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城戸朱理のブログ: イベント告知など

2017年08月04日

吉増剛造さん企画イベント「剛造 Organic Fukubukuro Orchestra Vol.3 幻をみるひと」!



吉増剛造さん自らが企画するイベント「剛造 Organic Fukubukuro Orchestra」の第3回に、私もゲストで出演します。

詳細は下記の通り。


2017年9月8日(金)
19:00〜20:30
会場/恵比寿_NADiff a/p/a/r/

出演/吉増剛造×マリリア ゲスト城戸朱理

料金/2000円

お土産/吉増剛造“裸のメモ”


当日は、京都の四季を訪ねる吉増さんのドキュメンタリー映画「幻をみるひと(仮)」(井上春生監督)の予告編上映のあと、吉増さんと私がトークする予定。

「幻をみるひと」をめぐって、あるいは京都を、さらには東日本大震災以後の詩の言葉をめぐって、今、開かれつつあるものを語り合えたらと思っています。

興味のある方は、ぜひ、恵比寿までお運び下さい。
posted by 城戸朱理 at 07:26| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

鯨井謙太郎新作コレオグラフ「桃」!

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「現代詩手帖」7月号の表3にダンサー・オイリュトミスト、鯨井謙太郎(正しくは良扁に邑)氏の新作コレオグラフ「桃」の広告が掲載されている。

私も一文を寄せたが、「桃」は、吉岡実と、吉岡実を読む土方巽にインスパイアされたダンス公演で、しかも、量子力学を意識し、観客の視線が介在することで変容するダンスを企図するもののようだ。

そのために、本公演前に、仙台で、制作過程を見せるワーク・イン・プログレス公演が開催されたが、おそらく、本番の3公演も、すべて違うものになるのではないかと思っている。


鯨井氏とユニット・CORVUSを組む定方まこと氏は、今回、ダンスのみならず、音とピアノでも参加。

大倉摩矢子(舞踏家)、四戸由香(ダンサー)とともに、鯨井氏の母親、桃澤ソノコさんも出演されるが、ソノコさんは、笠井叡さんのオイリュトミー・シューレ天使館第一期を終了したオイリュトミストである。

また、フライヤーの裏面に使われているドローイングは、鯨井氏の父親である画家、TOJU氏によるもので、どうなっているんだ、鯨井家?と思うような展開。

7月8日と9日の公演が、楽しみでならない。
posted by 城戸朱理 at 09:22| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月01日

広瀬大志デビュー!?

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昨年、10月29日に、現代詩文庫刊行を記念して開催されたイベント「田野倉康一×広瀬大志 80s⇔2010s」でのトークのテープ起こしが、「現代詩手帖」編集部から届いた。

田野倉・広瀬両氏に高貝弘也氏を加え、私が司会を担当したトークである。


30数年来の詩友とのトークだけに感慨深いものがあるが、そこに驚愕のニュースが。

なんと、広瀬大志くんが、先月の前橋ポエトリー・フェスティバルで、演歌歌手・広瀬川たいしとしてデビュー、自作のムード歌謡「前橋恋時雨」を披露したというのだ。

しかも、年内にCDも発売されるそうで、写真のジャケットが会場で配布されたらしい。

話は聞いていたが、まさか本気だとは思わなかった――


広瀬大志くんは、モダンホラー・ポエトリーの創始者として、若い世代から絶大な支持を受けているが、ムード歌謡が支持されるとは思えない。

そう、思っていたら、なんと前橋の奥さま方が、広瀬川たいし後援会を組織するという動きもあるそうで、何がどうなっているのやら、あまりに面白い状況に。


もっとも、大志くんの歌の上手さは舌を巻くほどで、社会人になって会社で作ったバンドでもヴォーカルを担当、スティービー・ワンダーの「伝説」をシャウトしたテープを聞いたときは、プロ並みの歌唱力に圧倒されたこともある。

ちなみに、そのテープは今でも大切にしているが、まさか冗談を本気でやらかす日が来るとは思わなかった。

面白すぎるが、はたして、本当にいいのだろうか、これで?
posted by 城戸朱理 at 07:57| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月10日

東日本大震災復興支援写真展「空でつながる」、今日から!

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わが国の音楽写真の第一人者、管野秀夫さんが主宰する東日本大震災復興支援の写真展「空でつながる」が、今年も、東京と大阪のオリンパス・ギャラリーで開催される。


参加アーティストは、TERU(GLAY)、坂崎幸之助(THE ALFEE)、浅倉大介、森友嵐士、大黒摩季さんら、管野先生と縁のあるミュージシャンから、
マイルス・ディビスの写真で名高い内藤忠行、ハービー山口、小野田桂子といった写真家、
詩人の和合亮一さんを始めとして、福島在住の方々といった多彩な顔ぶれ。


参加者が、撮影した空の写真が、ギャラリーを天空に変えることだろう。


詳細は下記の通り。


【オリンパス・ギャラリー東京】

3月10日(金)〜15日(水)

11:00〜19:00(最終日、15:00まで)


【オリンパス・ギャラリー大阪】

10:00〜18:00(最終日、15:00まで) 日・祝定定休



どこまでも続く空を見上げることで、同じ空の下にある被災地に想いを運ぶというこの企画は、管野先生が、大震災で姿を変えた故郷、福島に大きなショックを受けたところから始まった。


去年は、管野先生とTERUさんが、この展覧会のために、ふたりで福島に写真を撮りに出かけたが、今年は、どんな空模様が織りなされるのだろうか。
posted by 城戸朱理 at 08:30| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月01日

久保田潤個展「海や雲」、今日から開催!

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鎌倉在住の画家、久保田潤さんの個展が今日から開催される。

昨年の表参道画廊での個展は油彩だったが、今回は水彩画。

サーファーでもある久保田さんだけに、日々、親しんでいる鎌倉の「海や雲」をテーマとする個展である。


鎌倉在住の人間ならば、案内状の画が稲村ヶ崎であることは、すぐに分かると思うが、鎌倉を知らない人でも、画がたたえる空気が、海辺のそれであることが納得できるのではないだろうか。


会場は、骨董屋でもあるR No2。

最寄り駅は、江ノ電、稲村ヶ崎駅。

会場の住所と会期は次の通り。

会期/2017年3月1日〜3月12日
12:00〜18:00

会場/R No2 鎌倉市稲村ヶ崎2-4-21
Tel 0467-25-3706



わが家には、久保田さんの作品が、油彩と水彩の2点があるが、茜色の雲を描いた油彩の小品は、購入して以来、居間にかけている。

ふと、目をやるたびに、どこか違うところに連れていかれるような気持ちになるのが、久保田さんの絵の特徴だろう。

それは、いつか見たようでありながら、まだ出会ったことのない景色なのかも知れない。
posted by 城戸朱理 at 14:46| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月07日

東京都現代美術館、街に出る〜MOT Satelite

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東京都現代美術館が清澄白河に開館して、20年。

清澄白河は、かつて、松尾芭蕉が居を構え、「奥の細道」へと旅立った土地でもある。


2月11日から3月20日まで、東京都現代美術館は、清澄白河の街のあちこちで、作品展示やワークショップなど、さまざまな企画を展開するそうだ。

題して、「MOT Satelite 」。


その一環として、吉増剛造プロジェクト「水の音句会ライヴ」が開催されることになった。


これは、松尾芭蕉ゆかりの地にちなみ、芭蕉研究でも知られる俳人、高柳克弘氏を案内役に開催される句会(!)である。

詳細は下記の通り。


2/12(日)14時-17時(当日12時より清澄庭園大正記念館入口にて整理券を配布)。

出演:吉増剛造(詩人)、カニエ・ナハ(詩人)、高柳克弘(俳人)、城戸朱理(詩人)、朝吹真理子(小説家)、花代(パフォーマー、写真家、現代美術家)

撮影:鈴木余位(詩人、映像作家)

会場:清澄庭園大正記念館

定員:50名(整理券制

入場無料


私は、カニエ・ナハさんから声をかけていただいて、参加することになったのだが、句会だから、吉増さんを始めとして、全員が俳句を書くことになるらしい。

どんな句会になるか、見当もつかないが、分からないからこそ面白い。

当日は、ローライ同盟会員も参集する予定(というより、吉増さん、カニエさんに私は会員、高柳さんも勝手に会員にされつつある)。


興味のある方は、ぜひ、清澄白河へ!
posted by 城戸朱理 at 01:26| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月03日

田野倉康一・広瀬大志「現代詩文庫」刊行記念イベント

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10月29日は、田野倉康一、広瀬大志両君の現代詩文庫刊行記念のトーク&朗読会。

このイベントは、最初、亀岡大助「現代詩手帖」前編集長が企画したものだが、「現代詩文庫」の刊行を機に実現することになった。

当日、出演者は正午に、戦前から続く名曲喫茶、神田白十字に集合。

そういえば、西脇順三郎が『ヨーロッパ文学』を刊行したときの出版記念会の写真が残されているが、会場は新宿白十字だった。


1時半に、会場となる神田古書センター7Fの「ほんのまち」に移動。

会場後方には、田野倉康一、広瀬大両君が、若き日に参加した同人誌「洗濯船」や「EONTA」、そして初期詩集の展示も。

高貝弘也くんも第一詩集『中二階』と第二詩集『深沼』を、私も第一詩集『召喚』を並べる。

また、このイベントのため、田野倉康一・広瀬大志・高貝弘也・城戸朱理の初期作品を集めた小冊子「出航アンソロジー」を思潮社が制作してくれた。


イベントは盛会で、客席にはカニエ・ナハ、小林坩堝、そらしといろさんら、若い世代が目立ったのが特徴だろうか。


セッション第一部「1 2010s→80s」は、杉本真維子、伊藤浩子、高塚謙太郎、暁方ミセイ、石田瑞穂氏が登壇。

石田瑞穂氏の名司会で、田野倉康一と広瀬大志の詩の新たな読解の可能性を提示する刺激的なものになった。

高塚謙太郎氏による広瀬詩のサイバーパンク性の指摘など、意表を突かれるものが。


セッション第二部「 80s→2010s」は、私が司会。

田野倉康一、広瀬大志、高貝弘也氏と、まずは、それぞれの原風景から語り始め、詩的出発のころ、そして、今、考えていることまでを語り合った。


休憩をはさんで、野村喜和夫、榎本櫻湖、田野倉康一、広瀬大志の四氏の朗読が始まる。

しかも、野村、榎本両氏も自作ではなく、田野倉・広瀬作品を朗読。

榎本櫻湖は、田野倉・広瀬・高貝・城戸詩集を『中二階』と『深沼』の2冊を除いて、すべて持っていることをアピール。

展示してある『中二階』と『深沼』を、ぜひ譲って下さいと高貝くんに訴えていたが、前者は130部、後者が100部の限定だから、やはり入手は難しいのだろう。

イベントは、広瀬大志「激しい黒」の朗読で終わった。


打ち上げは、6時からランチョン・ビアホールで。

嬉しかったのは、いまだ読み解かれざる大作『プトレマイオスの生』の著者、國米隆弘くんと再会できたことである。

新詩集を準備中と聞いたが、期待が募る。


参加者も会場も熱気が凄かったので、イベントを制作してくれた思潮社の高木総編集長も遠藤みどりさんも興奮気味だったが、高揚感のある一日になった。
posted by 城戸朱理 at 10:28| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月28日

いよいよ明日、田野倉康一・広瀬大志「現代詩文庫」刊行記念イベント!

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田野倉康一、広瀬大志両君の現代詩文庫が刊行記念のトーク&朗読会イベントが、いよいよ明日、開催される。

サブタイトルは「古書と喫茶店と詩誌からはしまるクロニクル」。

古本屋を回っては、喫茶店で詩について語り合う日々から生まれたもの、そして、これからの詩について。

思い出話では終わらない刺激的なトークを予定している。

ぜひ、御参加を。



「田野倉康一×広瀬大志
80s⇔2010s」

日時/10月29日(土)14:00〜

会場/神田古書センター7F「ほんのまち」(神保町駅A6出口すぐ)

会費/2000円



【プログラム】


Session1 2010s→80s

杉本真維子、伊藤浩子、高塚謙太郎、暁方ミセイ、石田瑞穂(司会)


Session2 80s→2010s

田野倉康一、広瀬大志、高貝弘也、城戸朱理(司会)


Poetry Reading

野村喜和夫、榎本櫻湖、田野倉康一、広瀬大志


申し込み、問い合わせは思潮社編集部まで。
posted by 城戸朱理 at 12:52| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月17日

田野倉康一・広瀬大志「現代詩文庫」刊行記念イベント!

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私にとっては、学生時代からの詩友である田野倉康一、広瀬大志両君の現代詩文庫が刊行された。

どちらも、今では入手困難な初期詩集の抄録を含む充実した内容で、「作品論・詩人論」も読み応えがある。


すでに「現代詩手帖」で告知されているが、この刊行を記念して、トーク&朗読会イベントが開催される。



「田野倉康一×広瀬大志
80s⇔2010s」

日時/10月29日(土)14:00〜

会場/神田古書センター7F「ほんのまち」(神保町駅A6出口すぐ)

会費/2000円



【プログラム】


Session1 2010s→80s

杉本真維子、伊藤浩子、高塚謙太郎、暁方ミセイ、石田瑞穂(司会)


Session2 80s→2010s

田野倉康一、広瀬大志、高貝弘也、城戸朱理(司会)


Poetry Reading

野村喜和夫、榎本櫻湖、田野倉康一、広瀬大志


申し込み、問い合わせは思潮社編集部まで。



1980年代から2010年代、昭和の終わりから平成まで。

田野倉康一と広瀬大志の、そして私たちの詩は、どんな問題を抱え、どのように定立を図られ、何が賭けられているのか。

どんなセッションになるか、私にも分からないが、スリリングな時間にするべく、構想中である。
posted by 城戸朱理 at 11:13| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月23日

明日は吉増剛造&ローライ同盟「詩と写真」イベント





「現代詩手帖」7月号、吉増剛造特集は、カラーグラビアページが巻頭にある。

これは半世紀を超える「現代詩手帖」の歴史のなかでも初めてのことになるが、竹橋の国立近代美術館で異例の詩人の展覧会が開催されているだけに、藤井一乃編集長も異例の試みに踏み切ったのだろう。

そのカラーページで、小野田桂子の写真による「吉増剛造と京都の四季」が4ページにわたって掲載されている。

これは私の企画によるドキュメンタリー映画制作現場でのスナップなのだが、明日のワタリウム美術館のイベントでは、来秋、公開予定の映画「幻をみるひと。」の予告編を上映する。

現在、井上春生監督が鋭意、編集中だが、初の動画公開となるだけに、イベントに花を添えてくれるに違いない。

また、特別ゲストとして、句集『寒林』を刊行した俳人、高柳克弘氏が参加、初めての朗読を試みる。


イベントの詳細は下記から。


http://www.watarium.co.jp/exhibition/1608paik/yushimasu/yoshimasu.pdf
posted by 城戸朱理 at 09:59| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年07月21日

7月24日、ワタリウム美術館で、吉増剛造「詩と写真」トークと朗読の夕べ、開催!



明後日、24日(日曜日)にナムジュン・パイク展が始まったばかりのワタリウム美術館で、吉増剛造さんのトークと朗読のイベントが開催される。

吉増さん率いる写真の前衛活動グループ、「ローライ同盟」のメンバーも参加。


出演は、吉増剛造

「ローライ同盟」より、城戸朱理、石田瑞穂、カニエ・ナハ、菊井祟史(以上、詩人)、井上春生(映画監督)、遠藤朋之(アメリカ文学・和光大准教授)、小野田桂子(写真家)。


このイベントが決まったとき、「写真にしゃべらせるか」と吉増さんはつぶやいた。

何が起こるか分からないイベントだけに、ぜひ目撃してもらいたい。

詳細は、下記から。


http://www.watarium.co.jp/exhibition/1608paik/yushimasu/yoshimasu.pdf
posted by 城戸朱理 at 15:51| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月12日

いよいよ明日、「空でつながる」@オリンパスギャラリー東京、トーク・イベント!




東日本大震災復興応援「#空でつながる 」写真展、トークイベントが開催される。



「カメラと詩で福島を直視する」

明日、3/13(日)14:00〜15:00

オリンパスギャラリー東京(新宿に移転)

入場自由・無料


出演
和合亮一(詩人)
城戸朱理(詩人)
管野秀夫(写真家。「空でつながる」写真展、発起企画人)

オリンパスギャラリー東京(新宿駅西口、エステック情報ビルB1)
新宿駅西口を出る。ロータリーを正面に見る。
ロータリー左手の「動く歩道」(都庁方向)へ。
左手に工事中の場所が見えてくる。
その先の左手に、ルノアールやオリンパスの看板あり。
そのビルが「エステック情報ビル」。



東日本大震災から5年――。

写真で被災者の心に寄り添おうとする、わが国の音楽写真の第一人者、管野秀夫(福島県伊達市出身)が企画、
詩人の和合亮一(3.11に被災、福島在住)と城戸朱理(親戚が浜通りで被災し一家離散)が、オリンパスギャラリーで、大震災の、その瞬間と今を語り合う。


福島に「根」を持つ三人が、「空」でつながり、写真と詩を、あの日と今を、
眼と言葉で熱く語るトークイベントを、ぜひ目撃してもらいたい。
posted by 城戸朱理 at 21:40| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月12日

笠井叡「太宰治を踊る」@天使館

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6時半の開場とともに入ると、天使館は壁面の鏡が覆われ、白い壁になっていた。

「太宰治を踊る」は、笠井叡による「日本現近代文学シリーズ」の第一弾。


舞台は、森山大道の写真のプロジェクターによる映写と原仁美による太宰治「ヴィヨンの妻」の朗読で始まった。

映写のために一面の白壁にされたわけだが、同時に、投影の邪魔になる位置には客席を設置できないので、今回の舞台は、30人限定である。


笠井叡は、白いスーツ姿で現れ、踊り始める。


笠井叡とともに、森山大道の写真に黒く浮き出すかのような笠井さんの影が踊り、さらに「ヴィヨンの妻」の朗読が絶え間なく聞こえてくるものだから、最初は、あまりの濃密さに、何が起こっているのか、分からなくなるほどだった。

では、いったい何が起こっていたのか?

笠井叡は「ヴィヨンの妻」を踊ろうとしたのだろうか?


それはまったく違った。


「みなさん、本当の戦争を始めませんか」

「そんなものは、神代の昔から、とうに始まってたんでさ」

「本当の戦争は、本当の言葉から始まるんです」


「ヴィヨンの妻」とは、およそ関わりがなさそうな言葉を発しながら、一瞬も留まることなく、空間を切り裂く笠井叡は、今や不可視のものとなった作家の身体性と格闘するかのようだった。


そう、これは太宰治の作品世界を踊るのではなく、作品を書いた作家の身体を踊ろうとする稀有な試みなのだろう。


一時間を超える公演は、あっという間だったが、このシリーズがどんな展開を見せてくれるのか、目が離せない。
posted by 城戸朱理 at 12:24| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年01月08日

「作家 身のまわり」展@鎌倉文学館

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1月6日は、鎌倉文学館に「作家 身のまわり」展を見に行った。

その名の通り、文学者が身のまわりで使っていた品を展示するというユニークな企画で、実に楽しかった。

ふつう、文学館の展示といえば、書籍や雑誌に自筆原稿などが主体になるが、身辺にあって愛用したもの、愛玩したものが並ぶと、持ち主の文学者の体温まで感じられるような生々しさがある。


展示は、作家の書や絵画、書斎に飾っていた書画から、万年筆や眼鏡、湯呑みやヤカンなど、実に多彩で、これがすべて鎌倉文学館の収蔵品だというのだから驚く。


夏目漱石が眺めたという南画、山本周五郎のルーペ、尾崎喜八のハイキング用だったというツイードのジャケットや川端康成の文机――

小津安二郎が自らデザインして使っていたという湯呑みもよかったが、小津監督が愛用し、映画「彼岸花」にも登場した赤いデンマーク製のケトルには、いささか興奮した。

学芸員の山田正子さんは、この小津さんのケトルを見て、赤いケトルを探したそうだが、「彼岸花」のケトルが目の前にあるのだから、不思議な気分になる。


「作家 身のまわり」展は、4月17日まで。

鎌倉散策のおりには、前田侯爵家の鎌倉別邸だった鎌倉文学館にも立ち寄ってもらいたい。
posted by 城戸朱理 at 13:04| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月14日

ローライ同盟発足!

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今年、2015年3月31日のこと。

京都・醍醐寺でのロケの待ち時間に吉増剛造さんが、バンビことパンクな彼女と盛り上がっていた。

吉増さんは無類のカメラ好きだが、バンビが写真展を開催し、写真集を作ってしまうほど写真好きなのを知って、同好の士を見つけたと思ったらしい。

話題は当然、カメラ、しかも二眼レフのローライフレックスのことである。


「バンビも一度、手にして覗いてみるといいよ」とカメラ愛を語る吉増さん。

ローライフレックスは、若いときから吉増さんの憧れのカメラだったそうだ。

しかし、ローライフレックスは100万近くする高級機種だけに簡単には手に入らない。

そこで、バンビが会員を10人集め、ひとり10万ずつ出資して、ローライフレックスを一台購入し、交替で写真を撮るという案を出したところ、吉増さんが、すっかり乗り気に。

赤瀬川原平、秋山裕徳太子、高梨豊氏らのライカ同盟に対抗して(?)、ローライ同盟という名称が決まり、翌日のロケが終わってから、祇園の李吉で、井上春生監督も交えて、さっそくローライ同盟発会が持たれた。


その後、吉増さんとバンビは、毎日のようにFAXをやり取りして、詳細を詰めていったのだが、バンビが銀座の中古カメラ屋でローライフレックスを発見、10万前後で買えるのが判明するに至って、方針を転換し、各自が二眼レフを持つことに。


吉増さんに続いて、バンビもローライフレックスを購入、写真を撮り始める。


10月11日には、鎌倉のつるやで第一回幹部会が持たれ、吉増さんが名誉会長、バンビが「キャプテン」という呼び名の幹事長、井上春生監督が顧問、私が「チェアマン」という呼び名の(本来なら議長なはずなのだが)、なぜか会長と、吉増さんが役職を決めてしまった。

もっともローライ同盟は、ただの同好会だから、役職と言っても何の実質もないのは言うまでもない。


さらに井上春生監督が、ベビーローライを購入したので、ローライは3台に。

ローライフレックスより小型のベビーローライは可愛いが、フィルムがもう市販されていない。

唯一、北海道のかわうそ商店が自作しているものを買うしかないという、あまりにマニアックな世界が開けていく。

いいのだろうか、これで?


そして、いよいよ12月6日に、ローライ同盟第一回総会が開催された。


集合場所は、鶴岡八幡宮境内の神奈川県立近代美術館。

坂倉準三設計によるモダニズム建築の前に参集したのは、吉増さんが声をかけた鎌倉在住のデザイナー、井原靖章さん、写真展も開催している菊井崇史さん、私とバンビが誘った石田瑞穂さん、カニエナハさん、それに遠藤朋之さんである。


閉館が決まった鎌倉の近代美術館前で、ローライ同盟発足の記念撮影をしたのだが、これこそ新たな歴史の始まりというものか(?)。

ローライは3台。

ところが――

吉増さんは首から下げているだけで、いまだに操作できず、井上監督はフィルムを持ってきたのに入れておらず、唯一、ローライフレックスで撮影できるバンビは、カメラを京都に持っていったのが祟ったのか、シャッターが切れなくなってしまった。

結局、バンビが吉増さんのローライフレックスで記念撮影をしたのだが、なんともトンチンカンな発足会である。

これも素人ゆえの面白さだろう。

ちなみに、ライカ同盟も同じで、バンビと仲がいい秋山裕徳太子はライカ同盟総裁なのに、ライカで撮影したものの何も写っておらず(笑)、「ライカよりSuicaのほうがいいな」と嘯いていたらしい。


私はまだ二眼レフを購入していなかったので、ライカX2を持っていったが、デジカメのほうが間違いない。

もっとも、ローライフレックスの深い森のようなレンズの深度を前にしたら、デジカメなど表層しか写していないと思えるほどで、やたらと手間がかかるところも魅力だったりする。


発足会では、私と吉増さんが挨拶。

せっかくの機会なので、みんなで近代美術館の「鎌倉からはじまった。1951―2016」展を見てから、御成通りのビストロ・オランジェに移動し、ワインで乾杯する。


飲み会には、文芸評論家の富岡幸一郎さんも参加。

さらに、私が誘った写真家の今道子さんも出席して下さった。

今さんは二十代からの知り合いだが、写真集『EAT』で1991年に第16回木村伊兵衛写真賞を受賞、海外の美術館にまで作品が収蔵されている写真家である。


場は大いに盛り上がったが、ここで菊井さんが、ローライフレックスでシカゴの街並みと人々を撮り続けたヴィヴィアン・マイヤーについてスピーチ。


カニエナハさんと菊井さんは写真家の話題に夢中になっていたが、吉増さんと富岡さん、それに私は、なぜか川端康成と三島由紀夫について語り合っていた。

バンビが予約しておいた丸鶏のローストも出て、ボトルも空き、いったん散会。

吉増さんは鎌倉泊まりで、私とバンビは、遠藤朋之、石田瑞穂、今道子さんとクルベル・キャンに席を移したのだが、今道子さんが今後も参加してくれそうなのが嬉しい。


第2回総会は、来年2月の予定だが、それまでローライは何台になっているだろうか。
posted by 城戸朱理 at 10:01| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月01日

ハガキ・プロジェクト進行中!



このブログで、すでに書いたように、柳美里さんと毎日、葉書を出し合う〈ハガキ・プロジェクト〉を先月から再開した。

日々の出来事はもちろん、柳さんがこれから執筆する小説の構想やストーリーを書くこともあるし、私が、いずれ出してみたい詩集について書き送ることもある。

ハガキ・プロジェクトのいいところは、文筆業の機微や、ブログには書けない私的なこと、あるいは願望や夢を語り合うことができるところだろう。


もちろん、本来の目的は違うのだが、目的達成まで、毎日、葉書を書く日が続くことになる。


私は基本的に官製葉書だが、柳さんは絵葉書を使われることが多い。

ふだんはともに万年筆を使っているが、柳さんは、天気予報が雨のときは、インクが滲まないようにボールペンを使う配慮も。

葉書はときどき封書になることもあるし、私も絵葉書を使うことがあるので、郵便局に寄る機会があると、切手を選んだり、旅先で絵葉書を求めることが増えた。

そうなると、葉書を書くこと自体が楽しくなってくる。


メールの利便性を否定するつもりはないが、手書きの葉書一通が持つ心理的な重さは、現代人が忘れたもののひとつではないだろうか。
posted by 城戸朱理 at 07:43| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月13日

明日は日本近代文学館で「声のライブラリー」朗読&トーク



明日、11月14日(土)は、14時から駒場の日本近代文学館で「声のライブラリー」が開催される。


西部邁先生は、『生と死、その非凡なる平凡』(新潮社2015)を朗読、
私は「幻になるために」(『地球創生説』思潮社2003)ほかを朗読する予定。


朗読の後は、作家の佐藤洋二郎さんを司会に座談会、さらに会場販売書籍のサイン会がある。

どんなトークになるのか、出演者である私にも見当がつかないだけに、期待と不安(?)を抱えているところだ。


入場料は、2100円。

詳しくは、日本近代文学館まで。
posted by 城戸朱理 at 12:28| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月07日

いよいよ明日、「現代詩の祭典」(第30回国民文化祭・かごしま2015)

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第30回国民文化祭・かごしま2015(文化庁、鹿児島県他主催)の「現代詩の祭典〜詩の現在・詩の未来」が、いよいよ明日ま開催される。


会場は、南九州市コミュニティセンター・知覧文化会館。


「現代詩の祭典」は、10時に受付開始、12時15分にオープニング、式典は13時〜16時30分の予定。

川辺フィルハーモニー管弦楽団による演奏会など多彩なプログラムが予定されているが、、私もシンポジウム「詩の現在・詩の未来」に和合亮一、石田瑞穂両氏とともにパネリストとして登壇する。


ぜひ、詩の現在と未来を目撃してもらいたい。


詳細は下記で。


http://www.city.minamikyushu.lg.jp/cgi-bin/hpViewContent.cgi?pID=20150910143514
posted by 城戸朱理 at 06:53| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月06日

「岩手日報」、新年文芸応募締切迫る



私が、吉野弘さんから、「岩手日報」の投稿欄「日報文芸・詩」の選者を引き継いだのは、2009年のこと。

もう6年目になるが、その間に、投稿される方は、岩手県のみならず、青森や秋田といった近県から、東京、神奈川、千葉、埼玉、山梨、大阪、滋賀、三重、さらにはフィレンツェといった海外にまで広がりを見せるようになった。


「岩手日報」の投稿欄は、かつて村野四郎が選者として『動物哀歌』の詩人、村上昭夫を見いだしたところでもある。

新たな才能との出会いを期してお引き受けしたが、予想以上の出会いもあった。


通常は、月2回の掲載だが、新年だけは元旦の紙面を飾る「新年文芸」もある。

その「新年文芸」の締切が近づいてきた。




詩の題は「海」。

規定は、縦書きで400字詰め原稿用紙2枚以内(ワープロ原稿も可)。

ペンネームも可だが、住所、氏名(本名)、電話番号明記のこと。

締切 11月11日(当日消印有効)

1席〜3席、ほかに佳作の全4作が、「岩手日報」元旦紙面に掲載。

賞は1席・1万5千円、2席・1万円、3席・5千円、佳作に記念品。

送り先 〒020-8622
盛岡市内丸3の7
岩手日報社学芸部
「新年文芸・詩」係




「新年文芸」のみ、詩・短歌・俳句・川柳すべてに、「題」があるが、これは「海」をタイトルにした詩という意味ではなく、「海」を主題や題材にした作品という意味である。


通常の「日報文芸」投稿は、上記住所で「日報文芸・詩」係まで。

どんな作品が寄せられるのか、楽しみでならない。
posted by 城戸朱理 at 09:52| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年11月04日

ハガキ・プロジェクト再開!

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柳美里さんと毎日、葉書を出し合うハガキ・プロジェクトが始まったのは、2014年11月のこと。

年を越して、数か月は続いたが、私の母の葬儀や柳美里さんの南相馬への転居が重なって途絶えてしまった。


お互いに100通以上も葉書(ときどき封書)を出し合っていたのだから、いただいた葉書をまとめてみるとなかなか壮観である。


今夏には、柳さんから再開の打診があったのだが、私は旅続きで、葉書一枚を書く余裕がない。

なかなか再開できなかったが、私のほうは、ようやく落ち着いてきたので、11月1日から再び柳美里さんに葉書を書くことにした。


柳さんは、10月12日、体育の日に、裏磐梯登山で、転倒して左手の舟状骨を骨折してしまったので、
すぐには葉書を書けないかも知れないが、とりあえず、私だけでもハガキ・プロジェクトを再開しようと思っている。
posted by 城戸朱理 at 10:40| イベント告知など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする