




水原紫苑さんの撮影は、井上春生監督のラテン的なランチのチョイスにもかかわらず、ほぼ予定通りに終わった。
桜の季節だけに、京都は物凄い混雑で、道も渋滞しているから、車だと時間が読めない。
バンビことパンクな彼女の提案で、最寄り駅までロケバスで送ってもらい、地下鉄で京都駅へ。
水原さんは、昼食がボリュームがあったので、夕食のお弁当はいらないとのことだったが、ゲストを手ぶらで返すわけにはいかない。
翌日でも食べられるように、日持ちする吉野の柿の葉寿司を渡して、お見送りした。
バンビといったん糸屋ホテルに戻って小憩。
明日からは、高柳克弘・神野紗希夫妻の撮影で、御夫妻は、すでに京都入りされている。
しかも、一歳になったばかりの純くん同伴なので、撮影中に純くんの世話をするため、紗希さんの御両親が愛媛から来て下さった。
一家5人が、ひと部屋で泊まれるように、バンビが手配したのは、12名まで宿泊可能なシャトレーイン京都の8畳・8畳・6畳の3部屋がつながった22畳の和室である。
神野さんをシャトレーイン京都まで迎えに行き、御所南の肉専科はふうへ。
今回、夕食を何にするかは、あらかじめ、高柳さん、神野さんと相談していたのだが、神野さんの「お肉がいいですね」というリクエストで、初日は、和牛ステーキとビフカツで有名な肉専科はふうを選んだ。
「鷹」の句会に参加していた高柳さんも、遅れて合流し、まずはビールで乾杯。
料理は牛スネ肉の叉焼から始まり、真鯛のカルパッチョ、白味噌仕立てのポタージュと続く。
東京とは比較にならないほど京都人は牛肉好きで、ステーキ屋、焼肉屋が多いが、カツもトンカツではなく、ビフカツが主流である。
メニューを見て、検討した結果、和牛ヒレステーキとビフカツを頼んで、取り分けることにした。
赤ワインを飲みながら、待つことしばし。
登場したステーキとビフカツはサシが少ない赤身で、箸で切れるほど柔らかく、噛むと、肉汁がじわりと広がる。
ステーキには、胡麻だれ、ポン酢、ニンニク醤油と3種のタレが添えられていたが、塩だけでも十分に美味しい。
お店は、満席だったが、人気があるのも当然だろう。
純くんが生まれてから、外食する機会がなかったという高柳・神野夫妻と、京都で再会できたのは何よりだった。