
中村文昭氏を中心とする「えこし会」こと
江古田詩人会による「えこし通信」は、
ラディカルに、詩と言葉を考察しようとする
もっとも充実した詩誌のひとつである。
今号の特集は、「日本語の魅力、魔力」と題する座談会。
モンゴルのチョルモン、ギリシアのカテリーナ両氏が
参加することで、
示唆に富む興味深いものになっている。
今、日本語そのものに思いを巡らすところから、
詩作を始めようとする詩人は、
はたして、どれだけいるだろうか。
この真摯さは、本当に貴重だと思う。
今号の詩作品は、えこし会同人の田村、クリハラ、中右3氏のほかに、
岸田将幸、豊原清明両氏が寄稿、
「私はカタコトの雨たべています」という
謎めいたクリハラさんの詩行が印象に残る。
中村文昭氏による詩集『オルフェの女』シリーズは、
第3巻となる『オルフェの女 蝶、海の貴婦人』が、
刊行間近とのこと、こちらも期待がつのるところである。


