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城戸朱理のブログ: 笠井叡、降臨!

2017年06月19日

笠井叡、降臨!



笠井瑞丈「花粉革命」公演のあと、笠井叡さんから富岡幸一郎さんとの面談のセッティングを頼まれたので、バンビことパンクな彼女が、電話やメールでやり取りしながらスケジュールを調整し、なんと笠井さんが鎌倉まで来て下さることになった。


6月15日(木)のことである。

伝説的な舞踏家の笠井叡さんだけに、富岡さんも緊張されていたが、午後4時に鎌倉駅で笠井さんと久子夫人をお迎えし、富岡孝子夫人の運転で、まずは鎌倉文学館へ。

夏目漱石展を見てから、館長室でしばし歓談し、それからクルベル・キャンに席を移した。


ワインで乾杯し、食事をしながら、会話が弾んだが、会話というよりは、観客がいないシンポジウムかトークのようで、富岡さんのカール・バルトをめぐる著作『使徒的人間』を入口に、福音の意味や黙示録の解釈、さらにはニーチェ的なアンチ・キリストではなく、ヘリオガルバス的アンチ・キリストをめぐって、会話は白熱した。

デカダンの限りを尽くしたローマの少年皇帝、ヘリオガルバスについては、アントナン・アルトーの傑作、『ヘリオガルバスまたは戴冠せるアナーキスト』があるが、14歳でローマ帝国の皇帝に即位し、18歳で親衛隊に惨殺されたヘリオガルバスを、アンチ・キリストのもうひとつの潮流の先駆的存在に据える笠井さんの思考は、その天使的な舞踏の濃い影に潜むものを示唆するものなのだろうか。

これだけの会話が酒席で交わされ、消えていくのだから、贅沢極まりない。


いささか興奮し、孝子夫人が笠井夫妻を鎌倉駅前までお送りしてから、バー・ザ・ティップルに席を移し、富岡夫妻と、飲み足す。

私は、久しぶりに英国王室用のウィスキー、ロイヤルハウスホールドを頼んだ。


前日は、嶋岡晨篇『詩国八十八ヵ所巡り』の書評を書き上げて、「洪水」編集部に送り、この日は、午後1時半から御成町法律事務所の二見宏史先生と打ち合わせと、あわただしいスケジュールだったが、笠井さんとお話していると、意識が数千年を旅するかのようで、気分が異様に高揚する。


翌朝は、6時に起床、シャワーを浴びてから、フェリス女学院大学の講義に出かけた。
posted by 城戸朱理 at 15:43| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする