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城戸朱理のブログ: もう靴は買わない〜正しい革靴のサイズ選び

2020年01月07日

もう靴は買わない〜正しい革靴のサイズ選び

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革靴が苦手だという人は少なくない。

たしかに、窮屈な革靴を履いていると足が痛くなるし、靴ずれもするから、革靴を避けたくなるのは、分からないでもない。

だから、革靴となると余裕のあるサイズを選ぶ人が多い。


ところが革靴に関しては、余裕があるということは大きすぎるということに他ならない。


足の爪を剥がしかけ、整形外科医に診てもらった友人が、紐をゆるめずに履ける靴は大きすぎると医師に注意されたのだが、革靴はややタイトなものを選ばないと、靴のなかで足が遊び、発汗が増えて靴ずれしやすくなるし、足に負担をかけることになる。

履くときは靴紐をゆるめて靴べらを使い、脱ぐときは靴紐をほどくというのが基本で、そうやって履ける靴がジャストサイズだと思えば間違いない。


革靴の製法は、大雑把に言うと、アッパー(甲革)とソール(靴底)を、どうジョイントするかで、英国的なグッドイヤーウェルト製法、イタリア的なマッケイ製法、簡便なセメント製法に大別できる。

アッパー(甲革)とソール(靴底)を接着剤で付けるのがセメント製法、マッケイ、グッドイヤーは縫い合わせるのだが、マッケイは軽く、グッドイヤーがもっとも堅牢な造りになる。


革靴はソールと靴紐が消耗品なので、ソールの張り替えができないセメント製法の靴は、ソールがすり減ったら捨てるしかないが、デザインの自由度は高い。

マッケイやグッドイヤーは、ソールを張り替えることができるが、構造の違いからグッドイヤーの方が耐久性は高い。


革靴は横には伸びるが縦には伸びないので、爪先が当たる靴は選ぶべきではないが、足の甲はややきつめのものを選んだほうがいい。

セメントとマッケイに関しては、足入れしたときに違和感なく足の甲を包み込むものがジャストサイズになるが、グッドイヤーの場合は中敷きのコルク材が履き込むにつれて履く人の足の形に沈み込み、最高の履き心地になるので、新品のときはタイトに感じるものを選ばないと、次第に緩くなってしまうので注意しよう。


革靴クラスタになると、激痛に耐え、血を流しながら、時間をかけてジャストフィットする靴を選ぶ人もいるが、これは趣味の問題。

フランスの名靴、J.M.ウェストンなどは「万力締め」と言われる苦痛を経て、最高のフィッティングが得られるので有名だが、私はそこまでやるつもりはない。



スリッポンの場合は、靴紐で調整できないだけに、サイズ選びが難しい。

写真のGUCCIのアイコン、ビットモカシンはマッケイ製法、20年ほど履いているがジャストサイズ。

茶色のプレーントウは、イギリスのグレンソンで、これは、スエードではなく、あえて銀面(革の表皮)を傷つけて仕上げたディストレクト・レザーのアッパーでグッドイヤーウェルト製法。

コルクが沈み込み、余裕が出てきたが、紐靴は靴紐の結び方でフィッティングを調製できる。


ウィングチップはイギリスのチャーチが、オールデンと同じくホーウィン社のコードバンで作ったグッドイヤー製法の一足。

オールデンのカラー8と同じバーガンディだが、この色は色素が紫外線で壊されやすいため、履き込むにつれて色が抜けてくる。

そのあたりがエイジングの醍醐味なのだが、このウィングチップはウィズがFと広く、やや緩いので中敷きを入れ、厚手のソックスを履いて調整している。


グレンソンもチャーチも10年以上、履いているが、国産のグッドイヤー製法のMOTOは、履き下ろしから10か月。

新品のときより、だいぶ馴染んできた。

クリームを入れず、ブラッシングのみのノーケアで酷使してきたが、そろそろフルメンテしてオイルアップしなければならない。

MOTOの靴は作りが大きめなので、厚手のソックスを履くとジャストサイズになる。
posted by 城戸朱理 at 10:26| エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする