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城戸朱理のブログ: 注目する詩誌〜「gui」83vol.30

2008年04月07日

注目する詩誌〜「gui」83vol.30

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「gui」は、届くたびに
読みふけってしまう雑誌のひとつだ。

いつも印象的な表紙は、
世界的な視覚詩人、高橋昭八郎によるもの。

最初に読むのは、長大な引用でも名高い
奥成達のエンドレスな連載(?)「北園克衛『郷土詩論』を読む」。

今回も長大な引用のおかげで、
北園克衛が訳したケネス・レックスロスの詩を
初めて読むことが出来た。

秋元幸人の連載「レオン=ポール・ファルグの詩」も楽しみだし、
井出正隆による旅行記「ピサ地方瞥見」も
よくある旅行記とは違って、引き込まれる。

かつて、連載されていた吉田仁の「葉山日記」は、
まるでユートピア文学のようだったが、
今は、かわりに山口眞理子「深川日誌」が連載されているし、
吉田仁「ケイリン放浪記」も好調である。

「gui」はモダニストの集団ということ以外は、
何も制約がなく、同人は各自がそれぞれ、
書きたいことを書けばいいらしいが、
大人の余裕を感じさせる成熟と
前衛性の共存が、やはり「gui」の魅力だろう。

同誌は、読み物も充実しているが、
同時にヴィジュアル・ポエトリー(視覚詩)の拠点でもあり、
「gui」に連載された高橋昭八郎「ページ・イヴェント」は、
今年、新詩集として刊行される予定だという。
高橋昭八郎の新詩集の刊行、
これはひとつの事件と言っていい。
posted by 城戸朱理 at 09:24| 詩誌・詩集評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする