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城戸朱理のブログ: 岩手日報随筆賞選考会

2020年06月12日

岩手日報随筆賞選考会

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6月9日。

締切はとりあえずクリアしたので、ここしばらく読み続けていた岩手日報随筆賞の応募作を広げ、最優秀賞から奨励賞までを選んで私の選考案をメールした。

これで明日のリモート選考会を待つだけと思ったので、午後はフェリス女学院大学の今週の講義をタイプしていたら、「現代詩手帖」特集原稿と「神奈川新聞」のエッセイのゲラ(校正紙)が来てしまった。

ゲラをチェックしていたら、今度は岩手日報社から平谷美樹、澤口たまみ選考委員の選考結果が送られてきたのだが、見事なまでに票が割れている。

最優秀賞はひとりを選ぶのだが、3人がそれぞれ違う作品を挙げ、優秀賞3人もまったく重複していない。

つまり、3人の選考委員が、最優秀賞・優秀賞で4人を選出しなければならないのに、候補が12人という異例の事態となった。

10年以上、選考に関わってきたが、初めてのことである。

これで選考会が成立するのか不安になったが、バンビことパンクな彼女が「ピンチョスを作ってあげて!」と言うので、ピンチョスとアクアパッツァを作り、スパークリングワインを飲んでいるうちに、今回ほどではないとはいえ、昨年もかなり票が割れていたのに何とかなったのを思い出し、いつもと同じように臨むことにした。


翌日は、14時からZOOMで選考会。

平谷委員が出席できず、平谷委員の選考理由のメモを参考にしながら、澤口たまみさんと私で選考に当たったのだが、若くしてエッセイストクラブ賞を受賞し、エッセイストとして長年、仕事をしてきた澤口さんにとって、エッセイとは、あくまでもノンフィクションであり、自分の思いを語るものであるのに対して、平谷美樹さんは、小説家らしく、構成や説得力を重視しており、それが票が割れた理由ではないかという指摘には納得するものがあった。

では、私は何を基準にしているのか考えてしまったが、文章の巧拙を無視するものではないとはいえ、モティーフの意外性や新しさを評価する傾向があるかも知れない。

面白いもので、ここまで票が割れると一からやり直すようなものだから、一時間ほどで入賞作を選ぶことができたのだが、異様に疲れたのも事実で、この日はもう何もすることができなかった。
posted by 城戸朱理 at 13:21| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする