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城戸朱理のブログ: 第12回「 啄木・賢治のふるさと 岩手日報随筆賞」授賞式

2017年07月22日

第12回「 啄木・賢治のふるさと 岩手日報随筆賞」授賞式

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7月15日は、岩手日報随筆賞授賞式。

ホテルで朝食を取ってから、10時にバンビことパンクな彼女とグランドホテルに向かう。


11時からの授賞式は、岩手日報取締役編集局長の川村公司さんによる選考経過報告から始まった。

その後、代表取締役社長、東根千万億(あずまね・ちまお)さんから、最優秀賞の石川啓子さんを始めとして、優秀賞、佳作、奨励賞のみなさんに賞状が手渡される。

最優秀賞の受賞者に贈られる正賞は、第7回まで船越保武作のブロンズ「エリカ像」だったが、第8回から、照井栄作「星の雫」に変わった。


そして、東根社長による主催者挨拶。

東根社長、まるで「X-MEN」といったハリウッド映画に出演していてもおかしくない俳優のような風貌で、バンビが喜んでいる。



祝辞は、岩手県教育委員会教育長、高橋嘉行さん、I BC岩手放送社長、鎌田英樹さん、そして私。


無事に授賞式は終わり、祝賀パーティーは、会場を移して、12時から。

グランドホテルは、かつて昭和天皇が泊まられたこともあるほどの、格式を誇るだけに、料理も素晴らしい。

殻付きウニのゼリー寄せを始めとして、岩手県産の食材を使った料理が並ぶ。


作家の平谷美樹(ひらや・よしき)さん、エッセイストの千葉万美子さん、ふたりの選考委員もスピーチ。


これまで、80冊もの小説を上梓してきた平谷さんは、作家生活10年目の小説のゲラを持参し、おびただしい編集者のチェックが入った付箋紙を示して、プロとして書くことの厳しさを語った。

それにしても、平谷さんの筆力は尋常ではない。

盛岡在住の直木賞作家、高橋克彦さんも平谷さんは筆が早いと感心されていたが、現在、「岩手日報」に連載中の小説「柳は萌ゆる」――これは幕末の南部藩の家老、楢山佐渡を主人公とする歴史小説なのだが――なんと1400枚を書き上げてから、連載が始まったそうだ。

そんな新聞連載など聞いたことがない。


千葉万美子さんは、いつもお洒落なので、バンビが「千葉さんのファッション・チェックをしなくっちゃ!」と楽しみにしていたのだが、シルク・リネンとおぼしき上品なドレスで、アクセサリーも素敵だった。

辛口ながら愛のあるスピーチに会場が沸く。

私は、千葉さんの書かれたエッセイをまとめて読んだことがないので、機会を得たいものだ。


このパーティーでは、毎年、澤口たまみさんとお会いできるのも楽しみのひとつ。

澤口さんは、盛岡一高の同窓生で、大学では応用昆虫学を専攻、1990年に『虫のつぶやき聞こえたよ』で日本エッセイストクラブ賞を受賞し、エッセイストとして活躍されていたが、近年は絵本作家としての仕事が多く、今年、『わたしのこねこ』で、産経児童出版文化賞美術賞を受賞された。

澤口さん、おめでとうございます!


最後の写真は、東根社長と談笑する工藤玲音さん。

工藤玲音さんは、高校3年生のとき、第7回の最優秀賞を受賞、最後の「エリカ像」を獲得、その後、短歌と俳句で積極的な活動を展開している俊英である。

また、一昨年に岩手日報随筆賞優秀賞を受賞された武田穂佳さんは、昨年、第59回短歌研究新人賞を受賞、気鋭の歌人として活躍されており、工藤玲音さんとともに今後が楽しみだ。


パーティーのあとは、カフェに席を移し、今回の受賞者とこれまでの最優秀賞受賞者に選考委員が集って、合評会となる。

これは、直木賞作家の三好京三さんが選考委員長だったときに始まったそうだが、辛口の批評が飛び交うので面白い。

私が感心するのは、農業のかたわらで随筆を書かれている方が少なからずいらっしゃることで、そういう方が書くものは、何か動かしがたいリアリティがあるように思う。
posted by 城戸朱理 at 07:24| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする