん、制作の赤塚さんがトランシーバーで連絡を取りながら進めるのだが、誰がどこにいるか、ひと目で分かるように目立つ格好のほうが、便利だったりするのだ。