サーチ:
キーワード:
Amazon.co.jp のロゴ
城戸朱理のブログ: 美味しい話

2017年07月01日

盛岡のすし処かね田

IMG_7002.jpgIMG_7005.jpgIMG_7009.jpgIMG_7012.jpgIMG_7014.jpg



盛岡に行く前に、バンビことパンクな彼女が、「せっかくだから、一戸陽子さんや香織さんに、佐藤桃花さんを呼んで食事をしたらいいんじゃない?」と言い出した。

今年は秋に、柳美里さんと盛岡に行く予定なので、そのときは柳さんと一戸彦太郎さんのお墓参りをして、陽子さん、香織さんと会食の機会を作ろうと考えていたので、今回はフェリスの卒業生の佐藤桃花さんと同い年の工藤玲音さんを引き合わせることに。

工藤玲音さんは、高校生で岩手日報随筆賞を最年少で受賞、トロフィーの船越保武作エリカ像、最後のひとつを獲得、その後、短歌と俳句の創作を続けている新鋭である。

一方、佐藤桃花さんは今春、岩手放送に入社、報道部で熊出没の中継などで活躍中(?)。


玲音さんのリクエストがお寿司だったので、お店は、大通りのすし処かね田にした。

盛岡で寿司というと、真っ先に名前があがる店だけに、前から気になっていた寿司屋である。


突き出しは、なんと殻ウニに白魚の玉子とじ。

玲音嬢とビールで乾杯し、桃花嬢の到着を待つ間、ほやと焼き物、茄子の煮浸しなどを頼む。

ほやは初めてとのことだったが、新鮮なほやは、まるでフルーツのようでわずかに舌に残る苦みも酒を呼ぶ。

桃花嬢も到着し、改めて乾杯して、握りを。

この日はカウンターが満席で小上がりになってしまったのが残念だが、握りも、昆布で軽く締めたり、立て塩をしたりと丁寧な江戸前の仕事ぶり。

決して崩れないのに、口のなかでほどける酢飯の加減も見事だった。


若いふたりは意気投合、さっそくLINEのIDを交換していた。
posted by 城戸朱理 at 11:50| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月18日

夏の茄子かやき

IMG_6946.jpg



茄子かやきは、秋田の郷土料理で、「かやき」は「貝焼き」と書く。

本来は、帆立の貝殻を鍋がわりに使った名残りなのだとか。


鍋料理だけに、調理はごく簡単で、小鍋に鮭缶を開け、昆布出汁を適量加えて、酒・醤油で調味し、皮を剥いた茄子を煮るだけ。


この料理を私が初めて知ったのは、20年ほど前で、新聞か何かの投書だった。

そのときは、秋田にそんな郷土料理があるのかと思っただけだったが、『池波正太郎 梅安料理ごのみ』でも紹介されていたので、試してみることに。

なにせ、池波正太郎がらみの料理となると、酒に合うものばかり、やってみない手はない。

私としては、シンプルな焼き茄子のほうが好みだが、ときには小鍋立ての茄子かやきも気分が変わって悪くない。

とりわけ、夏に熱々の鍋で晩酌するのが気に入った。


もともとは鮭缶ではなく、塩鮭を使う料理だったそうだが、普通に流通している鮭缶は、鮭缶と言っても中身は樺太鱒だから、やや高価だが、紅鮭の缶詰めを使ったほうがいい。

コストコだと、カナダ産の天然紅鮭の缶詰めが安いので、わが家ではまとめ買いするようにしている。
posted by 城戸朱理 at 18:51| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月15日

京都風の玉子サンドを作ってみたら

IMG_69410001.jpg



京都は、朝食はパンという人が90%を超えるほどパン好きで洋食好き。

その京都ならではのサンドイッチが、分厚いオムレツをはさんだ玉子サンドだ。


もともとは惜しまれつつ閉店した洋食屋コロナの人気メニューだったが、コロナのレシピを受け継いだ喫茶マドラグ、姉妹店の喫茶ガボールでも、さらには祇園の切通し進々堂でも人気メニューになっているし、創業70年のパン屋、志津屋の「ふんわりオムレツサンド」のように、パン屋にもある。


日曜日のこと、ふと思い立って、京都風の玉子サンドを作ってみることにした。

まずは、玉子4個でオムレツを作る。

ふんわりと仕上げるためにマヨネーズを加え、京都風だから牛乳ではなく出汁で伸ばしてみた。


パンにバターとマヨネーズ、さらにマスタードを塗っていたら、バンビことパンクな彼女が、キッチンにやってきた。


「それは何かな!?」

オムレツだよ。

「どうやったら、そんなに分厚くて、ふわふわのオムレツが出来るのかな!?」

バンビは、それが京都風玉子サンドになると知って、目を丸くしている。


玉子サンドが出来たので、フルーツにアルファルファのサラダ、そしてフライドチキンを並べて、昼食。


「んふ!
とっても美味しいね!
お弁当に持っていくから作ってあげて!」

今回は、初めてだったから、やや焼きすぎたが、次はもっと上手に作れるだろう。

玉子サンドだけだとさびしいから、ハンバーグサンドにサラダも付けようかと考えていたら――

「今日の夜は、どんな美味しいものを作ってもらえるのかな?」
・・・・・・


なんと、バンビは夕飯まで、私に作ってもらおうとしているではないか!

パンクなだけに油断大敵、さらなる注意が必要である。
posted by 城戸朱理 at 08:09| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

手巻き寿司の翌日は

IMG_6884.jpgIMG_6887.jpg



手巻き寿司のために刺身をサクで買うと、どうしても余ってしまうので、バンビことパンクな彼女が残った尾長鯛を翌日のために、昆布締めにしてくれた。


そして、翌日。

私は一年中、豆腐ばかり食べているが、この時季は、トウモロコシか枝豆、それに水茄子があれば、何もいらない。

トウモロコシと水茄子で晩酌を始めたら、バンビがイクラとイチジクを出してくれた。

イチジクには蜂蜜を加えたマスカルポーネチーズが添えられていたが、これは白ワインと相性がよさそうだ。

そして、次にバンビが用意したのが、お造りである。


「初段宮ざわですよ〜」
!!!

京都の「ごだん宮ざわ」の真似をして、工夫してみたらしい。

ちなみに「ごだん宮ざわ」の「ごだん」は漢字で書くと「後段」で、茶事のあとの気楽な宴会の指すが、バンビは「後段」を武道の「五段」にかけて「初段」にしたわけである。


甘海老にはオレンジを添え、柳美里さんからもらった鉢植えの山椒の葉を散らし、尾長鯛の昆布締めで生ウニを巻いて、ネギが散らしてある。

それに根ワサビと、出汁で割った土佐醤油。

たしかに、「ごだん宮ざわ」風である。


「宮澤さんに比べたら、初段じゃなくて、八級くらいかな」とバンビ。


本職の料理と家庭料理を比較すべきではないが、冷酒が進むお造りだった。
posted by 城戸朱理 at 15:19| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月12日

週末は手巻き寿司を

IMG_687600020001.jpg



金曜日にフェリス女学院大学で講義を終えたあとは、藤沢の小田急デパ地下で食材を買い物してから帰宅するので、週末は、私が料理することが多い。

作るものを決めてから買い物するわけではないので、何があるかを見てから献立を考えるのだが、見事な鹿児島産の尾長鯛とインドまぐろがあったので、久しぶりに手巻き寿司をすることにした。


酢飯を作っていたら、バンビが帰ってきて、「やったね! 今日は手巻き寿司だよ!」と喜んでいる。


果物はイチゴとメロン。

インゲンのお浸しを添え、バンビが好きなスパークリングワインを開けて、手巻き寿司が始まった。


取り揃えたネタは尾長鯛にインドまぐろ、北海道産生ウニにイクラと甘海老、そしてタラコとキュウリで、バンビが根ワサビを鮫皮ですり下ろす。


タラコとキュウリを一緒に巻いたり、尾長鯛にウニを添えてみたり、手巻き寿司だと、アレンジを試せるのも楽しい。

おまけに、調理と言っても酢飯を作って、刺身を引くだけだから、手間がかからないのもいい。
posted by 城戸朱理 at 10:18| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月06日

鰻の串焼きで、その2

IMG_6822.jpgIMG_6818.jpgIMG_6823.jpg



短冊は、タレと塩で。
塩焼きにはワサビが添えられているが、鰻は塩焼きにすると、川魚の風味が強くなるのが面白い。

やはり、タレ焼きが考案されてから、鰻が独立した料理になったのが、よく分かる。


食事は鰻重をふたりで取り分ける。


バンビとほろ酔いで、部屋に帰ったのだが、鰻を肴に飲むと、飲みすぎないのがいい。
posted by 城戸朱理 at 14:14| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鰻の串焼きで、その1

IMG_6809.jpgIMG_6827.jpgIMG_6813.jpgIMG_6815.jpg



朝食は取らずに「まんぱく2017」に出かけたのだが、気づくと一万歩近く歩いていた。

フードフェスもディズニーランドのようなものかと思いながら、ホテルに戻って、小憩。


夜は、バンビことパンクな彼女と相談し、先日、設楽実氏に連れていってもらった鰻の串焼きの店「うなくし」に行くことにした。

鰻のさまざまな部位を串焼きで出してくれる店は、渋谷のうな鐵や荻窪の川勢など、都内に何軒かあるが、高柳克弘・神野紗希夫妻によると国立にもあるらしい。

たしか「うなちゃん」という店だったと思うが、開店と同時に常連で満席になってしまうため、なかなか暖簾を潜れないのだとか。

立川の「うなくし」は、テーブル席がメインなので、その点、気楽である。


ビールは、「赤星」ことサッポロのラガー。

突き出しは、バンビ好みのもずく酢。

まずは、トマトとつるむらさきのお浸し、冷やしトマト、奈良漬のマスカルポーネチーズ、肝わさびを頼み、乾杯する。

湯剥きしたトマトのお浸しは、出汁が染みて美味しい。

マスカルポーネと奈良漬の組み合わせも秀逸だった。

肝わさびは、茹でた肝を出汁に浸し、ワサビを添えたもので、肝刺のバリエーション。


串焼きは、ひと通りを頼んでみたら、まずは鰻の背のくりからと肝焼き、それにニラを巻いたヒレ焼きが出た。

鰻串となると、やはり日本酒を頼まないわけにはいかない。

ヒレ焼きは、鰻串の定番だが、ニラと鰻の風味が実によく合う。

川勢だと、蓮根の細切りをヒレで巻いたものもあったっけ。
posted by 城戸朱理 at 14:12| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

まんぱく2017@立川・昭和記念公園

IMG_6783.jpgIMG_6785.jpgIMG_6789.jpgIMG_6798.jpgIMG_6805.jpg



翌日の試写に備えて東京泊まりになったので、日中は、立川の昭和記念公園で開催されている「まんぱく2017」に行くことにした。

なぜか、ロッキングオン主催、日本最大級のフード・フェスティバルで、「まんぱく」とは「満腹博覧会」の略なのだとか。


これが凄かった。

ラーメン、餃子から、蟹や牡蠣などの海鮮、そして、名古屋コーチンの親子丼、牛舌、ステーキ、ビーフカツレツ、さらにはスイーツまで。

会場をひとまわり見て歩くだけでも小一時間はかかる。


バンビことパンクな彼女と相談し、まずは、「みやぎ石巻 かき小屋」の焼き牡蠣とチーズ焼き牡蠣、「大洗 カニ専門店かじま」の本ずわい蟹かにみそ甲羅めしを買って、秋田の地ビールを。

さらにA4・A5ランクの上州和牛を使った「上州和牛 とろける和牛のステーキ」で、角切りとロースのステーキセット、「十勝牛とろ丼」のハーフをもらって、厚木の地ビール飲みくらべセットを買う。


ほかにもアワビのステーキやオマール海老がまるごと一匹乗ったピザなど目移りするほどだったが、会場は若いカップルや家族連れで賑わっていた。


さらに仙台の牛舌の利久で、まんぱく限定の牛舌焼きを買ったのだが、これは、たこ焼きのタコのかわりに牛舌が入っている。


なぜ、ロッキングオンが主催なのかは分からないが、実に楽しいフードフェスだった。
posted by 城戸朱理 at 13:08| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月31日

蕎麦まで、たどり着けない蕎麦屋、その2

IMG_6673.jpgIMG_6677.jpgIMG_6675.jpg



さらに「馬刺しが名物らしいから」と睦郎さんが、馬刺しの赤身と大トロを注文。

これが関東では、めったにお目にかかれない生の、つまりは冷凍していない馬刺しだったから、ますます日本酒が進む。


さらに、山菜の天ぷら、侘助スタッフのリクエストで、鴨ハツの唐揚げを貰ったのだが、これが、また風味も食感も素晴らしかった。

どれもこれも、酒を呼ぶだけに、なかなか蕎麦にたどり着けない。

ようやく、蕎麦にたどり着いたときには(写真なし)、酩酊してしまったメンバーも。


厨房は、女性の料理人がひとりで切り盛りしているため、時間はかかるが、料理もよければ、酒もよい。


いい店が出来たものである。


睦郎さんに、すっかり御馳走になってしまったが、外に出ると5月の風が心地よかった。
posted by 城戸朱理 at 09:33| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

蕎麦まで、たどり着けない蕎麦屋、その1

IMG_6659.jpgIMG_6661.jpgIMG_6664.jpgIMG_6666.jpgIMG_6669.jpg



北鎌倉の侘助店主の菅村睦郎さんは、私にとって高校の先輩でもある。

もう30余年前、20代のなかばのころ、睦郎さんのお宅に泊めてもらっては、鎌倉のあちこちの店に連れていってもらったものだった。

私が鎌倉と縁が出来たのは睦郎さんのおかげであり、藤沢周氏が鎌倉に引越したのも、睦郎さんがきっかけを作ってくれたからである。


さて、その睦郎さんからお誘いがあった。

北鎌倉に面白い蕎麦屋が出来たので、私とバンビことパンクな彼女を招待してくれるというのだ。


なんでも、普通の民家を改装した店で、馬刺しや鯛茶漬けが名物なのだという。

蕎麦屋なのに、馬刺しと鯛茶漬けとは、これいかに???


イメージがわかないまま、侘助で睦郎さんと待ち合わせて、澄江庵へ。

まわりは住宅街で、たしかに、普通の民家である。

メニューは、たしかに蕎麦が中心なのだが、居酒屋的に多彩で、初めてだと目移りしてしまう。


感心しながら、まずはビールで乾杯。


出汁巻き玉子は、出汁がにじみ出るほどで、京都風。

さらに、うつぼの唐揚げ、まぐろのヌタ、穴子の白焼きを頼む。


うつぼは、その見た目のグロテスクさに反して、陶芸家の辻清明が「魚身と皮下のゼラチンが舌の上でとろけ合い、香ばしい風味が口いっぱいに広がって美味」と書いていた通りで、たしかに美味しい。

強いて言えば、あんこうから癖を抜いて上品にした感じと言えばいいだろうか。

予想外の味わいで、バンビも驚いていた。

マグロはヌタにせず、お造りで出したほうがいいくらい上等だし、穴子の焼き加減も素晴らしい。

侘助のスタッフの女性も合流し、二合徳利でもらった日本酒を次々におかわりすることに。

結局、4人で3升ほどは飲んだだろうか――。
posted by 城戸朱理 at 09:31| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月27日

さつま揚げか、天ぷらか。それが問題だ。

IMG_6646.jpg



柳美里さんが、鹿児島から、さつま揚げを送ってくれた。

明太子入りなど、さまざまなバリエーションがあって、楽しい。

軽く焙り、しょうが醤油で、晩酌の肴にさせてもらった。


最近、柳さんはSNSから離れて、仕事に専念されているようだし、多忙をきわめるなかでの御配慮に感謝しつつ、いただくことに。


鹿児島といえば、さつま揚げとサツマイモ。

ところが、「薩摩」とわざわざ付けるのは、鹿児島以外の土地だけで、鹿児島では、さつま揚げは「天ぷら」、サツマイモは「唐芋(カライモ)」と呼ぶ。

なるほど、魚のすり身を油で揚げたものだから「天ぷら」と呼ぶのは分かるし、サツマイモは中南米が原産で、東南アジアから中国を経て日本に伝来したので、「唐芋」と呼ぶのも分かる。


一方、鹿児島以外の土地では、鹿児島から伝わったものだから、「さつま揚げ」「サツマイモ」と呼ぶようになったわけで、こうした呼び名の変化は、民俗学的な面白さがあると思う。


それはともかくとして、柳さん、ごちそうさまでした!
posted by 城戸朱理 at 11:14| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月25日

鎌倉で和食なら、空花〜その4

IMG_6740.jpgIMG_6742.jpgIMG_6745.jpg



すっかり、くつろいでいたら、照明が落ちたので何事かと思ったら、誕生日のサプライズでデザートが。


バンビは、さっそく撮影タイムである。


デザートは、酒粕のアイスクリームとアップルマンゴーとペリカンマンゴーのゼリー寄せで、隙がない。


こんなにいい店が、近所に出来たのは、嬉しいかぎり。


今度は、友人を誘って行ってみよう。
posted by 城戸朱理 at 10:10| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鎌倉で和食なら、空花〜その3

IMG_6726.jpgIMG_6728.jpgIMG_6732.jpgIMG_6734.jpgIMG_6738.jpg



焼き物は、さわらの味噌幽庵焼きで、たっぷりと盛られた菜の花のフリットの食感も楽しい。


さらに、お椀が出たので何かと思ったら、これが牛ほほ肉の赤ワイン煮で、こちらはフレンチの手法である。

そういえば、先付けのアスパラガスも、硬めのフレンチ風の加熱だった。

牛は宮沢牛で、とろけるように柔らかく、バンビが歓声を挙げていた。


食事は、土鍋で炊き上げたイクラ飯。

大粒の宝石のような白鮭のイクラが美しい。

イクラ飯に赤出汁、漬物で、贅沢な気分になり、なんと、ここでバンビがシャンパンのハーフボトルをオーダーした。
posted by 城戸朱理 at 09:15| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鎌倉で和食なら、空花〜その2

IMG_6714.jpgIMG_6715.jpgIMG_6718.jpgIMG_6720.jpgIMG_6723.jpg



和食の花のお椀は、とうもろこしのしんじょにうるいで、柚子の花が浮かべてある。

華やか蒔絵をお椀の蓋を取ると、うるいの緑が目に鮮やかだ。

柚子の花は、柚子の実よりも香り高いほどで、口のなかで香気がはじける。

ほどよく潰したとうもろこしの甘みも見事で、出汁も素晴らしい。


空花の料理長は女性で、ミシュラン3つ星の名店「元麻布かんだ」で修行し、「アコメヤ厨房」の料理長を経て、独立した方なのだとか。

鎌倉で和食といえば、鎌倉文士ゆかりの「天ぷら ひろみ」、鰻の「つるや」「茅木屋」から「寿司處もり山」を始めとする寿司屋、精進料理の「鉢の木」など、いい店はあるのだが、懐石ならば「空花」ということになりそうだ。

新たな鎌倉の名店である。


料理長が10年にわたって集めたという古器のあしらいも嬉しい。


続いて北寄貝の貝殻を器に、北寄貝とタコとワカメ。

揚げ物は、嬉しいことに稚鮎の天ぷらで、素揚げした蓼の葉が添えられている。

香魚ならではの苦みは、酒にこよなく合う。

染付の器は、古伊万里ではなく、京焼き。

千家十職の永楽善五郎の作だったが、明治時代の三代得全のものだろうか。

得全没後は、未亡人の悠が、四代妙全を継いだが、箱書きに悠の朱印があるものは、茶家に喜ばれる。
posted by 城戸朱理 at 00:26| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鎌倉で和食なら、空花〜その1

IMG_6701.jpgIMG_6703.jpgIMG_6706.jpgIMG_6709.jpgIMG_6711.jpg



5月23日は、私の誕生日だったので、バンビことパンクな彼女がお店を予約してくれた。

長谷の空花(そらはな)という店で、昨年の9月に開店したらしい。

築90年の民家を改装したというお店は、モダンなたたずまい。

料理も、本当に素晴らしかった。


まずは、プレミアムモルツで乾杯。

先付けは、焼き茄子とフルーツトマト、アスパラガスの白和えで、繊細なガラス器は、1940年代のアメリカのものだという。


お造りは、鰹とタコ、さわらにウニと芽ネギを真子がれいで巻いたもので、たまり醤油と生醤油が添えられている。

さわらは、皮目に包丁を入れ、軽く焙った丁寧な仕事ぶり。

これだけのお造りを出されたら、日本酒を頼まないわけにはいかない。

バンビは「鰹の隣の子も美味しいよ!」と喜んでいたが、タコと知って驚いていた。

タコのあの独特な風味は皮にあるので、皮を剥いたタコは、このうえなく上品な味になる。
posted by 城戸朱理 at 00:24| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月24日

クルベル・キャンで小憩

IMG_6605.jpgIMG_6599.jpgIMG_6600.jpgIMG_6604.jpg



この5年ほど、年間のホテル泊まりが80〜100泊に達するほど、出張や執筆のための缶詰めが多かったので、鎌倉にいるときは、外食することが、ほとんどなくなった。

以前なら、原稿を書き終えてから、週に4、5日は飲みに行っていたのだから、私にとっては、目覚ましい変化である。


家で晩酌するときは、もっぱら豆腐ばかり。

バンビことパンクな彼女に言わせると「城戸さんは、豆腐と野菜しか食べていない」ということになるが、連休明けの5月9日(火)は、代理人をお願いしている弁護士の二見宏史先生と打ち合わせのあと、久しぶりにバンビとクルベル・キャンに寄ることにした。


ビールで乾杯し、ジントニックのあとはシングルモルト。

軽く食事しようということになり、頼んだのが、真鯛のカルパッチョにミラノ風カツレツ、そしてトリュフ風味のスパゲッティ・カルボナーラである。


自宅以外だと、私は、クルベル・キャンがいちばん落ち着くようだ。
posted by 城戸朱理 at 18:24| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年05月03日

鎌倉で筍掘り

IMG_6521.jpgIMG_6523.jpg



今年は、例年より桜の開花が一週間ほど遅れたが、筍も5月の連休前まで掘ることができた。

ちゅうど頭を出したくらいの筍のまわりを掘っていくと、若茸が姿を現す。


掘った筍は、すぐに糠と鷹の爪を入れて茹で、火が通ったら、糠臭さを抜くために、水から煮る。


わが家の筍御飯は、出汁・酒・醤油で炊き上げるが、筍御飯じたいは薄味なので、油揚げを加えたり、鳥そぼろを添えることも。

今年は、2本掘ったが、筍掘りをする余裕は、この何年もなかったような気がする。
posted by 城戸朱理 at 14:54| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月26日

鎌倉の筍

IMG_6506.jpgIMG_6519.jpg



今は亡き日本画家・瓜南直子さんは、初夏になると鎌倉に自生している野草を摘んで、お浸しや天ぷらなどの摘み草料理を作ってくれたものだった。


太平洋戦争で視力を失い、生涯、定職に就かず短歌を詠み続けた放浪の歌人・山崎方代の随筆集『青じその花』を読むと、
方代さん、春には鎌倉の野山で山菜を摘み、秋には茸を集め、海岸を歩いては、ウニに舌鼓を打ち、海藻を拾うといった調子で、まるで縄文人のような狩猟と採集の日々を送っていたことが分かる。

方代さんは、春の山菜摘みのとき、倒木に接骨木(にわとこ)の枝をぎしぎしとなすりつけておくと、秋にキクラゲが採れると書いていたが、本当だろうか?


バンビことパンクな彼女のお父さんは、若いころ、鉄砲の免許を取り、北鎌倉の台峯で野鳥を撃っていただけあって、自然薯掘りの名人だったが、鎌倉で暮らしていると、海と山の恵みが、身近にあるのを感じる。


そろそろ、筍を掘りに行こうと思っていたら、朝掘りの筍をいただいた。

鎌倉では、筍は買うものではなく、掘りに行くか、掘りたてをもらうものだったりする。

皮を剥いて、糠ひとつかみと鷹の爪を入れて、すぐに茹でる。

筍は、掘ってから時間がたつほどエグみが増してくるので、掘ったら、すぐ茹でたほうが美味しい。


かくして、その夜は、穂先を刺身に、なかほどを若筍煮に、根元を刻んで、出汁・酒・醤油で筍御飯を炊き、筍尽くしの夕食に。

筍の刺身と湯豆腐、鮭の粕漬けで晩酌を始めたのだが、バンビも筍の刺身や筍御飯が美味しいので、びっくりしていた。


後日、私も筍掘りに出かけたのだが(出かけるといっても、自宅から徒歩数分である)、もう大きくなりすぎて、次に出てくるのを待つしかない状態だった。
posted by 城戸朱理 at 08:24| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月23日

美しすぎる和菓子

IMG_6493.jpgIMG_6495.jpgIMG_6503.jpg



フェリス女学院大学での講義を終えた翌日、4月22日(土)。

バンビことパンクな彼女は、校正の仕事に専念し、私はセーターを収納するなど、衣替えを進めていたところに宅急便が届いた。

3月25日に鎌倉は大町の八雲神社で結婚式を挙げた久保田潤さん、理央ちゃんからである。


開けてみたら、黒猫の愛らしいカードが。

結婚式のお礼が書かれていたが、バンビが記念撮影をしたくらいで、私たちが何かしたわけではない。

気を使わなくてもいいのにと思いながら、蓋を開けたら、紙箱のなかから、なんとも豪奢な缶が出てきた。


「箱のなかに缶が入ってるよ!」と驚くバンビ。


缶を開けたところで、再び、バンビから歓声が揚がった。


「凄い! 綺麗だね!」


創業明治23年、銀座 ・菊廼舎(きくのや)の「冨喜寄(ふきよせ)」という和菓子だった。

茶事に欠かせない和菓子とのことだが、実に美しい。

まずは、目で楽しむというのは日本の食文化の特徴だろうが、銀座に、こんな和菓子があるのは知らなかった。


そういえば、久保田さんと理央ちゃんに京都土産を渡しに行かなくては。
posted by 城戸朱理 at 11:04| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月20日

紫野 和久傳のお弁当

IMG_6465.jpgIMG_6472.jpgIMG_6474.jpg



今回の京都行きで、初めて青空を見たのは、鎌倉に戻る日だった。

新幹線から見える富士山が、美しかった。


車中では、仕事のメールに忙殺され、休むことも、お弁当を食べることもできなかったので、帰宅してから、バンビことパンクな彼女と、ようやく夕食。

お弁当は、紫野・和久傳の「鯛ちらし」と「炙り金目鯛ちらしと笹巻き鯛赤飯」である。

「鯛ちらし」は、昆布としょうが、木の芽がアクセントになる鯛の黒寿司で、取肴も多彩、「金目鯛ちらし」の軽く炙った金目鯛も、酒によく合う。


本当ならば、桜の下に持ち込んで、花見弁当にしたいところだった。
posted by 城戸朱理 at 10:33| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする