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城戸朱理のブログ: 美味しい話

2017年05月24日

クルベル・キャンで小憩

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この5年ほど、年間のホテル泊まりが80〜100泊に達するほど、出張や執筆のための缶詰めが多かったので、鎌倉にいるときは、外食することが、ほとんどなくなった。

以前なら、原稿を書き終えてから、週に4、5日は飲みに行っていたのだから、私にとっては、目覚ましい変化である。


家で晩酌するときは、もっぱら豆腐ばかり。

バンビことパンクな彼女に言わせると「城戸さんは、豆腐と野菜しか食べていない」ということになるが、連休明けの5月9日(火)は、代理人をお願いしている弁護士の二見宏史先生と打ち合わせのあと、久しぶりにバンビとクルベル・キャンに寄ることにした。


ビールで乾杯し、ジントニックのあとはシングルモルト。

軽く食事しようということになり、頼んだのが、真鯛のカルパッチョにミラノ風カツレツ、そしてトリュフ風味のスパゲッティ・カルボナーラである。


自宅以外だと、私は、クルベル・キャンがいちばん落ち着くようだ。
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2017年05月03日

鎌倉で筍掘り

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今年は、例年より桜の開花が一週間ほど遅れたが、筍も5月の連休前まで掘ることができた。

ちゅうど頭を出したくらいの筍のまわりを掘っていくと、若茸が姿を現す。


掘った筍は、すぐに糠と鷹の爪を入れて茹で、火が通ったら、糠臭さを抜くために、水から煮る。


わが家の筍御飯は、出汁・酒・醤油で炊き上げるが、筍御飯じたいは薄味なので、油揚げを加えたり、鳥そぼろを添えることも。

今年は、2本掘ったが、筍掘りをする余裕は、この何年もなかったような気がする。
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2017年04月26日

鎌倉の筍

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今は亡き日本画家・瓜南直子さんは、初夏になると鎌倉に自生している野草を摘んで、お浸しや天ぷらなどの摘み草料理を作ってくれたものだった。


太平洋戦争で視力を失い、生涯、定職に就かず短歌を詠み続けた放浪の歌人・山崎方代の随筆集『青じその花』を読むと、
方代さん、春には鎌倉の野山で山菜を摘み、秋には茸を集め、海岸を歩いては、ウニに舌鼓を打ち、海藻を拾うといった調子で、まるで縄文人のような狩猟と採集の日々を送っていたことが分かる。

方代さんは、春の山菜摘みのとき、倒木に接骨木(にわとこ)の枝をぎしぎしとなすりつけておくと、秋にキクラゲが採れると書いていたが、本当だろうか?


バンビことパンクな彼女のお父さんは、若いころ、鉄砲の免許を取り、北鎌倉の台峯で野鳥を撃っていただけあって、自然薯掘りの名人だったが、鎌倉で暮らしていると、海と山の恵みが、身近にあるのを感じる。


そろそろ、筍を掘りに行こうと思っていたら、朝掘りの筍をいただいた。

鎌倉では、筍は買うものではなく、掘りに行くか、掘りたてをもらうものだったりする。

皮を剥いて、糠ひとつかみと鷹の爪を入れて、すぐに茹でる。

筍は、掘ってから時間がたつほどエグみが増してくるので、掘ったら、すぐ茹でたほうが美味しい。


かくして、その夜は、穂先を刺身に、なかほどを若筍煮に、根元を刻んで、出汁・酒・醤油で筍御飯を炊き、筍尽くしの夕食に。

筍の刺身と湯豆腐、鮭の粕漬けで晩酌を始めたのだが、バンビも筍の刺身や筍御飯が美味しいので、びっくりしていた。


後日、私も筍掘りに出かけたのだが(出かけるといっても、自宅から徒歩数分である)、もう大きくなりすぎて、次に出てくるのを待つしかない状態だった。
posted by 城戸朱理 at 08:24| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

美しすぎる和菓子

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フェリス女学院大学での講義を終えた翌日、4月22日(土)。

バンビことパンクな彼女は、校正の仕事に専念し、私はセーターを収納するなど、衣替えを進めていたところに宅急便が届いた。

3月25日に鎌倉は大町の八雲神社で結婚式を挙げた久保田潤さん、理央ちゃんからである。


開けてみたら、黒猫の愛らしいカードが。

結婚式のお礼が書かれていたが、バンビが記念撮影をしたくらいで、私たちが何かしたわけではない。

気を使わなくてもいいのにと思いながら、蓋を開けたら、紙箱のなかから、なんとも豪奢な缶が出てきた。


「箱のなかに缶が入ってるよ!」と驚くバンビ。


缶を開けたところで、再び、バンビから歓声が揚がった。


「凄い! 綺麗だね!」


創業明治23年、銀座 ・菊廼舎(きくのや)の「冨喜寄(ふきよせ)」という和菓子だった。

茶事に欠かせない和菓子とのことだが、実に美しい。

まずは、目で楽しむというのは日本の食文化の特徴だろうが、銀座に、こんな和菓子があるのは知らなかった。


そういえば、久保田さんと理央ちゃんに京都土産を渡しに行かなくては。
posted by 城戸朱理 at 11:04| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

紫野 和久傳のお弁当

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今回の京都行きで、初めて青空を見たのは、鎌倉に戻る日だった。

新幹線から見える富士山が、美しかった。


車中では、仕事のメールに忙殺され、休むことも、お弁当を食べることもできなかったので、帰宅してから、バンビことパンクな彼女と、ようやく夕食。

お弁当は、紫野・和久傳の「鯛ちらし」と「炙り金目鯛ちらしと笹巻き鯛赤飯」である。

「鯛ちらし」は、昆布としょうが、木の芽がアクセントになる鯛の黒寿司で、取肴も多彩、「金目鯛ちらし」の軽く炙った金目鯛も、酒によく合う。


本当ならば、桜の下に持ち込んで、花見弁当にしたいところだった。
posted by 城戸朱理 at 10:33| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

糸屋ホテルの朝食

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ロケのときは、朝食をホテルで取る余裕がないことが多い。

実際、今回の京都滞在では、バンビことパンクな彼女は、連日、朝食抜きで動いていた。

水原紫苑さん、神野紗希さんと女性の出演者がいる場合は、ヘアメイクに1時間はかかるので、その前に起きて、立ち会っているため、朝食を取る時間がないのだ。


私は、出来るだけ朝食を取るようにしていたが、糸屋ホテルでは、5月から、朝食が洋食に変わるそうだ。

プチホテルだから、団体客はいないが、糸屋ホテルは海外からの観光客の比率がきわめて高いからだろうか。


大きな味噌汁がメインの朝食は好評だっただけに残念な気もするが、洋食に期待しよう。

写真は、4月10日の朝食。

菜の花にワカメ、豆腐が入った味噌汁は、京都らしく白味噌仕立てで、ポタージュのような味わい。

定番のだし巻き玉子に日替わりの焼き魚は、帆立のオイル焼きで、やはり日替わりの小鉢は、焼き胡麻豆腐に小松菜とお揚げの炊いたん。


平島進史さんは、焼き胡麻豆腐に感銘を受け、作り方を聞いていた。
posted by 城戸朱理 at 10:08| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月19日

新京極のスタンドで

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錦市場での買い物を終え、昼食を取ることにした。

もうどこでもいいという気分だから、こういうときは、やはり新京極のスタンドだろうということになった。


バンビことパンクな彼女のスタンドの定番は、きずしとコロッケ。

私は、きずしとえんどう玉子とじなので、三品を頼んで、私はビール、バンビは酎ハイで、ロケ&打ち合わせ終了の乾杯をする。


スタンドは、食事だけの客もいるが、必ず昼から飲んでいる人が多いところが、素晴らしい。


私も酎ハイにかえ、食事はオムレツとビフカツ定食一人前をもらって、ふたりで取り分けることにした。

スタンドのビフカツは、牛肉が薄く、甘めのドミグラスソースと相まって駄菓子感覚。


「ビフカツ定食で飲むのも悪くないね!」とバンビが喜んでいたが、こういう飲み方も、スタンドならでは。


そのくせ、日替わりのお造りも美味しかったりするのだから、こんな店が鎌倉にもあったらと思ってしまう。
posted by 城戸朱理 at 10:51| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

京都土産、ぎぼしの昆布

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錦市場を歩いていて、柳馬場四条上ルに昆布の専門店「ぎぼし」を見つけたのは、2年前のこと。

昆布の専門店があることにも感心したが、試しに買ってみたら、これが素晴らしかった。

それ以来、錦市場を見るときには、必ず寄るようになったのだが、バンビことパンクな彼女は、この店の揚げ昆布が大好物。

揚げ昆布は、10日をかけて下処理し、胡麻油で揚げるのだという。

創業明治初年という「ぎぼし」の人気商品で、店内に入ってきて売り切れているのが分かり、がっかりする人が多いものだから、在庫があるときは、「揚昆布」の貼り紙を店頭に出すようになったそうだ。


バンビは、揚げ昆布3袋にとろろ昆布を、私は塩昆布を購入。


揚げ昆布は、あっという間にバンビが食べてしまった。
posted by 城戸朱理 at 10:50| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

京都土産、奈良のつるし柿

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錦市場では、いつものように甘鯛とへしこ(塩鯖の糠漬)、水茄子の漬物などを購入。

さらに、帰宅してから調理の手間を減らすために冨美屋で、冨美屋鍋・天ぷらうどん・カレーうどん・京風ラーメン・お好み焼きを宅急便で手配した。

冨美屋のうどんは、九条ネギや玉子まで具材がすべてセットされているので、実に便利だ。

もうひとつ、目についたのが、奈良のつるし柿。

横野柿を買ってみたのだが、柔らかく、ゼリーのような果肉は、甘みが凝縮している。


帰宅して、バンビことパンクな彼女が、さっそくキッチンに吊るしてしまった。
posted by 城戸朱理 at 10:49| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

祇園・鹿六の炭火焼肉

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6時から、吉増剛造さんのドキュメンタリー映画「幻を見るひと。」の京都での公開、および公開と連動したイベントの打ち合わせのために、祇園の鹿六(かろく)へ。

黒毛和牛を炭火焼き供してくれる店で、戦前、昭和2年に建てられた町屋を改装した店内は、実に居心地がいい。


まずはビールで乾杯して、打ち合わせ。

京都の映画館事情などを聞き、具体的に話を詰める。


初めての店なので、鹿六コースを頼んだのだが、最初にナムル、キムチ、チョレギサラダが出て、焼肉はタンとカルビから。

さすがに、肉質は極上である。

ザブトンとロースが出たところで、マッコリを頼み、歓談。


コースは、これで終わりなので、カルビとハラミを追加し、最後に小さなビビンバとワカメスープが出た。


京都は焼肉屋も多いが、京都人の牛肉好きは、いつからなのだろうか。
posted by 城戸朱理 at 08:45| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

タイガー餃子!

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昼食は、バンビことパンクな彼女が熱烈に支持している柳小路、はちべえ長屋の「そば 酒 まつもと」に行くつもりだったのだが、満席のうえ、並んでいる人も。

まつもとに入ったら、どうしても日本酒を飲んでしまうし、昼から飲んでいては、夜の打ち合わせまで持たない。

バンビと相談し、柳小路入り口のタイガー餃子に入ることにした。

ここも、あっという間に満席になったが、中国人、韓国人、フランス人と海外のお客さんが多い。


とりあえず、ビールを頼み、羊肉の餃子とピリ辛餃子、それにタイガー餃子を頼んだ。

ピリ辛餃子が激辛で、辛さのあまり食欲がなくなり、私が食べたのは餃子2個だけ。

中華そばもほとんど残した。

バンビは、何かジャンクなものが食べたいと言って、チキンカツカレーをチョイス。

これが、2人前はありそうなボリュームで、バンビも完食できず。

見た目だけの昼食になってしまった。
posted by 城戸朱理 at 08:44| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月18日

珍味で日本酒を〜泰山木で、その2

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いよいよ珍味である。

結局、バンビと相談して選んだのは、干しこのこ、粒雲丹、へしこにカラスミ。

へしこは、塩鯖の糠漬けだが、若狭および丹後半島の郷土料理。

軽く焙ったへしこは、酒の肴にうってつけで、バンビが喜ぶ。


日本酒は、福岡の繁桝、奈良の大倉、京都の蒼空、大分のちえびじん、さらに福岡の千秋蔵、京都の京山水をお燗でもらって、飲み比べた。


締めは、バンビがじゃこ御飯、私が玉子かけ御飯。


珍味を当てに、酒をゆっくり飲むのは、酒徒の夢のようなものである。
posted by 城戸朱理 at 13:32| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

珍味で日本酒を〜泰山木で、その1

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京都国立博物館からホテルに戻って、小憩。

ロケ中は、バスタブに浸かる余裕がなく、シャワーだけなので、久しぶりに、ゆっくり入浴した。


かなり疲れていたし、夕食のことは考えていなかったが、バンビことパンクな彼女が、「珍味を当てに、ゆっくり日本酒を飲むのがいいよ!」と言い出し、お店を決めてくれたので、7時に歩いて、泰山木という居酒屋に向かった。

たしかに、メニューは珍味だらけ、粒雲丹、このわた、カラスミと日本三大珍味から始まって、真子白子、ばくらい(ほやのこのわた)、としろ(あわび肝の塩辛)、ふぐ真子ぬか漬けと酒を呼ぶ珍味が揃っている。

珍味好きのバンビは大興奮、とりあえず、お造りなどをもらって、珍味をどれにするか、ゆっくり考えることにした。


突き出しは、飛竜頭と蕗の薹、桜生麩を炊いたもの。

小松菜とお揚げを炊いたんを頼み、お造りは、ヒラメとマグロの燻製をもらった。

ヒラメは数日、寝かせたもので、旨みが広がり、マグロのお造りを目の前でスモークする燻製は、燻製というより叩きのようで、包丁の仕事も素晴らしい。

気楽に居酒屋に入ったつもりだったのだが、京都では居酒屋も違うらしい。


白魚の掻き揚げも頼んで、日本酒をあれこれ飲んだ。
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ぎょうざ処・亮昌

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「美味しいものをたくさん食べたから、お昼は気分を変えて、餃子はどうかな?」

バンビことパンクな彼女の提案で、昼食は、糸屋ホテルから近い「ぎょうざ処 亮昌(すけまさ)」に行くことにした。

なんでも、以前、バンビは、ひとりで行ったことがあるらしい。


待つことしばし、見事な焼き加減の羽根付き餃子が運ばれてきた。

これが、いわゆる餃子とは、ひと味違う。

伏見・中嶋農園のキャベツに霜降り豚「京の都 もち豚」に九条ネギが材料。

さらに、かつおだしをベースに、料亭が使う山利の味噌を加えて、京風に仕上げられた餃子なのだとか。

中華調味料は使われていないため、和風としか言いようがない餃子で、きわめて上品だから、ビールには向かない。

そのせいか、女性のひとり客が多かった。


バンビは、餃子が好きだから喜んで食べていたが、餃子までこんなに違うとは。
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2017年04月17日

高柳克弘・神野紗希さんと「ごだん宮ざわ」へ、その3

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魚型の古染付で供されたのは、筍とホタルイカ。

この時期の京都は、八百屋の店頭に、必ず朝掘りの筍が並んでいる。

名産の白子筍もあり、東京よりも筍が流通している気がする。


最後に桜鯛にウルイ、フキ、ウドといった山菜に八代の青海苔の小鍋立て(写真なし)が出て、御飯となった。


お抹茶は、全員が尾形乾山の茶碗で。

私だけ、古唐津の皮鯨だったが、これは宮澤さんが、私の唐津好きを知っているからだろう。


ごだん宮ざわが開店したのは、3年前の7月14日。

初めて訪れてから、京都に行くたびに寄らせてもらっているが、まさか、京都で行きつけの店が出来るとは、思ってもみなかった。
posted by 城戸朱理 at 14:01| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

高柳克弘・神野紗希さんと「ごだん宮ざわ」へ、その2

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お造りは、有機栽培の藁で焙った初鰹。

器は、古唐津の向付だが、お造りを向付に盛りつけるという自由な発想は、宮澤政人さんならでは。


焼き物は、太刀魚の塩焼きで、皮目に細かく包丁が入り、焼き加減は、これ以上はなしという見事さだった。

器は、古染付の羅漢図皿である。


さらに、みがき胡麻、吉野葛に昆布を練り上げた、名物の焼き胡麻豆腐が出て、おしのぎは、自家製カラスミをたっぷりとすりおろした手打ち蕎麦。

焼き胡麻豆腐とカラスミ蕎麦は、じき宮ざわ、ごだん宮ざわの定番である。


揚げ物は、アブラメとコシアブラだった。

関東では「アイナメ」と呼ぶが、京都では、東北と同じく「アブラメ」と呼ぶ。

私も子供のころ、よく海で釣ったものだった。

山菜の女王と呼ばれるコシアブラは、昔、その樹脂を取って塗料として使ったとこらから、そう呼ばれるようになったそうだ。

脂が乗ったアブラメは、山菜とよく合う。
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高柳克弘・神野紗希さんと「ごだん宮ざわ」へ、その1

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高柳克弘さん、神野紗希さんの四季の吟行も、今回ですべて撮り終えることができた。

打ち上げの席は、いつものように、ごだん宮ざわである。

神野さんは、今回、京都に着いた日の昼に、御両親を還暦祝いで、ごだん宮ざわにお連れしたそうだ。


まずは、煎米茶。

染付の小碗は初見だが、加藤静充さんだろうか。


古伊万里の蓋物で出された先付けは、帆立の酒煮、トマトの玉締め、黄身酢がけ。

トマトの酸味だけを引き出した茶碗蒸しで、あらかじめトマトと聞いていなければ、何なのか分からなかったかも知れない。

目が覚めるような酸味を黄身酢が包み込む。


螺鈿の見事なお椀は、本ミル貝とアスパラで、軽く焙ったミル貝の甘みが素晴らしい。


話が弾み、酒も進む。
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迷走するロケ弁当?

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高柳克弘・神野紗希篇のディレクターは、赤塚敏史さん。

井上春生監督は、プロデューサーに専念した。

井上監督は、昼食のお弁当を、JR伊勢丹の老舗弁当売場に買いに行くので、アシスタント・プロデューサーのバンビことパンクな彼女について来て欲しいと言う。

しかし、プロデューサーとアシスタント・プロデューサーのふたりが現場から欠けるのは、問題である。

私が井上監督と一緒に行こうとしたら、「プロデューサーと企画・監修者のふたりがいなくなるほうが問題だよ!」とバンビ。

たしかに、何か問題が発生したときに備えて、私か井上監督のどちらかは現場にいたほうがいい。

しかし、ロケ弁当で、こんなに揉める現場って何なんだろう?


結局、井上監督とバンビが、お弁当を調達に行き、はつだの和牛焼肉弁当やなだ万のお弁当を買って帰ってきた。

私と赤塚敏史ディレクター、ヘアメイクの立花美香さんは、せっせと味噌汁作り。

よく考えると、それも奇妙な眺めである。


カメラを始めとするテクニカルスタッフは、全員、迷わず焼肉弁当を選ぶ。

重い機材を担いで動き回り、体力を使うだけに、やはり焼肉なのだろう。


高柳さんは、なだ万のお弁当、私は京料亭・わらびの里のお弁当を選んだ。

選んだというよりは、最後に残ったものにしただけなのだが。


出演者とスタッフに対する井上監督の配慮はありがたいが、プロデューサーが、お弁当の手配に走るという不思議な現場である。


もっとも、3年前には水原紫苑さんのために、その年だけ予約販売した「ごだん宮ざわ」の花見弁当を、プランナーの私が受け取りに走ったこともあるのだが。


いささかヘンな現場だが、出演者やスタッフに喜んでもらえるように、余計な手間もかけるのが、井上春生流である。
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2017年04月16日

鰻の江戸川で

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鞍馬寺も下鴨神社も、あまりに寒かったので、いったんホテルに戻って、暖を取った。

冬に寒いのは当たり前だが、京都は春や秋でも、かなり冷え込むことがある。


夕食は、花遊小路の鰻屋、江戸川を予約した。

高柳克弘さんは浜松生まれで鰻好き、神野紗希さんも、お祝い事があると家族で鰻屋に行ったというくらいだから、一度は鰻屋にと思ったからである。


江戸川では、鰻のさまざまな部位を串焼きで食べさせてくれるので、ビールで乾杯して、レバー、肝、ヒレ、くりから、あかばら、しろばらと、串焼きをひと通り頼む。

ニラをヒレで巻いたものや、塩で食べる串焼きなど、蒲焼きとは違う趣きがあって、鰻串で飲むのは、実に楽しい。


さらに白焼きで日本酒。

春寒なので、熱燗が染みる。


最後は、鰻丼と肝吸い。

江戸川という店名から分かるように、この店は、蒸してから焼く江戸前仕立て。

タレも辛めで、酒に合う。
posted by 城戸朱理 at 09:08| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鞍馬寺門前で昼食

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三千院ロケのときの古民家レストラン・わっぱ堂での昼食に懲りたのか、この日の昼食は予約をせず、鞍馬寺の門前の店に入った。

生湯葉がお勧めというので、高柳克弘さんは生湯葉定食。

鹿と猪の串カツがメニューにあったので、ひと皿ずつもらう。


私は、かやく御飯定食にした。

川魚に胡麻豆腐、生湯葉、切り干し大根が付き、かやく御飯も上品な仕上がり。

やはり、ロケ中の昼食は、これくらいがちょうどいい。
posted by 城戸朱理 at 08:27| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする