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城戸朱理のブログ: エルメスのトートバッグ

2019年11月21日

エルメスのトートバッグ

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仕事柄、大量の本や資料、ゲラなどを持ち歩くことが多いので、バッグも容量が大きいトートバッグを使うことが多い。

とりわけ、旅に出るときは、スーツケースを宅急便で手配しておいて、トートバッグひとつで出かけると身軽に動ける。



革製のトートバッグは、いくつか持っているが、10年以上使っているバッグのひとつがエルメスのトートバッグだ。

「タール」というモデルで、20年近く前に買ったもの。

今では廃盤になっている。


素材は雌仔牛の革を使ったヴァシェット・クリスベ・フィヨルド。

革本来の風合いを生かしたマットな表情で、ナチュラルな型押しがされているため、柔らかく、傷つきにくく、耐水性もある。

普段使いするには、容量がやや大きいが、旅行にはうってつけで、今でも愛用している。


エルメスの革製品の凄さは、その素材にある。

動物の「皮」は鞣しの工程を経て「革」になるわけだが、その工程を担うのがタンナーになる。

エルメスは、素材の安定供給のため、世界最高峰のカーフのタンナーとして知られるフランスのデュ・プイ社、アノネイ社を傘下におさめ、良質な革のなかでも、わずか数%という最高の革を調達している。

世界最高の素材を使って、ひとりの職人が全工程を担当、手作業でバッグが作られているため生産数に限りがあり、供給が追いつかない状態になっているが、エルメス以上のレザーバッグは考えらないというのも現実だろう。

欠点はーー値段があまりに高すぎること。

だが、メンテナンスを頼むと新品同様になって戻ってくるし、修理などアフターサービスも完璧なので、そこまで含めた値段ということなのだろう。


レザーバッグの手入れは乾いた布で、から拭きするのが基本で、乾燥してきたらクリームを入れるようにしている。

クリームは、エルメスも使っているサフィール・ノワール。

食品並みの衛生管理のもと、天然素材で作られるサフィールのクリームは、アロマセラピストの資格を持つ家人でも驚くほど香りがいいうえに、革への馴染みもいい。
posted by 城戸朱理 at 12:53| 骨董・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする