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城戸朱理のブログ: 美味しい話

2017年07月20日

東京駅で買える鰻弁当

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東京駅には、全国の駅弁を扱う売り場があるので、旅の気分が高まるが、だからと言って東北に向かうのに、北陸や信州のお弁当を買うのは何か違う気がする。

結局、最近は、吉増剛造さんもお気に入りの「深川飯」か、東京駅限定「老舗の味 東京弁当」、そうでなければ、鰻弁当のどれかを選ぶようになった。


6月に盛岡に行くときは、「宮川本廛 うなぎ」弁当、今回は、小田原は東華軒の「うな重」にしたのだが、どちらも鰻一匹を使ったお弁当である。

もちろん、お店で焼きたてを食べるのに勝るものはないが、どちらも明治から続く老舗だけに、旅の伴にはうってつけ。

鰻弁当は、ビールや日本酒にも合うところがいい。


鰻は、世界中に棲息しているが、日本人になじみが深いニホンウナギは、いまだに生態がよく分かっていない。

5〜15年を河川で過ごしてから、海に下り、日本から2000km離れたマリワナ諸島近海で産卵するのが分かったのも、近年のこと。

鰻は、海で孵化し、川に登って淡水で過ごし、再び海に戻って産卵するわけだが、こんな謎めいた魚を当たり前に食べていることを考えると不思議な気分になる。


ちなみに『万葉集』の大伴家持の和歌にも、鰻は夏痩せに効果のある滋養食として登場するが、縄文時代の遺跡からも骨が出土しており、古くから食されていたことが分かっている。

ただし、鰻が高級料理となったのは、江戸時代後期に蒸してから焼き上げる調理法が考案されてからで、それまでは、屋台でぶつ切りにした鰻を串焼きにし、たまり醤油や味噌で食べていたというが、これは人足などの労働者しか口にしない下魚だったそうだ。

もっとも、今では高級魚のマグロも、江戸時代には庶民でさえ買ったことを隣近所に知られたくないほど安価きわまりない下魚で、塩マグロの塊を鉈でぶち切って売っていたというのだから、食材の価値というものも時代と調理法によって変化することになる。


私などの世代なら、鯨がその好例だろう。

昭和もなかばまでは、小学校の給食でも定番メニュー、定食屋でいちばん安いメニューといえば鯨カツで、貧しい学生の食欲を満たしたものだったそうだ。

全共闘世代の老人がたによると、若いとき、食べるのは鯨カツ、夢に見るのがトンカツだったそうだから、鯨が高級食材となった今では、考えられないことではある。

ちなみに、鯨でもっとも珍重されるのは尾の身で、獣肉としてはもっとも癖がなく、寿司ネタでも高級食材とされている。
posted by 城戸朱理 at 08:12| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月18日

東京駅構内で和んでみたら

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「桃」の公演が終わった翌日、10日(月)。

この日は鎌倉に帰るだけなので、神田古書店街に寄ろうかと思ったのだが、あまりに暑さに断念、昼食を取って、真っ直ぐ鎌倉に戻ることにした。

バンビことパンクな彼女が、「美味しいものをたくさん食べたから、お昼は駅ナカで済ますといいんじゃない」と言うので、東京駅構内で、食事をすることに。

と言っても選択肢が多すぎて、目移りするほど。

近年の日本の駅構内の飲食店の充実ぶりは、本当に凄いと思う。


結局、日本酒でくつろぐべく、「築地すし好―和(なごみ)―」へ。

バンビは、東京の地酒、澤乃井の利き酒セット、私は、生ビールと獺祭をもらう。

撮影中は黒子に徹するため、バンビはヴィヴィアン・ウエストウッドの黒のワンピースを着ていたが、撮影の仕事を終えたので、ヴィヴィアンのパグ柄ワンピースに着替え、表情も明るい。


「さあ、じんわりするぞう!」


私が10貫の握りと、ふたりでつまむ鉄火巻きを頼んだら、なんとバンビは、私より4貫多い握りの「おまかせ」を注文。

日本酒を飲みつつ、楽しげにお寿司をつまんでいる。

マグロは天然の本マグロで、日本酒の品揃えも悪くない。

ニューヨーク在住の友人が、日本の駅ナカは神と言っていたが、海外と比較したら、そう言いたくなるのも分かる。

結局、ランチタイムを過ぎて、お客さんがいなくなってからも飲み続け、2時間以上、のんびりしていた。あとは帰るだけとなると、気分も楽である。
posted by 城戸朱理 at 06:30| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月13日

再び、たつみやへ

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9日は、セッションハウスに入る前に昼食を取ることにしたのだが、「また、たつみやに行くのはどうかな?」とバンビことパンクな彼女が言い出した。

2日続けて、同じ店に行こうというのだから、よほど気に入ったのだろう。

私も異存はない。


開店10分前に到着し、暖簾が出るのを待った。


「また来ました」と挨拶し、まずは、ビールと骨せんべい。

メニューにはないが、昨夜、隣のテーブルのお客さんが肝焼きを頼んでいたので、聞いてみたら、「出来ます」とのこと。

出てきた肝焼きを見て、バンビは「もっちりしてるね!」と驚いていたが、この肝焼き、肝ばかりではなく、肝とエリを交互に刺し、ヒレを巻いたもので、鰻の旨みが凝縮しているものだから、こよなく酒に合う。

こんな肝焼きは初めてだが、おそらく、捌いた鰻の数しか肝がないので、メニューにはないのだろう。


バンビが楽しみにしていたのは、絶品の白焼き。


「やっぱり美味しいね!
アイスクリームに乗せたいくらいだよ!」
???


どう考えても鰻の白焼きが、アイスクリームに合うはずはないが、これはどうやら「とろけるようだ」のバンビ流表現らしい。


「剛造先生をお連れしたら、きっと気に入られるよ!」

たしかに。

吉増さんは、鰻がお好きなので、次回の打ち合わせはここにするといいかも知れない。


食事はいちばん軽い鰻丼にしたが、たつみやは御飯の盛りが多めなので、次回からは御飯を少なめで頼むことにしようと話し合った。

要するに、ふたりとも、機会があり次第、また来る気なのである(笑)。
posted by 城戸朱理 at 11:26| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月12日

神楽坂のたつみや

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7月8日と9日は、神楽坂のセッションハウスで、鯨井謙太郎(正しくは良扁に邑)氏の新作コレオグラフ「桃」の公演があったので、
全3公演を撮影するバンビことパンクな彼女が、半蔵門もダイアモンドホテルを予約した。

私も全公演を観るべく、神楽坂へ。


そして、公演前に「Edge」「H(アッシュ)」を始めとするCS放送のプロデューサー、平島進史氏、担当の松浦梓氏と、緊急の課題について、打ち合わせをすることになった。


お店は、ひっそりとした佇まいの「たつみや」。

戦前から続く、鰻の老舗である。


ビールを頼むと、当ての骨せんべいが。


白焼きは、よく蒸されており、箸で持ち上げようとすると崩れるほど柔らかい。

口のなかで溶けるようで、みんな唸ったが、バンビは「今まで食べた白焼きでいちばん美味しいよ!」と感嘆していた。

鰻重は、醤油と味醂を合わせただけで、秘伝のタレといったものではないと言いながら、辛めで、柔らかい鰻とよく合う。

肝吸いの出汁が、また見事だった。


開店してすぐに、満席になってしまったが、近所にあったら、私も通いつめることだろう。


「たつみや」は、井伏鱒二、岡本太郎らに愛された店だが、荒木径惟さんも常連らしい。

また、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが来店したこともあるそうな。


こういう店は、変わらず、ずっと続いて欲しいものだ。
posted by 城戸朱理 at 11:43| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月11日

洋食の一日

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吉増剛造さんとの打ち合わせの場所だった東銀座のカフェ・セレは、資生堂パーラーのプロデュースだから洋食がいいだろうと、私が頼んだのは、食前酒がキールロワイアルで、食事はオムライスを。

洋食は、洋食と言いながら、今や日本の料理ジャンルだけに、懐かしさが隠し味になるような気がする。


その後、銀座松屋などを覗いて歩いたのだが、あまりの暑さに疲れはて、バンビことパンクな彼女と相談して、暑気払いをすることにした。


向かったのは、銀座七丁目のライオン・ビアホールである。

昭和9年、創建のライオン本店は、戦前の雰囲気を今日に伝える老舗だが、なんとも雰囲気がある。


1000リッターのタンクから注がれる生ビールで喉を潤し、ようやく、ひと息ついた。

ちょうど、シェフのスペシャリテのローストビーフが焼き上がる時間だったので、ローストビーフをグレービーソースでもらったのだが、
このローストビーフ、焼き上がると、10分もしないうちに売り切れてしまうので、すぐに頼まないとありつけない。

ほかには塩えんどう、王子サーモンのスモーク、フィッシュ&チップスを頼む。


生ビールをおかわりし、軽く食事をしたのだが、やはり老舗のビアホールで飲むビールは、ひときわ美味い。
posted by 城戸朱理 at 14:39| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月09日

盛岡土産〜白龍のじゃじゃ麺

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今回は、盛岡で白龍のじゃじゃ麺も食道園の冷麺も食べなかったので、お土産にじゃじゃ麺を手配した。

知っている人は知っているが、知らない人はまったく知らない(?)盛岡三大麺のひとつ、
平打ちのうどんに肉味噌をかけ、おろしショウガ、おろしニンニク、酢、ラー油を好みで加えて、よくかき混ぜて食する。


これが、バンビことパンクな彼女の好物なのだ。


ネギとキュウリを刻み、肉味噌に添えるのだが、普通盛りでも多いので、店で食べるときは小盛りを、自宅で調理するときは、一人前をふたりで分けるくらいが、ちょうどいい。
posted by 城戸朱理 at 09:28| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月07日

蔵前で昼食難民に

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空蓮房の場所を確認してから、昼食を取るべく、西脇順三郎が愛した駒形どぜうに行ってみたのだが、長蛇の列。

どじょう鍋でビールと思っていたのだが、待ち時間の見当がつかない。

そういえば、蔵前には町中華の名店として名高い幸楽があったのを思い出し、小一時間も歩き回って、ようやくたどり着いてみたら、臨時休業だった。


完全に昼食難民と化したとき、目についたのが天ぷら「いせや」。

飛び込んで、とにかくビールで喉を潤し、頼んだのは魚天丼である。

これは、穴子、きす、めごちに野菜の天丼で、胡麻油で揚げた江戸前の天ぷら。

衣は茶色で、タレは甘め、歩き回ったあとだけに旨かった。


次々と来店するのは、家族連ればかりだから、地元で愛されている店なのだろう。
posted by 城戸朱理 at 07:37| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月05日

盛岡土産〜三陸まるごとあわびカレー

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盛岡駅に隣接するフェザンの改装が終わったので、土産物のコーナーを眺めながら歩いてみたのだが、さまざまな新商品が目につくのは、驚くばかり。


なかには、三陸産の蝦夷アワビをまるごと一個使ったレトルト・カレーまであるではないか。

アワビは、バンビことパンクな彼女の大好物。

お土産に買って帰ろうかと思ったが、アワビ一個を使っているだけに、普通のレトルトカレー20食分ほどの値段。


しかも、海宝漬・中村屋のアワビステーキとアワビステーキ・グラタンはすでに手配してあったので、今回はいいかと思ったときに、目に飛び込んできたのが、パッケージの「Kojika」の文字である。

「コジカ」ということは小鹿、すなわちバンビか???


なんでも、このレトルトカレーは、三陸・大船渡で三代続く老舗カレー屋「Kojika」のオリジナルで、蝦夷アワビをまるごと使うだけではなく、アワビの「としる(肝)」を濾したものを加えた濃厚なカレーソースが特徴なのだとか。


なんとなく、バンビのアワビカレーと主張されているような気分になって、伊勢志摩観光ホテルの名物、伊勢海老一尾を使った伊勢海老カレーが1万円だから、それに比べたら高くはないかと奇妙な納得をして、結局、購入した。


喜んだのは、バンビである。


「んふ!
とっても贅沢なレトルトカレーだね!」


そして、なぜか、自分のデスクに飾ってあるではないか。

カレーはアワビが入っていようといまいと、飾るものではない。


パンクだから仕方がないが、いいのだろうか、これで?
posted by 城戸朱理 at 11:13| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月04日

盛岡土産の食卓

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バンビことパンクな彼女が、いちばん喜ぶ盛岡土産は、海宝漬・中村屋のパルクアベニュー・カワトク限定、三陸産蝦夷アワビをまるごと一個使ったアワビステーキとアワビステーキ・グラタン。


中村屋では、「あわび肝バターガーリックライス」「かにグラタン」「いくら醤油ワイン味」と新商品が次々に発売されているので、こちらもまとめて宅急便で手配した。

だが、アワビの殻に詰めた焼きウニが見当たらない。

尋ねたら、「今、ウニを採っているところです」という答えが。

そうか、今、漁師さんがウニを採っているのか――


だが、盛岡駅に隣接したフェザン地下の魚屋で、瓶詰めの塩水ウニと焼きウニを発見。

保冷パックに入れてもらって帰途に着いた。


バンビは、スパークリングワインを冷やし、夕食を準備。


「今日は海産物祭だよ!」


パンクだから、何でもお祭にしてしまうのだが、この日はアワビステーキに、塩水ウニ、イクラの醤油ワイン味、あわび肝バターガーリックライス、かにグラタンが食卓に並んだ。

電子レンジで加熱するだけだから、手間いらずで、しかも、なかなか贅沢である。

とは言っても、外食で同じメニューを頼むのを考えたら、実は経済的。


アワビのステーキとステーキグラタンは2個ずつ買ったので、バンビは、しばらくアワビを楽しめるものだから、「ハァハァしちゃうなあ!」と興奮していた。
posted by 城戸朱理 at 08:38| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月02日

機屋のオールドコーヒー

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パルクアベニュー・カワトクに隣接する県産品売り場CUBEに入っている機屋のコーヒーは、バンビことパンクな彼女もお気に入り。

今回は「コーヒー豆を買ってきてあげて!」と言われていたので、オールドコーヒー・ブレンドの豆を購入した。


店内で頼んだのは、オールドコーヒーのボリビア・サンタクルース1995年。

20余年を寝かせたコーヒーは、苦みも酸味も甘みも渾然一体となって、チョコレートのような風味を持つ。


盛岡の機屋のコーヒーと鹿児島のマリアッチのコーヒーは、本当に素晴らしい。
posted by 城戸朱理 at 13:33| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヌッフ・デュ・パプで、その2〜桃花&玲音

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桃花&玲音。

昨夜、初めて会ったばかりなのに、長年の友人同士のように見えるのは、なぜだ?

同い年だから、共有できること、共感できることが多いのだろうか。

何はともあれ、いい出会いになりますように。


デザートは、ヌッフ・デュ・パプ名物、チョモランマ。

フランベしたバナナにアイスクリームを積み上げ、クレープをかぶせて、生クリームをトッピングしたものだが、何人前でもオーダー可。

3人前を超えると、かなり圧倒される大きさになるのだが、3人前頼もうとしたら、スタッフに大きすぎると止められ、不満気だった桃花さんが面白かった。


ヌッフ・デュ・パプのあとは、近くのバー、アルセーヌ・ルパンへ。

全国大会で優勝したことがあるバーテンダーが作るマティーニが、絶品だった。
posted by 城戸朱理 at 11:56| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ヌッフ・デュ・パプで、その1

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前夜、佐藤桃花、工藤玲音さんと約束していたので、直利庵のあとは映画館通りのヌッフ・デュ・パプへ。

コート・デュ・ローヌの銘醸ワインをそのまま店名にしているが、東京・六本木に支店がある盛岡の名店である。


工藤玲音さんと先に席に着き、オーダーをしているところに佐藤桃花さんが到着した。

まずは、地ビール、ベアレンで乾杯。

ふたりは、すでにLINEでやり取りしているらしい。

私はもう何も食べられないので、両嬢の希望を聞きながら、オーダーしたのが、ホワイトアスパラのオランデーズソース、たかきびのニョッキ、
やはり、若者ならお肉だろうと、岩手短角牛のイチボのステーキと、ヌッフ・デュ・パプの名物、白金豚のソテー。

佐助豚、龍泉洞の黒豚と並ぶ岩手のブランド豚、白金豚は、脂身に癖がなく、甘く溶けるようで、肉質は緻密で保水力が高いので、柔らかく味わい深い。


私は飲むだけだったが、ふたりが食べる様子を見ているだけで、美味しさが十分に伝わってきた。

ちなみに、料理は工藤玲音さん撮影。
posted by 城戸朱理 at 11:53| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月01日

直利庵で蕎麦会席

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岩手日報随筆賞選考会のあとは、恒例、直利庵の蕎麦会席。


直利庵はわんこ蕎麦でも有名だが、地元民は他県からの来客があったときしか、わんこ蕎麦には行かない。

普通に蕎麦を食べるほうがいいと高校の同級生は言っていたが、直利庵は蕎麦ではなく中華そばが絶品という声もある。

平谷美樹さんによると、日本酒をかけていただく酒蕎麦がお勧めなのだとか。


二階の座敷でいただく蕎麦会席も趣きがある。


会席とは、江戸時代に句会や歌会のあとの酒席のための料理。

直利庵は、先付けのふきのとうや筍の田楽味噌、さらに、わらびのお浸し、北寄貝といくらの酢の物と、いかにも盛岡らしい食材が並び、酒が進む。


お造りは、まぐろにイカ、鯛と鰹の叩き。

焼き物は、釣りが趣味の平谷さんが、一目見て「スズキかな」と言ったが、切り身をみて魚を当てるとは、さすがである。


揚げ物のあとにお椀という流れも意表を突かれたが、しかもお椀が新若芽とほやというあたりが、三陸ならでは。

千葉万美子さんの娘さんがジャズダンスをするために上京されているというお話に驚いているうちに、蕎麦になった。


ビールで始めて、冷酒をずいぶんいただいたが、蕎麦屋で飲む酒は、なぜか美味い。
posted by 城戸朱理 at 14:20| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

盛岡のすし処かね田、おまけ篇

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ここのところ、食欲がまったくなかったという工藤玲音さんが、すし処かね田で、久しぶりに食欲が復活したという。

何よりだが、玲音嬢は追加はなし。

一方、連日、レポーターとして飛び回っている佐藤桃花嬢は、まぐろとぼたん海老を追加。

写真は、「桃花vs海老」である(?)。
posted by 城戸朱理 at 14:17| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

盛岡のすし処かね田

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盛岡に行く前に、バンビことパンクな彼女が、「せっかくだから、一戸陽子さんや香織さんに、佐藤桃花さんを呼んで食事をしたらいいんじゃない?」と言い出した。

今年は秋に、柳美里さんと盛岡に行く予定なので、そのときは柳さんと一戸彦太郎さんのお墓参りをして、陽子さん、香織さんと会食の機会を作ろうと考えていたので、今回はフェリスの卒業生の佐藤桃花さんと同い年の工藤玲音さんを引き合わせることにした。

工藤玲音さんは高校三年のとき、岩手日報随筆賞を最年少で受賞、トロフィーの船越保武作エリカ像、最後のひとつを獲得し、その後、短歌と俳句の創作を続けている新鋭である。

一方、佐藤桃花さんは今春、岩手放送に入社、報道部で熊出没の中継などで活躍中(?)。


玲音さんのリクエストがお寿司だったので、お店は、大通りのすし処かね田にした。

盛岡で寿司というと、真っ先に名前があがる店だけに、前から気になっていた寿司屋である。


突き出しは、なんと殻ウニに白魚の玉子とじ。

玲音嬢とビールで乾杯し、桃花嬢の到着を待つ間、ほやと焼き物、茄子の煮浸しなどを頼む。

ほやは初めてとのことだったが、新鮮なほやは、まるでフルーツのようでわずかに舌に残る苦みも酒を呼ぶ。

桃花嬢も到着し、改めて乾杯して、握りを。

この日はカウンターが満席で小上がりになってしまったのが残念だが、握りも、昆布で軽く締めたり、立て塩をしたりと丁寧な江戸前の仕事ぶり。

決して崩れないのに、口のなかでほどける酢飯の加減も見事だった。


若いふたりは意気投合、さっそくLINEのIDを交換していた。
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2017年06月18日

夏の茄子かやき

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茄子かやきは秋田の郷土料理で、「かやき」は「貝焼き」と書く。

本来は帆立の貝殻を鍋がわりに使った名残りなのだとか。


鍋料理だけに調理はごく簡単で、小鍋に鮭缶を開け、昆布出汁を適量加えて、酒・醤油で調味し、皮を剥いた茄子を煮るだけ。


この料理を私が初めて知ったのは20年ほど前で、新聞か何かの投書だった。

そのときは秋田にそんな郷土料理があるのかと思っただけだったが、『池波正太郎 梅安料理ごのみ』でも紹介されていたので試してみることに。

なにせ、池波正太郎がらみの料理となると酒に合うものばかり、やってみない手はない。

私としては、シンプルな焼き茄子のほうが好みだが、ときには小鍋立ての茄子かやきも気分が変わって悪くない。

とりわけ、夏に熱々の鍋で晩酌するのが気に入った。


もともとは鮭缶ではなく、塩鮭を使う料理だったそうだが、普通に流通している鮭缶は、鮭缶と言っても中身は樺太鱒だから、やや高価だが紅鮭の缶詰めを使ったほうがいい。

コストコだとカナダ産の天然紅鮭の缶詰めが安いので、わが家ではまとめ買いするようにしている。
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2017年06月15日

京都風の玉子サンドを作ってみたら

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京都は、朝食はパンという人が90%を超えるほどパン好きで洋食好き。

その京都ならではのサンドイッチが、分厚いオムレツをはさんだ玉子サンドだ。


もともとは惜しまれつつ閉店した洋食屋コロナの人気メニューだったが、コロナのレシピを受け継いだ喫茶マドラグ、姉妹店の喫茶ガボールでも、さらには祇園の切通し進々堂でも人気メニューになっているし、創業70年のパン屋、志津屋の「ふんわりオムレツサンド」のように、パン屋にもある。


日曜日のこと、ふと思い立って、京都風の玉子サンドを作ってみることにした。

まずは、玉子4個でオムレツを作る。

ふんわりと仕上げるためにマヨネーズを加え、京都風だから牛乳ではなく出汁で伸ばしてみた。


パンにバターとマヨネーズ、さらにマスタードを塗っていたら、バンビことパンクな彼女が、キッチンにやってきた。


「それは何かな!?」

オムレツだよ。

「どうやったら、そんなに分厚くて、ふわふわのオムレツが出来るのかな!?」

バンビは、それが京都風玉子サンドになると知って、目を丸くしている。


玉子サンドが出来たので、フルーツにアルファルファのサラダ、そしてフライドチキンを並べて、昼食。


「んふ!
とっても美味しいね!
お弁当に持っていくから作ってあげて!」

今回は、初めてだったから、やや焼きすぎたが、次はもっと上手に作れるだろう。

玉子サンドだけだとさびしいから、ハンバーグサンドにサラダも付けようかと考えていたら――

「今日の夜は、どんな美味しいものを作ってもらえるのかな?」
・・・・・・


なんと、バンビは夕飯まで、私に作ってもらおうとしているではないか!

パンクなだけに油断大敵、さらなる注意が必要である。
posted by 城戸朱理 at 08:09| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月13日

手巻き寿司の翌日は

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手巻き寿司のために刺身をサクで買うと、どうしても余ってしまうので、バンビことパンクな彼女が残った尾長鯛を翌日のために、昆布締めにしてくれた。


そして、翌日。

私は一年中、豆腐ばかり食べているが、この時季は、トウモロコシか枝豆、それに水茄子があれば、何もいらない。

トウモロコシと水茄子で晩酌を始めたら、バンビがイクラとイチジクを出してくれた。

イチジクには蜂蜜を加えたマスカルポーネチーズが添えられていたが、これは白ワインと相性がよさそうだ。

そして、次にバンビが用意したのが、お造りである。


「初段宮ざわですよ〜」
!!!

京都の「ごだん宮ざわ」の真似をして、工夫してみたらしい。

ちなみに「ごだん宮ざわ」の「ごだん」は漢字で書くと「後段」で、茶事のあとの気楽な宴会の指すが、バンビは「後段」を武道の「五段」にかけて「初段」にしたわけである。


甘海老にはオレンジを添え、柳美里さんからもらった鉢植えの山椒の葉を散らし、尾長鯛の昆布締めで生ウニを巻いて、ネギが散らしてある。

それに根ワサビと、出汁で割った土佐醤油。

たしかに、「ごだん宮ざわ」風である。


「宮澤さんに比べたら、初段じゃなくて、八級くらいかな」とバンビ。


本職の料理と家庭料理を比較すべきではないが、冷酒が進むお造りだった。
posted by 城戸朱理 at 15:19| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月12日

週末は手巻き寿司を

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金曜日にフェリス女学院大学で講義を終えたあとは、藤沢の小田急デパ地下で食材を買い物してから帰宅するので、週末は、私が料理することが多い。

作るものを決めてから買い物するわけではないので、何があるかを見てから献立を考えるのだが、見事な鹿児島産の尾長鯛とインドまぐろがあったので、久しぶりに手巻き寿司をすることにした。


酢飯を作っていたら、バンビが帰ってきて、「やったね! 今日は手巻き寿司だよ!」と喜んでいる。


果物はイチゴとメロン。

インゲンのお浸しを添え、バンビが好きなスパークリングワインを開けて、手巻き寿司が始まった。


取り揃えたネタは尾長鯛にインドまぐろ、北海道産生ウニにイクラと甘海老、そしてタラコとキュウリで、バンビが根ワサビを鮫皮ですり下ろす。


タラコとキュウリを一緒に巻いたり、尾長鯛にウニを添えてみたり、手巻き寿司だと、アレンジを試せるのも楽しい。

おまけに、調理と言っても酢飯を作って、刺身を引くだけだから、手間がかからないのもいい。
posted by 城戸朱理 at 10:18| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年06月06日

鰻の串焼きで、その2

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短冊は、タレと塩で。
塩焼きにはワサビが添えられているが、鰻は塩焼きにすると、川魚の風味が強くなるのが面白い。

やはり、タレ焼きが考案されてから、鰻が独立した料理になったのが、よく分かる。


食事は鰻重をふたりで取り分ける。


バンビとほろ酔いで、部屋に帰ったのだが、鰻を肴に飲むと、飲みすぎないのがいい。
posted by 城戸朱理 at 14:14| 美味しい話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする