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城戸朱理のブログ: 美味しい話

2016年12月04日

冬のごだん宮ざわで、その1

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糸屋ホテルにチェックインして、宅急便で送り出したトランクの荷物を解き、入浴してから、夕方まで原稿執筆。


それから、今回の撮影でお世話になる「ごだん宮ざわ」に手土産を持っていった。

手土産に選んだのは、鎌倉、こ寿々(こすず)のわらび餅である。


さて、ごだん宮ざわ。

お軸は、季節にふさわしく本阿弥光悦の消息で、口切りの茶事への礼状だった。


店主の宮澤政人さんからの一献は、宮城の献。

料理は、加藤清允の白磁皿に盛られた北寄貝と茄子の先付けから始まる。

続いて、初見の根来椀が。

江戸時代のものだろうが、小振りでフォルムが美しい。

聞けば、北大路魯山人の星岡茶寮で支配人をつとめ、井伏鱒二の『珍品堂主人』のモデルにもなった秦秀雄旧蔵の品だという。

そして、肝心の料理は、揚げた生麩とすっぽんである。

こっくりと濃厚で、そのくせ柔らかく、すっぽんは、やはりこのうえなく美味しい。


お造りは、安乗ふぐ(志摩の天然とらふぐ)で、細かく刻んだ白菜の芯と和えられており、食感が楽しかった。

紅葉皿は魯山人作と思ったら、口縁に虫食いがある。

「魯山人が写しを作ってますよね」と宮澤さん。

魯山人が写した明末清初の古染付の本歌だった。
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冬のごだん宮ざわで、その2

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焼物は、ごだん宮ざわでは珍しい牛肉が出た。

いちぼの山椒醤油で、ピューレした下仁田ネギがかけられている。

宮澤さんは、宮崎牛の処女牛が手に入ったときだけ、牛肉を献立に入れるのだとか。

火入れは、限りなくレアに近いミディアム・レア。

刺激的な山椒醤油と柔らかい香りの下仁田ネギが、牛肉の旨みをさらに引き立てる。

器は、尾形乾山の松絵角皿だが、自分の器に牛肉が盛りつけられる日が来るとは乾山も想像したことがなかったに違いない。


次の焼物は、焼き銀杏胡麻豆腐。

器に土佐醤油を刷毛で塗ってから、銀杏を練り込んだ焼き胡麻豆腐を盛り、煮帆立があしらわれている。

さらに銀杏の餡も。

ほのかな苦みが、濃厚な胡麻豆腐によく合っていた。


北大路魯山人の備前割山椒で出されたのは、柿なますで、甘海老、岡ひじき、みかん、菊が入っている。

甘海老は柑橘類に合うし、岡ひじきの食感、菊の苦みと多彩な口福のひと品。


さらに魯山人の木の葉皿で、金目鯛と半生のこのこの天ぷらが。

金目鯛の美味しさは言うまでもないが、このこの天ぷらは、これだけで、いくらでも飲んでいられそうで、参った。
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2016年12月02日

新幹線の車中で

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11月28日は、京都に向かった。

今年、5回目の京都だが、ホテルは常宿の糸屋ホテル、行きつけの店もあるし、バンビことパンクな彼女に言わせると「旅にいくというよりは、京都に帰るという感じだね!」ということらしい。

たしかに、ここ数年、年間ひと月以上を京都で過ごしているが、私にとっては、やはり訪れるところであり、特別な街である。


今回は、品川から東海道新幹線に乗ったのだが、駅構内に小さな三省堂書店のブースがあるので、車中の読書のために新刊3冊を購入。

そのうちの一冊が、伊集院静選・日本ペンクラブ編『うなぎと日本人』(角川文庫)だったせいもあって、車中の昼食に小田原は東華軒の「うな重」を買ってしまった。


本当は、吉増剛造さんが、お気に入りの「深川飯」を買うつもりだったのだが。

ちなみに、吉増さんは東京駅なら、アサリの炊き込み御飯に煮穴子が乗った「深川飯」、横浜駅なら崎陽軒の「焼売弁当」が定番なのだとか。


鰻は、焼き上がりをいただくのが一番だが、『うなぎと日本人』を読みながら食べる鰻重は、冷めていても趣きがあるものだった。
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2016年11月25日

川崎の四川料理・松の樹、その2

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春巻ももらったが、これも当たり前に美味しい。

「あれこれ食べてみたいから、つい追加で頼んでしまって、なかなか前菜と点心の先に行けないね」と久保田さん。

たしかに、前菜と点心だけで、紹興酒2本が空いてしまった。


スープのかわりには、五目おこげを。

さらに、油醤貴蟹(渡り蟹の中国味噌炒め)と黒酢の酢豚。


3本目の紹興酒も空いたので、締めは、土鍋焼き四川麻婆豆腐を。

柑橘系の香り高い四川省産山椒と唐辛子を使った麻婆豆腐は、とにかく辛いが、旨みがしっかりある。

ただし、御飯と一緒ではないと、食べられないほどの辛さだった。


仕事帰りのひとり客も次々と訪れては、担々麺などを頼んでいる。

それだけ地元に溶け込んでいるのだろう。


しかし、中華料理は、4人以上で行ったほうが、あれこれ試せるので楽しい。

さらに、久保田さんと理央ちゃんの婚姻届けの保証人を頼まれたので、忘れがたい夜になった。
posted by 城戸朱理 at 10:30| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

川崎の四川料理・松の樹、その1

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画家の久保田潤さんと山本餃子の山本理央ちゃんと、久しぶりに会食することになった。

バンビことパンクな彼女が理央ちゃんと連絡を取りあって日程調整をしたのだが、お二人からの提案は、なんと川崎の四川料理の店・松の樹。

鎌倉にもいくらでもお店はあるのに、わざわざ川崎の店を選ぶのだから、久保田さんも理央ちゃんも、よほど気に入っているのだろう。

こういうときは、友人の提案に従ったほうがいい。

というわけで、11月23日は、鎌倉駅のホームでバンビと待ち合わせて、川崎へ。

川崎で下車することは滅多にないので、活力ある街の様子に圧倒される。

やたらと目立つのは、中華料理屋に焼肉屋で、牛舌屋も多いらしい。

バンビは、こういう雰囲気が好きなので、「楽しそうな街だね!」と喜んでいる。


目指す松の樹は、川崎駅から5分ほど、繁華街を過ぎたあたりにあった。


久保田さん、理央ちゃんとビールで乾杯し、まずは近況報告。

お二人のお勧めを中心に、まずは前菜と点心を頼む。


最初は海老ニラ蒸し餃子。

次に雲白肉、これは蒸した豚肉を薄切りにして、薬味ソースをかけたものだが、花のような香りで、ピーラーで薄くそいだキュウリがよく合う。

焼売も、挽き肉ではなく、肉を叩いて餡を作っており、食感が格別だった。

黄ニラ炒めも、高い火力で一気に炒めたもので、理想的。


巷の中華料理は、化学調味料を大量に使う店が多いが、松の樹は、化学調味料は使わず、素材の味が聞こえる優しい味付けで、それなのに、四川料理だから、山椒や唐辛子が効いている。


久保田さんお勧めの樟茶鴨(四川式鴨の香り揚げ)は、脂の乗った鴨をスモークしたものだろうが、やはり見事だった。
posted by 城戸朱理 at 10:27| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月22日

焼肉ハウス・暖家

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初のソロ公演と誕生日をお祝いすべく、予約したのは立川の焼肉ハウス、暖家(だんけ)。

以前、鯨井謙太郎(正しくは良扁に邑)、定方まこと両氏と行ったことがあるのだが、肉質が良く、後々まで鯨井くんが「あの肉!」と記憶を反復していた店である。


笠井叡さんの天使館は国分寺にあるため、天使館のメンバーは、国分寺周辺に住んでいる人が多い。

鯨井くんとは、一昨年など、ほぼ月に一度のペースで飲んでいたが、鎌倉でなければ、国分寺か立川で会うことが多かった。


待ち合わせは、7時。

まず鯨井くんと野口泉さんが現れ、少し遅れて定方まことさんも合流した。

泉さんは、オイリュトミストらしく、シュタイナーを読んで、体調を整えるために、2か月、菜食にしていたので、肉を食べるのは久しぶりだという。



ナムルとキムチを頼み、まずはビールで乾杯。

暖家は、黒毛和牛の専門店だが、最初に和牛A5等級の6種盛り合わせを頼んだ。

これは特上のカルビやロース、ミスジにハラミやタンが盛り合わせになったもの。

さらに、モツ4種盛りをタレと塩でひと皿ずつ。


「灰のオホカミ」制作の裏話を聞きながら、バンビと私が焼き方を担当し、順番に焼いていく。


「謙太郎くんは、具体的な指示ではなく、夢みたいなことばかり言うんで困りました」と笑いながら、泉さん。

すると、定方さん、「それで、泉さんはスタッフみんなに、謙太郎くんの夢をかなえてやって下さいって、お願いしてたよね」。


夢を形にする、そんなふうにして、「灰のオホカミ」は立ち上がっていったらしい。


焼肉は、みるみるなくなっていく。

これだけサシが入った肉なのに、脂がもたれず、ふだんは焼肉を数切れしか食べない私でも、珍しく食が進んだ。


さらに、A4等級のカルビ、ヒレ、ミスジの盛り合わせ2皿を追加、目の前で次々と肉が消えていくのを見ているのは、痛快である。


最後はコムタンなど好みのスープと御飯をもらって締めたのだが、楽しい夜だった。
posted by 城戸朱理 at 09:21| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月21日

鏡花の極醤油ラーメン

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バンビことパンクな彼女は、鏡花のラーメンを食べたことがないので、お昼に連れていった。

ラーメン王、石神秀幸が「日本で五指に入るラーメン職人」と絶賛した有名店だが、バンビはまず、店内の様子に驚いている。

まるで、バーのように暗い店内は、夜の山家の雰囲気。

泉鏡花『高野聖』に魅せられた店主が、鏡花の小説世界を意識したのだという。

目指すは、幽玄。

こんなラーメン屋は、鏡花だけだろう。

客席ごとに小さなランプがあり、ラーメンを照らすようになっている。


頼んだのは、極醤油ラーメン。

一杯、1000円と、ラーメンにしては割高だが、5種類の醤油と味醂を合わせたタレと鶏を主体とした奥行きのある柔らかなスープ、
小麦の香りが口のなかに広がる国産小麦の平打ち麺に三元豚のチャーシュー、味付け玉子と、尋常ではない完成度。


麺をひと口食べたバンビが「美味しい!」と目を丸くしていた。
posted by 城戸朱理 at 07:58| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

富山の漁 紋屋、その1

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打ち合わせのための会食は、富山直送の魚介類が名物の紋屋で。

以前、二度ほど行ったことがあるが、和食・懐石の店で、構えも落ち着いている。


この日の先付けは、鮟鱇の友和えで、鮟鱇の胆と身を和えた、冬の一品。


お造りは、さすがに見事で、まぐろに、かわはぎ、武鯛、クエ、湯引きした真鯛、平政が盛り合わせになっており、包丁が冴える。

お造りだけで、飲んでいられるほどだった。

とりわけ、関東では、めったに出会えないクエが嬉しい。


お椀は、雲子(鱈の白子)の清汁。


焼物が、贅沢に、のどぐろの唐墨焼き。


冬の献立は、全体にこっくりとした味付けで、燗酒によく合う。
posted by 城戸朱理 at 07:57| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

富山の漁 紋屋、その2

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煮物は、海老芋と鴨の治部煮。

治部煮は、金沢の郷土料理で、そぎ切りした鴨に小麦粉や蕎麦粉をまぶし、甘辛い出汁で煮たものだが、火加減が絶妙なのか鴨は柔らかく、味わい深く、素晴らしかった。


揚げ物は、穴子の鳴門揚げで、酢の物は饅頭蟹(写真なし)。


土鍋で人数分を炊き揚げた鶏手羽御飯も好評で、バンビも気に入った様子だったが、もうお腹がいっぱいで食べられない。


菓子は、和風にアレンジされた酒粕のティラミス。


店を出ると、京都のお店のように、御主人と女将さんが、私たちの姿が見えなくなるまで、見送ってくれた。
posted by 城戸朱理 at 07:57| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月18日

いかれバンビの好物は???

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バンビことパンクな彼女は、食事のとき、最初にフルーツを食べるので、わが家では、いつも数種類のフルーツを買い置きしている。

今ならば、オレンジにグレープフルーツ、葡萄や柿など。


オレンジは、そのままだと食べにくいので、ある日、私が薄皮まで剥いて、タッパーに入れておいたら、それを見つけてバンビが喜んだ。


「食べやすいし、とってもいいね!」


「これから、毎日、剥いてもらえるのかな?」
!!!!!!


そして、翌朝。

コーヒーを淹れようと、キッチンに行ったら、まな板のうえに、いかにも「剥いてあげてね」というようにオレンジが2個、置かれているではないか!?

仕方がないので、また、オレンジを剥いたのだが、それ以来、バンビのために、毎日、オレンジ2個を剥くのが、私の日課になってしまった――

オレンジがグレープフルーツにかわる日もあるが、食卓には常時、2、3種類の果物が並ぶ。

巨峰のように大粒の葡萄は、ふたつに切って盛り付け、柿や梨は、ひと口サイズに切って出すのだが、果物は生ハムと合わせると、スパークリングワインや白ワインにも合う。


バンビは、スパークリングワインに冷凍したベリー類やマンゴーを入れることもあるが、これはヘルシンキで、ノンフィクション作家、ピルッコ・リンドベリさんの友人夫妻の自宅に招待されたときに、振る舞われて、気に入ったらしい。


そろそろ、梨と林檎の季節だなと思っていたら、福島の及川俊哉氏からバンビ宛てに見事な葡萄と洋梨が届いた。

葡萄は皮ごと食べられる絶品のシャイン・マスカット、洋梨は、見たこともないほど大きいラ・フランスである。

どうやら、及川俊哉氏と天使館の鯨井謙太郎(正しくは良扁に邑)が共演した福島でのイベント、「よみがえりの風」を、バンビが自費で撮影に行ったお礼らしい。

シャイン・マスカットも素晴らしかったが、通常の倍はあるラ・フランスは、今まで食べていたラ・フランスが何だったのかと思えるほど香り高く、甘く溶けるようで、生ハムとよく合う。

バンビは、白ワインと会わせて、興奮していた。


さらに山口眞理子さんが、瀬戸内海は大崎上島〈次郎さん農園〉のオーガニックみかんをひと箱も送ってくれた。

無農薬栽培で大きさもさまざまだが、昔ながらの味がするみかんである。


すると――

「お風呂に入ってね!
今日は蜜柑湯だよ!」

蜜柑湯?

「そ。
バンビくんがお風呂で食べた蜜柑の皮を浮かべておいたんだなあ!」
・・・・・・

たしかに、バスタブには蜜柑2個分の皮が、ぷかぷか浮いていた。

「蜜柑の箱に入っていた栞に、皮をお風呂に浮かべると、よく温まりますって書いてあったんだよ!」
・・・・・・


かくして、バンビは、お風呂に入るたびに、蜜柑2個を食べては、皮を浮かべるようになってしまったのだった。


パンクだから仕方がないが、いいのだろうか、これで?
posted by 城戸朱理 at 23:42| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月17日

神保町のランチョン・ビアホールで

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歴程祭の翌日、12日は、お茶の水インをチェックアウトしてから、神保町のランチョン・ビアホールで昼食を取ることにした。


ランチョンは、明治42年(1909)の創業。

当事は、洋食屋じたいが珍しかったため、「洋食屋」と呼ばれていたらしいが、名前がないのは不便だというので、東京音楽学校(現東京藝大)の学生が、「ランチョン」と名付けたという。


かつては、ランチョンのビールを愛した作家・評論家の吉田健一が、毎週、木曜日に担当編集者とともに過ごしたことで有名だが、
1990年代までは、入澤康夫、渋沢孝輔、飯島耕一ら、詩人やフランス文学者がよく集った店でもあった。

最近は、よく利用する文学者が、野村喜和夫さんだけになってしまったのが、少し淋しい。


ランチョンで、小宮山書店や田村書店を始めとする神田の古書店を見下ろしながら、ビールを飲みつつ、買ったばかりの古書を開くのは、私にとっても至福の時間である。


ランチョンの名物といえば、吉田健一のオーダーで生まれたビーフパイに、牛肉のカツレツやアイスバイン。


まずは、生ビールを頼み、アイスバインを。

バンビことパンクな彼女は、白ワイン。

食事は、バンビが牡蠣フライ、私がランチを頼んだのだが、この日のランチは、海老グラタンにハンバーグだった。

例によって、バンビとシェアしたのだが、大粒の牡蠣フライも、グラタンもハンバーグも、いかにも日本の洋食という味で、懐かしくも美味しい。


ランチョンの生ビールは、市販されていない業務用のアサヒのラガー。

四代目が注ぐビールは、こんもりと白い泡の帽子をかぶったようで、名人芸の域と言ってよい。


この日は、午後3時から、中野のテルプシコールで、鯨井謙太郎(正しくは良扁に邑)の初ソロ公演「灰のオホカミ」があったので、昼食のあとは、古本屋を何軒か覗いてから、中野に向かった。
posted by 城戸朱理 at 13:23| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月13日

香箱蟹が届いたので

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ズワイガニの雌は、いろいろな呼び方がある。

越前蟹の産地、福井県なら、せいこ蟹、京都府や兵庫県など松葉蟹の産地なら、せこ蟹。

石川県だと、香箱蟹と呼び、雄のズワイガニよりも安価で、味は濃厚。

未成熟の卵、内子を腹中に、腹の外に外子と言われる卵を抱えている。

漁期は冬で、解禁は11月6日。


去年、文芸評論家、新保祐司夫人の智子さんが、出張先の北陸から送って下さって、バンビことパンクな彼女が感激したものだから、いつの間にかバンビが注文していて、解禁の翌々日、8日に茹で立ての香箱蟹5杯が届いた。


ストーンクラブを食べるとき同じように、トーストとスパークリングワインを用意して、葡萄と柿にサラダを用意する。

解体して、食卓に並べたのは4杯。

蟹味噌が素晴らしいので、日本酒も合う。

つい、飲みすぎてしまった。
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2016年11月10日

藤沢で焼肉屋に

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「映画のあとは焼肉を食べさせてあげて!」
・・・・・・


バンビことパンクな彼女は、焼肉が好きである。

ただし、炉端焼きの店で魚介類を焼くのも好きなので、自分で何かを焼くのが好きなのかも知れない。


というわけで、映画のあとは、藤沢まで戻って、焼肉屋を探し、「ホルモン酒場まるぞう」という新しい店を見つけて入った。


牛肉は熟成が必要だが、ホルモンは鮮度が命。

その点、この店は、厚木食肉センターから直接、仕入れしているとあって、鮮度がいい。

ポテトサラダにキムチ、ガツぽん酢などで乾杯し、お勧めのホルモン9種盛りとカルビを頼む。

国産牛肉のカルビも肉質が良かったので追加し、鶏肉も頼む。


ゆっくり、一枚ずつ焼くのがバンビ流。

私は一日中歩き回ったり、泳いだあとでないと、肉はほとんど食べないが、バンビが楽しげに焼いていたから、よしとしよう。
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2016年11月06日

夏の京都、ごだん宮ざわの昼食、その3

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最後の料理は、剣先イカと新蓮根の甘酢がけで、涼感のあるひと品。


土鍋で炊いた御飯と赤だしを、白味噌炊いたじゃこと漬物でいただき、スイカと寒天のみつ豆と最中のあとに、お抹茶が出る。


茶碗は伝世で味のいい粉引の小服。

茶籠に仕込むのに適寸だが、小服で喫するお薄は、旅の気分がしていいものだった。
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夏の京都、ごだん宮ざわの昼食、その2

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焼き物は、のどぐろの若狭焼き。

脂がのったのどぐろに、日本酒と醤油を合わせて、かけまわした若狭焼きは、よく似合う。

器は初見の尾形乾山作松絵角皿で、尋ねたら、嬉しそうに「昨日、買いました」と宮澤さん。

仁晴、乾山から魯山人、古唐津に古染付と、これだけの器を揃えたら、出費が大変だろうが、以前、宮澤さんは「本望です」と言っていたのが印象深い。


そして、とうもろこしの焼き胡麻豆腐、おしのぎに、自家製カラスミをすり下ろした手打ち蕎麦と宮澤さんの定番が続く。


揚げ物は、なんと鮎餅とイチジクの天ぷら。

骨抜きした鮎の塩焼きを餅でくるみ、イチジクと一緒に揚げた天ぷらは、胡麻の風味も加わって、五味が混じり合う、複雑微妙な味わいだった。
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夏の京都、ごだん宮ざわで昼食、その1

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京都での最後の食事は、ごだん宮ざわでゆっくり過ごすべく、予約をしておいた。

パッキングしたトランクを宅急便で送り出し、糸屋ホテルをチェックアウトして、お昼にごだん宮ざわへ。


冷たい煎米茶のあとは、ビール。

ごだん宮ざわの生ビールは、ハートランドでバカラのグラスで供される。


先付けは、枝豆のすり流しと毛蟹があしらわれた冷たい茶碗蒸し。

のど越しがなめらかで、香りも素晴らしい。

お椀は、鱧の落としと白瓜で、これも夏ならでは。


古染付で出されたお造りは、皮目を軽く焙った金目鯛とウニで、吉野葛でとろみをつけた土佐醤油がかけられている。

いわゆるお造りとは一線を画する、宮澤政人さんならではひと皿で、懐石をいただくときは、お造りが出たときにビールから燗酒にかえることが多い。


宮澤さんとは、鮎茶屋・平野屋の話で盛り上がった。

「お粥、美味しかったでしょう」と宮澤さん。

ご家族と平野屋を訪れた宮澤さんは、老舗の料理に感銘を受け、弟子を引き連れて再訪したのだとか。

宮澤さんが行ったときは、鮎の田楽や鮎飯は出なかったそうだが、女将さんが、鮎飯は鮎に脂がのる夏場だけと言っていたっけ。
posted by 城戸朱理 at 08:16| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月05日

鮎茶屋、平野屋で、その3

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さらに、鮎の田楽、鮎と野菜の天ぷらが出たのだが、こんなに鮎を食べたのは、生まれて初めてである。


土鍋で炊いた鮎飯は、女将さんが、鮎の身をほぐしてくれたのだが、鮎の清烈さが御飯に絡み、絶品だった。

とはいえ、バンビも私もお腹がいっぱいで、軽く一膳しか食べられない。

残った鮎飯は折り詰めにしてくれた。


今の女将さんは十四代、十五代となる若女将とともに平野屋を切り盛りしているが、老舗だけに、お話が実に面白かった。

帰りには、屋号が入った提灯をもらって、キャンドル好きのバンビが喜ぶ。

なんでも、街灯がなかった時代は、お客さんに提灯を渡し、短い蝋燭2本が燃え尽きるころ、最寄り駅に着いたのだそうだ。

粋なはからいではないか。


ホテルに戻って、お土産を開けると、鮎飯だけではなく、屋号入りの手ぬぐいと志んこ餅も入っていた。

バンビはさっそく提灯に火を灯し、得意気だったが、パンクだから仕方がないのである。
posted by 城戸朱理 at 14:35| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鮎茶屋、平野屋で、その2

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そして、いよいよ鮎の塩焼きが登場。

保津川水系の鮎は、まさに香魚の名にふさわしい。

鮎の塩焼きは、ビールにも日本酒にも合う。


汲み上げ湯葉は、口のなかで、ふうわり甘く溶けていく。

八寸には、鮎寿司、鮎の佃煮、鮎の白子などが。


そして、鮎がひと切れ入ったお粥が、おしのぎで出た。

口にするなり、「美味しい!」とバンビが驚きの声を。

やや強めに塩を効かせたお粥は絶品で、鮎は信じられないほどの甘みがある。

鮎入りとはいえ、たんなるお粥に、こんなに驚く日が来るとは思わなかった。
posted by 城戸朱理 at 14:34| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

鮎茶屋・平野屋で、その1

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ヒュー・ジャックマンは、日本びいきで知られるが、来日して、銀座の「すきやばし次郎」で寿司を食べたり、息子と富士山登山をした様子をSNSにアップして、話題を呼んだ。

今や、寿司は海外でも和食の代表格なので、寿司好きの欧米人は珍しくないが、私が驚いたのは、トミー・リー・ジョーンズである。

好きな和食を聞かれたときの彼の答えが――鮎の塩焼き。

渋い。

渋すぎる。

私も、いちばん好きな焼魚は、鮎である。


夏の京都では、かねてから一度は行ってみたいと思っていた鮎茶屋・平野屋に予約を入れた。


平野屋は創業四百年。

愛宕神社の一の鳥居のふもとにある。

白洲正子さんもひいきにした店だが、なんとも風情のあるたたずまいで、バンビことパンクな彼女は喜んで、写真を撮っていた。


このあたりだと、京都市内とは違って、冷房が必要ないほど涼しい。


まずは、名物志んこ団子とお茶が出た。

平野屋は鮎問屋を営むかたわらで、愛宕神社の参拝客や旅人に、志んこ団子を供してきたのだとか。

ニッキが効いた素朴なお団子である。


ビールで乾杯し、最初は山菜、そして、お造りが、鯉の洗いと鮎。

鯉の洗いは、鹿児島の唐船峡の鯉と並んで、川魚特有の臭みもなく、鮎は清々しく、夏の味覚だった。
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錦市場の立ち食い寿司

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8月18日は、新京極の映画館で、11時半から、庵野秀明総監督、話題の「シン・ゴジラ」を見た。

最終形態のゴジラが上陸するのは鎌倉。

御成通り商店街の上を、巨大なゴジラの尻尾が通り過ぎて行く。

「シン・ゴジラ」を見たおかげで、わが家はにわかにゴジラ・ブームが到来してしまったのだった。


映画のあとは、久しぶりに寺町を散策、遅い昼食を錦市場の立ち食い寿司「英」を取ることにした。

6時から鮎茶屋・平野屋に予約を入れていたので、軽めのお昼にはちょうどいい。


あおりイカや生の鳥貝、中トロなど、ネタはいいし、地酒も揃っている。

軽く寿司をつまむには、いい店だと思う。


昼食後は、歩いてホテルに戻り、夕食前にゆっくり、お風呂に入った。
posted by 城戸朱理 at 14:28| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする