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城戸朱理のブログ: 注目する詩誌〜「洪水」第1号

2008年02月19日

注目する詩誌〜「洪水」第1号

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この雑誌は、厳密な意味での詩誌ではない。

「詩と音楽のための」雑誌であり、
裏表紙の「詩が音楽を決壊させる、
音楽が詩を漂流させる・・・」という言葉が示すように、
詩と音楽が切り結ぶ時空を考察し、
詩と音楽の、もっともラディカルな
深みを探ろうとするものと言っていい。

第零号では、特集「伊福部昭を考える」を組み、
今回は「西村朗との対話」を特集。
現代の作曲家にスポットを当て、
西洋の古典音楽という伝統に対して、
日本の作曲家が何を考え、
東洋にあって、どのような音楽を創造しようとしているのかを
明らかにしていこうとする。
これは、貴重な試みだと思う。

ヴェルレーヌは「何よりもまず音楽を」と歌ったが、
現代の作曲家の軌跡は、詩人にとっても、
詩の問題として共有すべきものではないだろうか。

今号では、川口晴美・海埜今日子・田口犬男・小笠原鳥類らの諸氏が、
詩を寄稿しているが、
さらに深いところで、言葉と音、詩と音楽が、
その沈黙の深さを計り合うような展開を期待したい。
posted by 城戸朱理 at 10:26| 詩誌・詩集評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする